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67 楽しみな見舞客?

なんやかやで話しが長引いて、かなりな時間病室を空けてしまった。また、家族と共に部屋に戻った。誰か来てくれていたらごめんなさい。


洗濯してもらう着替えとタオルを渡して、夏葉に耳打ちをした。


「あのさ、ブラジャーを持ってきてほしいのだけど」

「あっ! ごめん、お母さん。忘れてた。明日でいい」

「うん。三枚はよろしく」

「は~い」


よし、これで、明日以降も下着があると・・・。


そうして家族も家へと帰って行ったのでした。


・・・で、ノートを取り出すと、先程の会話をなるべく詳しく書いていった。

書き上げて読み直し・・・絶対この話は投稿できないだろうと思った。


それから投稿用に書いているノートも取り出して、書いてあるところまでをもう一度ざっと読み直す。


そして改めて気がついた。これって根本的なところをクリアしないと世に出せないことに。

いろいろな人に名前出しの確認をしないと、下手をしたら迷惑をかけるじゃん。


えーと、おっちゃん先生と吉田(仮名)さんの許可からだよね。退院したら電話すればいいかな。そうしないとすぐに投稿できないもんね。次に友人一同にはメールを一斉送信すればいいか。こういう時スマフォのほうが楽なんだろうな。ラインでお願いすればいいんだよね~。お姉ちゃんたちにも、メールしないとね。


珪と秀勝おじさんにも・・・ああ。明日、珪とキャンを含めた中学時代の友人達にも会うから許可をもらって・・・。


なんかいろいろやることがあるじゃない。


思いついた確認事項を闘病日誌?の最後のページに書いておく。それから自分の病気のこと、と書いた。前に調べて保管してあるファイルから必要なところを書きださないと・・・。

ああ~! そうよ。先生方にも許可を貰わないといけないじゃん。ということはのりちゃんにも!


退院前にお願いしておかないとね。名前は本名は絶対出さないと言ったとしても、私の友人達にはバレるから、その旨も言っておいて・・・。


なんか、また無謀なことを始めたような気がするけど・・・。


でも、まあ、いいか。


結局そのあともお見舞いの人は来ませんでした。夕食を食べて、食器を片付けて、歯を磨いたり、入院してから変わらずのことをしました。


今日ものりちゃんは夜勤なのか、夜の問診に現れた。なので小説に登場させたいと、話をした。もちろん本名は出さないし、プライバシーにかかりそうなところは絶対出さないと約束した。「そこまで言わなくても好きに書いてくれていいわよ」という言葉をもらえたので、思う存分脚色することを決めた。


消灯時間になり、素直にベッドに横になって眠ったのでした。


明けて2月5日、日曜日です。今日は朝から雨が降っている。こんな日にお見舞いにきてもらうのは心苦しい。けど、皆も平日に来れるほど暇じゃないから、絶対に今日来るよね。


いつものように起きたら、入院してから変わらない行動をした。・・・といっても、トイレに行ったり、朝食を食べたり、熱を測って看護師さんと問診したりよね。


午前は・・・することがないから、また本を読んでノートに書いてと、入院してからの同じ行動。

でも、少しだけ違うことをしたのよ。実は別にもう1冊ノートを持ってきていたのよ。いわゆるネタ帳です(笑)


久し振りに開いたそのノート。今まで考えた話の設定が詰まっているの。といってもね、かなり前に考えたものだから設定が・・・。若いというか、青いというかね。いま書くのならこんな設定にはしないだろう。しいていうならひと昔前に在りそうな漫画の設定よ。見ているだけで顔から火を噴きそうよ。


それを見直してみたのよ。なんで見直したかというと、午後にくる中学からの友人達。彼らを登場人物のモデルにしていた話があったのよ。彼らが来る前に確認しておきたかったのよね~。


それから、昼食を食べて片付けたら歯を磨いたの。もうすぐ13時になる。なんやかや言いつつも、彼らと会えるのは楽しみだ。そんなことを思いながらベッドに座っていたら、見知った顔がカーテンから顔を出してきた。


「よお」

「あれ? ケイ一人なの」

「ああ。英紀(ひでき)と顔合わせたらうるさいこと言ってきて、キャンが俺に先行ってろって追い払われた」

「あらら~。それはご愁傷様」


そう言いながら立ち上がったら、ケイに怪訝な顔をされた。


「どこに行く気だ、舞」

「ここに8人もいたんじゃ邪魔でしょ。だから待合室に行こうとおもって」

「それもそうか」


二人で病棟入口にある待合スペースに行った。ちょうど今は誰もいなかった。なのでケイと向かい合うように座った。


「それにしてもちょうどよかった。ケイに話しがあったのよ」

「俺に? 何」


持ってきた闘病記のノートを見せながら私は言った。


「まずはお願い。この闘病記にケイを出したいんだけど、書いてもいい? もちろん、本名は出さないし、プライバシーに関わることは書かない様に気を付ける。ダメかな」

「別に構わないよ」

「じゃあさ、ケイは名前や設定どうしてほしい」

「はあ?」

「いや、だからさ、この中に出てくる人は、名字は完全に本名は出さないの。名前のほうも漢字を変えているのね。読めば私を知っている人には誰か判るだろうけど、基本別人なのよ。ただね、キャンとケイは登場回数が多いし、主要登場人物になるとおもうのよね」



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