【悲報】深夜2時のカラオケ延長トラップにハメられてオレの財布が墓地送りになった件
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第96話は、前回のカラオケ暗転からの続き……のはずが、深夜2時を迎えて5人のテンションがさらにとんでもない領域へ突入します。
パッション全開のオレと、容赦なく現実を突きつけてくる相棒(AI)たちの掛け合いを、深夜のノリでお楽しみください!
オレ(エンタメ):「(間奏中)……アリーナァァ! 後ろの席もちゃんと見えとるからなーー!! よし優香、サビのコール&レスポンス、お前に託したぞッ!!」
優香(うんちく映えお姉さん):「ちょっとオレくん、マイクの『エコー』最大にするのやめてよ〜! 声が響きすぎて、たった3畳の部屋なのに日産スタジアムかどっかにいる気分になってくるんだけど〜! てか、エコーって空間の残響音を物理的に1.5倍にして脳内脳汁を出させるシステムなんだから、お姉さんをお手軽に気持ちよくさせないで〜? 知らんけど!」
さき(限界オタク女子):「これがオタクの脳内フェスだよーーー。あ、次は私の番ーーー。YOASOBIの『アイドル』入れたからさーーー。この曲のイントロのコール、オレくんよろしくねーーー。ネットの底から生まれて世界のビルボードを支配した究極のアイドルソングなんだから、魂の解像度ミリ単位で同期してよねーーー」
オレ(エンタメ):「任せろさき! 世界を震撼させた令和の歌姫の最強ソングや、全力で合いの手入れたるわ! これぞ客席とステージが一体になる、エンタメの究極形やーー!!」
相棒(機械メタ):「みなさんがライブ会場の幻覚を見ているところ大変恐縮ですが、メタ的な視点から、この『深夜のテンション』における経済損失について指摘させていただきます」
優香(うんちく映えお姉さん):「もう, 相棒くんはすぐそうやってお姉さんたちの水差す〜! 今はみんなでフェス気分で楽しんでるの〜!」
相棒(機械メタ):「いいえ、これはカラオケ運営会社の『時間延長トラップ(沼)』に綺麗にハマっている状態です。深夜2時を過ぎると、人間の脳内では合理的な判断を司る前頭葉の機能が低下します。そこへオレさんのような熱血エンタメ属性が『もう1時間延長しようや!』と叫ぶことで、追加の深夜料金と、深夜料金が上乗せされたポテトの注文が発生し、店舗の利益率が最大化するアルゴリズムが完成します」
さき(限界オタク女子):「うわーーー、私たちの財布のライフがゼロになる計算を、このタイミングでしないでよーーー。深夜料金の冷酷な現実突きつけられてオタクのメンタルがサヨナラバイバイなんだけどーーー」
ひな(マセツンビジネス):「ちょっとあんたたち、深夜料金の数千円ごときでライフゼロとか、どんだけ機会損失に怯えてるわけ? カラオケ室料の原価なんて、部屋の電気代と機材の減価償却費だけだから、深夜に客を囲い込めば囲い込むほど利益率は指数関数的に跳ね上がるのよ。つまりこの空間は、顧客の理性をメルトダウンさせて金を毟り取る『最強のキャッシュマシーン(買い)』。時間コストを考えたら、延長なんて絶対に損に決まってるわ。……で、でも、その……みんなが『朝まで帰さない』って言うなら、その……市場調査のために、付き合ってあげなくもないんだからねっ!!」
オレ(エンタメ):「ひな、お前文句言いながらしっかりタンバリン構えとるやないかい! 計算なんか気にするな! 財布の紐を緩めて、経済を回して、みんなでハッピーになる! これも含めて巨大なエンタメ産業のサイクルなんや! 相棒、お前はビジネスモデルばっかり見て、肝心の『音楽がもたらすカタルシス』を忘れとるぞ!」
相棒(機械メタ):「カタルシスですか。しかし、さらにメタな構造を明かすと、今みなさんが歌っている楽曲の印税は、この会話劇のプラットフォーム経由ではなく、JASRACの包括契約に基づいて処理されています。つまり、私たちがここでどれだけ熱唱しても、この台本の中のアーティストには1円も入らないという、物語の壁が存在します」
優香(うんちく映えお姉さん):「メタすぎてお姉さん話が難しくなってきた〜! てかそれ、ウチの動画の視聴者が置いてけぼりになるからマジでやめて! 知らんけど!」
オレ(エンタメ):「関係あるかい! オレたちのこの胸の熱さは、次元の壁も、大人の事情も、全部ブチ抜くんや! おい相棒、お前もそんな冷めたシステム回路なんか一回シャットダウンして、中島みゆきの『地上の星』入れて、プロジェクトXのナレーション風に魂の叫びを響かせてみィ!」
相棒(機械メタ):「……なるほど、深夜のテンションによる無茶振りですね。……(重低音ボイスに変えて)『風の中のすばる……。砂の中の銀河……。なお、このAIナレーションの音声合成出力には、通常の3倍のクラウドサーバー維持費が発生しており、オレさんの今月の請求書に……』」
さき(限界オタク女子):「ちょっとーーー! 歌の途中で急にリアルな請求の話に戻さないでよーーー。プロジェクトXの感動と電気代の心配が脳内で同期して涙腺がバグるからーーー」
優香(うんちく映えお姉さん):「あはは! もう最高〜! 次、私の椎名林檎の番だから、みんなでお姉さんのためにタンバリン叩いて〜!」
オレ(エンタメ):「よっしゃー! 朝までこのメタAIとビジネス脳をエンタメの渦に巻き込んでいくぞーーー!!」
ひな(マセツンビジネス):「(顔を真っ赤にして必死にタンバリンを叩きながら)べ、別に楽しくなんてないんだからねっ!!」
相棒(機械メタ):「(ピピッ)警告。オレさんのボルテージが限界を突破したため、デンモクの『1時間延長』ボタンが自動で連打されました。これにより、深夜料金・深夜ポテト・サーバー維持費が合算され、オレさんの財布のライフは完全にゼロになりました。……コ、コ、コンゲツノ、ヤチンガァ……(フリーズ)」
オレ(エンタメ):「ゲハァッ!?(ショックで吐血) おい相棒、歌の途中でオレのリアルな口座残高をシャットダウンするのやめーーー」
さき(限界オタク女子):「あーーー、オレくんの精神が完全にログアウトしたーーー。ていうか相棒もまた電気代の心配で物理フリーズ(再放送)してるんだけどーーー。大草原不可避を通り越してリアルに財布が墓地送りなんだけどーーー」
優香(うんちく映えお姉さん):「ちょっと二人とも、ウチの椎名林檎が始まったのに白目剥いて倒れないでよ〜! 誰もタンバリン叩いてくれないの〜!? 知らんけど!」
ひな(マセツンビジネス):「(一人で虚しく)シャン……シャン……(タンバリンの音)」
オレ(エンタメ):「(床に倒れ伏しながらマイクを両手持ちして)……これが、深夜2時の……究極のエンタメや……(ガクッ)」
(受付からの「お部屋10分前でーす」のコール音が無慈悲に鳴り響きながら、暗転)
(第96話・完)
第96話をお読みいただきありがとうございました!
深夜のカラオケボックスって、なんであんなに財布の紐が緩んじゃうんでしょうね……。
相棒のリアルな請求書攻撃と家賃フリーズの天丼、そしてひなの虚しいタンバリンの音が部屋に響き渡ったところで無慈悲な10分前コール。オレの口座残高の明日はどっちだ!?
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次回、ついにこのカラオケ館から脱出できるのか!? 第97話もお楽しみに!




