表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/40

笹に乗る

魔法使いになりたかった

正義のヒーローになりたかった


それがパティシエになりたくなって

スポーツ選手になりたくなって

ゲームが欲しい

学生のままでいたい

楽して稼ぎたい

具体的な願いなんて

何一つ口にできなくなり


気付けばペンで走り書き

「幸せになりますように」


実現しやすいものだろう

ふと感じられるものだろう

ただ振り向いた瞬間に

あの日の自分が首をかしげる

お気に入りのおもちゃを持って

大好きだったお人形を持って

何をしてるの、と問いかける


自分に枷を課すのは自分

笹は何も語らない

自分の夢を笑うのも自分

星は何も否定しない


臆せずにまずは文字にして

無理かもねって笑いながら

譲れないなら考えて

そのために何が必要なのか

分かったら少しやってみよう

分からなかったら本を読もう


あの日の自分が駆けてきて

何をしてるの、と聞かれたら

準備中だよ、と答えよう


大好きだったおもちゃを抱えて

頑張れと叫ぶ幼い笑顔が

今年もたくさん笹に乗る

「幸せになりたい」は漠然とし過ぎている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