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一日目最終会議

全員が揃ったのを見て、丞が言った。

「じゃあ、みんな揃ったのでここから投票まで話し合いをしよう。」と、グレーの人達を代わる代わる見た。「なんか関係ないことで盛り上がってたみたいだけど、少しは探って来たか?グレーで誰が怪しいかとか。さっきはグダグダになってしまったし、今回はしっかり話を聞いて行こうかな。じゃあ、いっつも番号最初からだから、今回は最後から行こう。克己。」

克己は、自分は最後だと思っていたようで、驚いた顔をしたが、慌てて言った。

「ああ、オレは、特に誰が怪しいとかなくてなあ。忠司と愛美さんが確定霊能同士で一緒に楽しく話してるんで、忠司の友達のオレとしては居心地悪かったが、二人の話は聞いてた。オレのことは怪しいとか言われてたけど、二人の話について行けなくて、案外見えてないなって言われたよ。だから見えてないんだって言ってるのに、見えてること前提にされててつらかった。だからってグレーで誰が怪しいかって言われたら、彩菜さんかな。保は確かに見えてるのかもしれないけど、オレと同じ思考ロックが意見に漏れてしまっただけかもしれないと思って、今夜はいいかと思ってる。彩菜さんはあからさまに皆の流れに逆らって庇う何かがあったのかなと思うし、どうしてもって言われたら彩菜さんが怪しいと言っておく。」

丞は、頷いて今度は保を見た。

「保はどう思う?」

保は、頷いた。

「オレは克己かな。確かにオレは頭の中で占い師は狐と狼だって思考ロックしてて、それが思わず口に出てしまって怪しまれちゃったんだけど、たまたま克己が同じだったって考えづらいなって思ってて。オレが失言したのを気づかずに、つい言っちゃったんじゃないかって思ったりしてる。彩菜さんだって怪しいけど、克己の怪しさは狼、彩菜さんの怪しさは狐って感じだからなあ。それぞれ違う陣営なんじゃないかって思うけど。」

丞は、首を傾げた。

「まあ、彩菜さんは狐を庇うような意見だけど…狐だって村人よりは見えてることが多いぞ?なのにどうして克己は狼だって決められるんだ?」

陽太は、確かにそうだよなあと思った。

占い師の内訳に関しては、狐も村人より見えていることがあるだろう。

だから、克己の視点透けっぽい発言が、狼だと決めつけるのは早計な気がした。

「それは…ごめん、感覚で。そう思っただけ。」

丞は、怪訝な顔をしたが、大和を見た。

「じゃあ、大和。」

大和は、頷いた。

「やっぱり、今日は克己か保だろう。今聞いたところだと克己より保が怪しい。どっちか吊って、どっちか占えば色が見えるじゃないか。他に怪しい場所が無いんだよ。最初から思ったことだけど、第一印象は大事だ。彩菜さんは、あれから口数が少ないからあんまり情報が落ちなくなってるけど、最初に疑われたから警戒してるんだと思うんだよね。あれから意見を聞いてもあんまりパッとしないし。だから、明日以降もそのままなら吊るかなってイメージかな。それより保が怪しいからね。」

大和の意見はとても共感できた。

なので、陽太目線では大和はとても白く感じた。

丞は、何やらノートに書きながら頷いた。

「次、健さん。」

健は、言った。

「オレは正直あまり分からなかったんだが、今の意見を聞いたらやっぱり保が怪しいかな。グレーの中では圧倒的に律子さんが白いだろう?村の総意じゃないかな。他に太成、郷さん…は朝から結構白い意見を落としてたし、睦も落ち着いてて矛先を向けられても特に焦った様子もないし。大和の意見は的を射てるしなあ。唯一、彩菜さんの朝一番の意見がちょっと怪しいってぐらい。保と克己は、今回は克己はそうでもなかったのに保がまた失言だろ?二回目はさすがに無いだろ。」

丞は、うんうんと頷きながらメモを取っていた。

「じゃあ次、律子さん。」

律子は、言った。

「初日はこんなものだと思っているわ。というのは、本来こんなに言葉尻だけを捕えて上げ足を取るだけで進めるゲームではないと思うの。でも、皆が皆白く振る舞っているし、占い結果もまだ各占い師が一つずつだしで情報が少な過ぎるの。今日の意見はよく聞いて、恐らく今夜の吊り先は保さんか克己さん、または彩菜さん辺りになるのだろうけれど、その色をしっかりと見て、そこから考察を伸ばすしかないなと思ってる。例えば、黒いと怪しまれている克己さんと保さんだけど、この二人を吊るなり占うなりしたら、色が出るわよね?黒だったら、村人は間違っていなかったという事だし、白だったら、誰かに誘導されたと考えるから、今日白いと言われている人すら明日には黒くなっている可能性があるわ。最初におかしいと言った大和さんも、それを庇ったと寛さんを糾弾した私も。だから、もしも白だったら申し訳ないけれど、私も今夜はこの三人の中から投票して吊るべきだと思っているわ。投票結果でいろいろ見えることもあると思うし。霊媒師は、明日必ず色を落とせるから。ここは強いと思う。」

