↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ローカル路線バス  作者: 横浜あおば
第二期中期経営計画

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
95/202

フュージエクスプレス81便 フュージ山五合目〜王城前

2024年9月25日にカクヨムで公開したものです。

 今年は三連休が二回で、シルバーウィークと呼べるような大型連休は無い。

 しかし、有給休暇を使って平日を四日休みにすれば、なんと十連休にすることができる。


 日本とは違ってこの異世界では、かなり多くの人や仕事を休んでいるらしい。

 標高の高い山ではもうすぐ登山シーズンも終わりを迎えるため、山の中腹にある高速バスの発着所には長い列が伸びていた。


「お待たせしました、81便の王城前行きです」


 はやては一度バスを降りて、お客さんのチケット確認と荷物の積み込みを行う。


「では、チケット拝見しますね。……はい、おおきに。ではそちらのリュックの方お預かりします」


 登山用具が入っているのだろう、大きなリュックをよいしょっと持ち上げて、荷室に収納する。


「お次のお客様、どうぞ」


 そしてまた、同じ作業を繰り返す。

 何度も何度も、繰り返す。


 結果、乗客四十人分の荷物を積み込んだ頃には、すっかり息が上がってしまった。


「はぁ、はぁ……。なんでこんなに苦しいんや……。普段なら全然平気やのに……。歳取ったんかな……」


 深呼吸をしてみても、なかなか息が整わない。


 ウチの身体は、一体どないなってしまったんやろか?

 運転席に戻りながら考えて、そこでふと気付く。


 せや、ここめっちゃ標高が高いんやった!

 酸素が薄いから苦しかったんや!


 納得。身体が衰えていたわけではなくて安心したわ。


「発車時刻となりましたので、扉を閉めさせて頂きます。シートベルトのご着用をお願いします」


 理由が分かってすっきりとしたはやては、清々しい表情でバスを発進させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。