14/40
今日も変わらず愛を叫ぶことしかできない
わたしの前に現れるあなたはいつも
美しくて
眩しくて
凛として
自由で
強くて
しなやかで
わたしはどの部分でも追いつけそうにありません
触れることはできるのだから
どれか一つでも吸い取ってしまえればいいのに
どうにも惹かれていくばかりで
あなたの持つ要素は一つとして私の要素にはなりません
それでも不思議ですね
あなたは遠くはならないのです
どれほど憧れ
どれほど慕い
どれほど羨み
どれほど妬み
狂おしいあまり嫌おうとしても
あなたは私の傍を離れず
私の心の奥深くの一番柔らかい部分をくすぐって
そっと撫でて微笑むのです
私はあなたに追いつけないのに
一瞬の微笑みが
あなたとの距離をゼロにしてしまう
果たして私の不格好な笑顔は
あなたの瞳にどう映るのでしょうか
(「好き」は、どうすれば届きますか)