丞は、頷いた。

「オレも今夜はこの三人からで決まりだろうなって思ってるよ。じゃあ次、睦。」

睦は、答えた。

「うん、オレも律子さんに同意。だってやっぱりみんな白いんだもの、だから浮いて来るんだよね。人外ってよっぽど気を付けてないと失言しちゃうと思うんだ。その三人が発言おかしかったってみんなが感じたんだから、そこからで良いと思う。だから僕も、今夜は…そうだな、保かなあ。まだ分からないけど、その辺りに入れようと思ってるよ。」

丞は、よっぽど失言をしなければ、もうこの三人で決まりだろうと思っていたが、本人にも聞かないと彩菜を見た。

「彩菜さんは?このままだと今夜の投票対象だけど。」

彩菜は、憤慨した顔で言った。

「ちょっと違う意見を言っただけで私吊り?おかしいと思うわ。違う目線で見て発言する存在も大事だと思うの。それを全部淘汰してたら、村は勝てないわ。私は白よ。吊っても白しか出ないから!グレーがみんな私達を怪しいって言うのがおかしいと思わないの?絶対人外が混じっていて、誘導してるんだと思うわ。」

そうかもしれないが、怪しいんだから仕方がない。

だが、人外なら適当に合わせて目立たなくして吊り逃れしようとするだろうから、そう言われたら彩菜は白いのかもしれない。

だが、白人外かもしれない。

他が白くて、律子も言ったように初日は情報が少な過ぎてそんなことで判断していくしかないのだ。

郷が、ため息をついた。

「次はオレだろ?じゃあ発言するが、村は間違ってないと思うんだよな。オレはグレーの中でみんなを見てるんだが、他に怪しい所がない。多分、尻尾を出してないだけかもしれないが、本当にみんな白いんだよな。オレは自分が白だって知ってるし、他を怪しむしかないわけだが、そんなに頭が良い方じゃないから、まずいなあって思ってたわけだ。そうしたら、普通に村目線で正直に思ったことを話すだけで、怪しい位置にはならなかった。つまりは、同じように村人なら初っ端から怪しい意見にはならないと思うんだよ。だから彩菜ちゃんも克己も保も怪しい。ってのが、オレの意見だ。だからこの三人から吊るってので、オッケーだ。」

郷の話し方も、自分で自分を頭が良くないと言うが、分かりやすい表現だった。

なので、陽太は郷もやっぱり白く見えた。

丞は、納得したように頷いて最後に太成を見た。

「じゃあ太成。どう考えてる?」

太成は、答えた。

「オレも、その三人からで良いと思う。こうやって聞いてみると思うんだけど、律子さんと郷さんが違う視点から話をしてくれて、しかも分かりやすいからめっちゃ白く見える。他はありきたりだから、ハッキリとは分からないけど失言してないから白いってぐらい。で、保はもう二回目の視点透け発言だし、オレとしては今夜は保かなーって感じ。ちなみに今の彩菜さんの発言は見過ごせないと思うけど?吊っても白しか出ないって言い方、白人外がよく使うんだよね。オレ、人狼ゲームはアプリでよくやってたからわかるんだけど。大概が狂人とか背徳者だったから、彩菜さんって朝の発言から見ても妖狐陣営の背徳者とかなんじゃないかって思ってるんだけどなあ。みんなは思わなかった?」

そういえば、太成はよくスマホを片手に人狼ゲームをやっていた。

言われてみたら、そうなのかもしれない。

丞は、息をついた。

「…白人外って吊っても白しか出ないもんなあ。明日は絶対霊能結果が見れるから、出来たら黒を吊りたいよね。狼は四人だから、三人までは吊ってもオッケーだし。だから太成がそう思うんなら、克己か保の二択って事になるね。」

太成は、頷いた。

「うん、そのつもりだ。まだ悩んでるけど。」

腕輪を見ると、そのデジタル表示がもう、19:45になっている。

初日の投票が、もうそこまで来ていた。

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