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第37話 凶器①
ベッドの上には、
銀色に輝くキッチンバサミがあった。
全員の視線がソレに集中していた。
「何か言いたいことはあるか?」
宮崎が、
この部屋の主である六条を
ぎろりと睨み付けた。
「わ、わたしは・・。
こ、こんな物・・。
し、知りません!」
六条が震える声で叫んだ。
「残念だが、
知らんで済めば警察はいらんのだ」
宮崎が詰め寄った。
「わ、罠です!
だ、誰かが・・。
わ、わたしを、
【犯人】にするために、
か、隠したに違いありません!
だ、だって!
だ、誰でも!
侵入できたじゃないですか!」
六条は必死に主張したが、
その言葉を信じている者は
いないようだった。
あの後。
遊戯室を出た僕達は、
車椅子の佐藤を1階に残して、
2階へ上がった。
そして。
一番手前の部屋で、
クローゼットの中に隠された
キッチンバサミを発見したのだった。
「い、一旦。
遊戯室に戻りませんか?」
このままでは埒が明かないと
判断した僕は、
そう提案した。




