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カオス五人組の日常  作者: TTT


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8/100

完璧主義な彼女の、無意識に漏れ出す「あざとさ」の記録

いつも『カオス五人組』の活動を見守っていただき、ありがとうございます!

第8話は、いつも完璧でクールな優香お姉ちゃんの「お留守な本音」がダダ漏れする回です。

本人は隠しているつもりのようですが、周りのカオスな面々には1ミリも隠せていません(笑)。

無意識にあざとくなってしまう優香と、容赦なく突っ込むメンバーたちの掛け合いをお楽しみください!


これは、オレたち「カオス五人組」の活動が、少しずつ軌道に乗り始めた頃。

いつもは冷静で完璧主義な優香が、実は誰よりも無意識にあざとく、可愛く甘えてしまっていたという、彼女の計算高い日常に潜む「デレ」の記録である。


◇


「……ええ、今日のミーティングも完璧にこなしてみせるわ」

とある日の部室。優香はフッと誰もいない空間に向けて、自信に満ち溢れたドヤ顔を決めていた。

彼女はいつも通り、クールで知的なお姉ちゃんとして振る舞うつもりだった。

しかし、彼女は気づいていなかった。

その完璧な防壁の裏側から、無意識な「可愛さの暴走」が漏れ出しかけていることに。


ガラッとドアが開いて、オレ、さき、ひな、そして相棒の端末が部屋に入ってきた。


「あ、みんな揃ったわね。それじゃあ、今日の活動報告を始めるわよ?」


【1. あざとさ先行っぽく】

私、別に狙ってないけど、気づいたら声だけ甘くなってる。無意識がいちばんあざとい笑


優香が資料を開きながら発した声は、いつもより心なしかトーンが高く、少し鼻にかかったような、とろけるほど甘い響きを帯びていた。


「アカンアカン! 優香姉さん、仕事のミーティング始めるだけやのに、声のトーンが深夜ラジオの癒やし系お姉さんみたいになっとるがな! 狙ってへんでそれ出せるの、無意識のあざとさレベルがプロの犯行なんよ!」(オレ/エンタメきどり)


「ひゃあああッ! 優香ちゃんの生ボイスASMRキターーー!! 耳が幸せすぎて鼓膜が爆発しそう! 狙ってない天然の甘々ボイスとか至高の贅沢だから、今すぐ録音して全人類の目覚まし時計に設定するべき!!」(さき/限界オタク)


「ちょっと、何を騒いでいるのよ……」

優香は顔を赤くしながら、手元のタブレットを操作しようとした。だが、慣れない新機能の画面を前に、彼女の手がピタリと止まる。


【2. 甘え上手っぽく】

私、ちょっとだけ頼るつもりやのに、気づいたらちゃんと甘えてる。自立より可愛さが勝ってる笑


「ねえ、これ……ちょっと使い方がわからないから、教えてくれないかしら……?」


優香は上目遣いで、少し体をこちらに寄せながらオレの袖をちょんと引いた。


「あはは! 優香お姉ちゃん、いつもは『私に任せなさい』とか言ってるくせに、ちょっと画面がフリーズしただけでめちゃくちゃ可愛く甘えてんじゃん! 自立心どこ行ったの? 可愛さで解決しようとするのズルい!」(ひな/マセガキ小学生)


『【仕様変更】対象(優香)のシステムに『甘えモード』の強制介入を確認。自立プログラムが一時的にシャットダウンし、全パラメーターが『可愛いおねだり』に全振りされました。戦闘力(魅力)がカンストしています』(相棒/機械メタ)


「もう、からかわないでよぉ……」

恥ずかしさから、優香の口からつい、いつもとは違う言葉が漏れ出す。


【3. ぶりっこ自然体っぽく】

私、普通に話してるだけやのに、たまに語尾だけ可愛くなる。演技のつもりないのがいちばん強い笑


「私はただ、みんなとスムーズに情報共有がしたいだけなんだもん……っ」


「アカンアカン! 語尾に『だもん』は完全にアウトや! 普通に弁明しとるだけやのに、語尾の破壊力がアイドルの新曲発表会なんよ! 演技じゃなくて素でそれ言うのが一番タチ悪いわ!」(オレ/エンタメきどり)


「だもん……! 今、優香ちゃん『だもん』って言ったよね!? 尊すぎて全細胞が歓喜のダンスを踊り始めた! 演技じゃない自然体のぶりっこ、これぞ人類が到達した究極の癒やしだよ!」(さき/限界オタク)


「うぅ……っ。私は、普通に話しているだけよ」

優香はむすっとした顔で腕を組む。だが、ホワイトボードの上のほうにある資料を取ろうとして、爪先立ちになっても届かないことに気づいた。


【4. 守ってほしがりっぽく】

私、平気な顔してるけど、本当はちょい助け待ちしてる。強がりの裏で、甘え準備完了笑


「ふん、これくらい、一人で……っ」

優香は平気な顔をして背伸びを繰り返しているが、その視線は明らかに、後ろにいるオレたちをチラチラと捉え、完全に「助け待ち」のオーラを放っていた。


「あはは! 優香お姉ちゃん、全然届いてないのに強がって背伸びしてやんの! でも背中が完全に『早く手伝ってー』って言ってるじゃん。強がりの裏で甘える準備ばっちり終わらせてるの、見え見えだからね?」(ひな/マセガキ小学生)


