第九十七節 第三章エピローグ
前回のあらすじ
織田信長最強の刀、圧切長谷部が俺のものになり刀のなりたいものに解放した。
でも、俺に上手く扱うだけの体力は残っていなかった。
親友は、仲間の一人に奪った刀を渡して俺達を攻撃してきて。
その、結果は――。
「私の子供は、どうなるのですか!」
「落ち着いて下さい。今調査を」
「国は何をやっている! 私達の子供達をさっさと取り返してくれ!」
武衛大の、男子至高派はあまりにやり過ぎた。
いつの間にかキーラの国、その中枢に入り込んで、峰空の生徒の一部、男子高校生多数の生徒達を仲間に加えたようだ。
それはつまり、俺の刀を彼らに預け、戦力にしようという魂胆だろう。
真智も、あちら側に行ってしまった。
「方後君、そして君達も、ちょっと来てくれないか?」
薄緑の効力は切れている。いつもと同じで、いや、緊急保護者会が始まる学校の中に、長谷川先生の後輩である、政府の人間が俺達に声をかける。
個室に入った、俺の近くにいた勝倉達も一緒だ。
「彼らの目的が分かった。『方後丈を差し出せ』と言っていたよ。君という人間を否定して男女平等に戻すらしい」
「……、政府としてはどうするつもりなんです、流石に国を巻き込んでのぶつかり合いは論外でしょう?」
「それが、政府は『子供のごっこ遊び』と判断して特に何もしない方針だ」
「人が死ぬかもしれなかったんですよ! それに! 敵は人間を道具にしている。これが世間にバレれば制裁があるでしょうね!」
「長谷川先生。先輩から話を聞いた。きっと国は、『ごっこ遊び』という名で、世界をリードする国を決めようとしているんだろう。根回しが私の想像以上にある。きっとこれも、構成能力者が関わっているのかもしれない」
「だったらどうして、構成能力者は俺に力を使うことを許可したのですか! 明らかに不自然です!」
「会話についていけない。なんで俺達ここにいるの、濃姫ちゃん?」
「し! 今は黙っていて下さい」
困ったような顔をして勝倉を見た、でも意を決して言うことに決めたようだ。
「今回の戦闘、君達を『本隊』に任命する! どうか、大人に利用された彼等たちを救い出してきてほしい。全権は方後君に預ける」
「俺の質問に答えて下さい! だから言葉で解決すれば」
「政府からはリクをつける、これからは彼に頼ってくれ。私はまず、日本国内を安心させなければならないからね」
「ほら行こう、方後」
「リク、お前からも言ってくれよ!」
「そもそも、だ。今回問題になっている理由は君のせいだろう? 政府を舐めない方がいい。尻拭いは、するべきだよ」
「それは……」
「大丈夫よ、丈!」
「世良?」
「今まで私はあなたを守り切れていなかった、でもこれからはそばにいるわ。ううん。みんないるわよ!」
おうよ! と勝倉の声に合わせてみな一様に賛成の意を示す。
「これは、戦争じゃないんだ。だから私から一つ国に約束してもらった」
精いっぱいだったように声を絞り出す。彼に言っても上の判断は変わらないのに、俺は深く追及してしまった。
「≪武決一位≫、彼を倒せば全ては彼の責任で肩が付く、でも気をつけてくれよ。彼は『天才』だ」
「俺は違う、ってことですか?」
「君は、そうだね。君も、だ。くれぐれも死んではいけないよ」
「わかりました。俺が、どうにかしてみせます」
俺は出口から出る、その後に仲間を続いた。
≪武決一位≫との戦闘が、この戦いの終止符になることを信じて。
遅れて申し訳ありません。お疲れ様です。イイタチイリュウです。
これで第三章は終わりになるのですが、実は、ここから足早にたたんでしまった経緯があります。
なぜかというと、次回作で全てを出し切ってしまおうと考えたからです。読者が初めてついてやったというときでしたから。
なので、その足早にたたんでしまった内容を書き直すかどうか、考えさせてください。
よろしくお願いいたします。




