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【歴史】七免許

【問い】 上杉の七免許。具体的に特権の内容は何


【回答】 Geminiさん

「上杉の七免許(または七箇の免許)」は、永禄2年(1559年)に上杉謙信(当時は長尾景虎)が二度目の上洛を果たした際、室町幕府13代将軍・足利義輝から授けられた極めて格上の特権です。


これらは単なる「持ち物の許可」ではなく、上杉家が足利将軍家に次ぐ、あるいはそれに準ずる名門であるという正統性を天下に示すためのステータスシンボルでした。


具体的内容は以下の通りです。


上杉の七免許の内容

1. 屋形号(やかたごう)

  ・ 「屋形様」と尊称される権利です。本来は足利一門などの有力守護大名にの

    み許される称号であり、これを免許されることで「国主」としての格付けが

    公式に認められました。

2. 塗輿(ぬりこし)

  ・ 黒漆塗りの豪華な輿(こし)に乗る権利です。通常は公家や将軍など、極め

    て高い位の者にしか許されない移動手段でした。

3. 白傘袋(しろかさぶくろ)

  ・ 登城や行列の際、傘を「白い布の袋」に入れて持ち歩く権利です。これも足

    利一門や有力守護に限定された特権でした。

4. 毛氈鞍覆(もうせんくらおおい)

  ・ 馬の鞍を「赤い毛氈(フェルト)」で覆う権利です。遠目からでも「あの方

    は特別だ」と一目でわかる、軍事・儀礼上のステータスです。

5. 裏書(うらがき)

  ・ 幕府が発給する文書の書式に関する特権です。文書の裏に特定の文言や署名

    スタイルを用いることが許され、事務手続き上も将軍に近い特別な地位であ

    ることが示されました。

6. 五七桐(ごしちのきり)の紋

  ・ 天皇や将軍家の紋章である「五七桐」を使用する権利です。これを使用でき

    ることは、事実上の「足利将軍家の代弁者」であることを意味しました。

7. 白鳥進上(はくちょうしんじょう)

  ・ 将軍に対して「白鳥」を献上する権利です。当時、白鳥は最高級の献上品で

    あり、これを贈る(=受け取ってもらえる)ことは、将軍と非常に親密な主

    従関係にあることの証明でした。

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この特権が持っていた意味

これらすべてが揃うことは、謙信が「関東管領」としての地位を固める上で、周辺の武将たちに対して圧倒的な権威付けとなりました。


特に宿敵であった武田信玄や後北条氏に対し、謙信は「私は幕府から認められた正義の軍である」という大義名分を掲げて戦うことができたのです。単なる武力だけでなく、こうした「形式美」を重んじたのも謙信らしい点と言えるかもしれません。


これら七免許の運用や、当時の関東管領としての儀礼的な振る舞いについて、さらに詳しく知りたい部分はありますか?


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【問い】 室町幕府より守護および守護代に、与えられる白傘袋・唐傘袋、毛氈鞍覆、塗輿(使用の権利)ですが、どういった品物なのでしょうか


【回答】 Geminiさん

室町幕府において守護や守護代に許されたこれらの特権は、単なる実用品ではなく、その人物の家格(家柄の格付け)や権威を視覚的に証明する装置でした。


それぞれの品物が具体的にどのような外見や役割を持っていたのか、詳しく解説します。

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1. 白傘袋(しろかさぶくろ)・唐傘袋(からかさぶくろ)

これらは、外出時に従者に持たせる「長傘(さしかさ)」を包むための専用の袋です。

・ 白傘袋(白麻・白絹製)

  ・ 外見: 白い布(主に麻や絹)で作られた細長い袋です。

  ・ 意味: 「白」は足利将軍家や有力守護(一門衆など)にのみ許された最高位

    の色でした。遠くから行列を見ただけで、「あそこにいるのは格式高い守護

    大名だ」と判別できる標識でした。

・ 唐傘袋(からかさぶくろ)

  ・ 外見: 模様の入った布や、特定の色の布で作られた袋です。

  ・ 意味: 白傘袋に次ぐステータスです。主に守護代や、守護の中でも家格が一

    段下がる者に許されました。


2. 毛氈鞍覆(もうせんくらおおい)

軍事・儀礼の象徴である「馬」の装備に関する特権です。

・ 外見: 馬の鞍(くら)の上を覆う、**緋色(鮮やかな赤)**の厚手のフェルト生

  地(毛氈)のことです。

・ 意味: 通常、鞍は革や漆塗りのままでしたが、この赤い毛氈を被せることは幕府

  の有力者にのみ認められた特権でした。戦場や行列において、真っ赤な鞍覆は非

  常に目立ち、主君の武威を象徴するものでした。


3. 塗輿(ぬりこし)

人が乗って移動するための「輿(こし)」の仕上げに関する特権です。

・ 外見: 輿の枠組みや屋根に**黒漆(くろうるし)**などが塗られた豪華な仕様の

  ものです。

・ 意味: * 一般の武士は「白木輿(しらきごし)」という、漆を塗っていない木肌

  のままの輿しか使えませんでした。

  ・ 漆を塗った「塗輿」に乗れるのは、守護の中でも特に家格が高い者に限られ

    ていました。さらに上位になると、屋根の形や飾りにさらなる制約があり、

    一目でその人物の位がわかるようになっていました。

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特権の階層構造(まとめ)これらの特権はセットで与えられることが多く、その組み合わせによって「幕府内でのポジション」が明確に規定されていました。


項目    守護(有力大名)    守護代・一般武士

傘袋    白傘袋         唐傘袋・袋なし

鞍覆    毛氈(赤)       皮・布

移動    塗輿          白木輿・馬・徒歩


こうした「見た目の違い」を厳格に管理することで、室町幕府は武士たちの間の秩序(上下関係)を保とうとしたのです。


これらの特権に関連して、当時の武士がどのような基準で「家格」を競い合っていたのか、より背景的なルール(官位や役職との関係など)について興味はありますか?


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屋形号

室町二十一屋形

関東八屋形

などについてはwikiにくわしくまとめられています

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