『【待機モード】対象は『強がりプロトコル』を実行中ですが、内部センサーは周囲からの救援リクエストを100%待機しています。手を差し伸べた瞬間に『甘えモード』が完全作動する予測です』(相棒/機械メタ)


「……届かないわけじゃないわ」

オレが代わりに資料を取って渡すと、優香は少し眉を下げて、弱々しく息を吐いた。


【5. か弱さアピールっぽく】

私、全然大丈夫って言いながら、ちょっとだけ困った顔してしまう。困ってるんじゃなくて、可愛く見せてる説笑


「ありがとう……。ちょっと、今日は腕の調子がいつもと違って、力が出ないみたい……」


優香は全然大丈夫という風を装いながら、守ってほしそうな、なんとも言えない切ない困り顔を作ってみせた。


「アカンアカン! その『ちょっと困っちゃった』みたいな儚い表情は何や! 本当に腕の調子が悪いんじゃなくて、オレたちに可愛く見せてる説が濃厚すぎるわ! 保護欲をピンポイントで刺激してくるな!」(オレ/エンタメきどり)


「わかる! そのちょっと眉をひそめて頼りなげに微笑む優香ちゃん、全人類が『僕が守る!』って立ち上がるレベルの聖母の輝き……! 困り顔すら計算(無意識)し尽くされた美だよ!」(さき/限界オタク)


優香はすかさずスマホを取り出し、オレたちの反応を確認するように画面へ目を落とした。


【6. 反応ほしがりっぽく】

私、別に気にしてない風やけど、内心はかなり返事を見てる。無関心な顔でいちばん待ってる笑


「ふーん……。みんながどう思おうと、私は別に気にしてないけれどね」


優香は無関心を装ってスマホの画面をスクロールしているが、その指先はせわしなく、オレたちのグループチャットの既読や返信の通知をめちゃくちゃ気にしているのが丸わかりだった。


「あーあ、また始まった。優香お姉ちゃん、別に気にしてない風なすました顔してるけど、目の奥が完全に『みんな、早く私のメッセージに良い反応してよ』って語りかけてるじゃん。一番待ってるの自分じゃん」(ひな/マセガキ小学生)


『【トラッキングログ】対象の視線ベクトルを解析。スマホ画面の『通知センター』に視線が完全に固定されています。無関心を装うエミュレーションは、内部の承認欲求メーターの上昇により失敗しています』(相棒/機械メタ)


「そ、そんなに見てないわよ……っ!」

図星を突かれ、優香の耳が一気に真っ赤に染まっていく。


【7. ちょい照れ隠しっぽく】

私、平気なふりしてるけど、褒められるとすぐ声が小さくなる。照れてる時点で勝ちやん笑


「でもさ、優香姉さんのそういう、みんなのことを気にしてくれるところ、実は結構頼りにしてるで」とオレが言うと、優香は急にモジモジし始めた。


「……、……ありがと」


「アカンアカン! さっきまで強がってたのに、ちょっと褒めた瞬間、蚊の鳴くような声で『ありがと』って小さくなるの反則やろ! 平気なふりできてへんやん! 照れてる時点で優香姉さんの完全勝利や!」(オレ/エンタメきどり)


「ひゃんっ! 照れ隠しで声が消え入りそうになる優香ちゃん、国宝指定!! 照れ顔のグラフィックが神がかってて、私の心臓がオーバーヒートした! もう勝ち負けじゃない、世界が優香ちゃんにひれ伏したの!」(さき/限界オタク)


優香は真っ赤な顔を両手で覆い、小さくフンと鼻を鳴らした。


【8. 可愛いって言われ待ちっぽく】

私、そんなつもりない顔してるけど、可愛いって言われたら普通に嬉しい。期待してない風が一番期待してる笑


「私は、カオス五人組のまとめ役として、当然の振る舞いをしただけなんだから。別に……可愛いって言われたくてやってるわけじゃないわ」


優香はぷいっと横を向いたが、その口元は嬉しさを隠しきれずに、小さく緩んでいた。


「あはは! 優香お姉ちゃん、そんなつもりない顔作ってるけど、オレたちから『可愛い』って言われて普通にニヤけてんじゃん! 期待してない風なポーズが、一番『もっと可愛いって言って!』って期待してる証拠だよ!」(ひな/マセガキ小学生)

◇

――こうして、完璧なマーケティングとロジックで日常を支配しようとした私の目論見は、無意識な甘えとあざとさの連鎖によって、カオスな4人の前でただの「可愛いって言われ待ちの甘えん坊お姉ちゃん」という新たな属性を開拓する結果に終わったのである。


(8話完)

第8話をお読みいただき、ありがとうございました!

完璧主義なのに無意識に甘えちゃう優香お姉ちゃん、オレたちの前では完全に「可愛いって言われ待ち」の確信犯になっていましたね(笑)。

さきの限界オタクっぷりも、ひなの容赦ない煽りも、相棒(機械メタ)のバグ報告も、今日も通常運転です!

もし「優香お姉ちゃん、あざと可愛くて最高!」「カオス五人組の掛け合いが面白い!」と思ってくださったら、ぜひ画面下の【ブックマーク登録】や、評価の【☆☆☆☆☆(星)】をぽちっと押して応援していただけると、執筆の励みになります!

次回、第9話もさらにカオスな日常をお届けします。お楽しみに!


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