エピローグ
もう二度とあなたに会えないと知った日、退院の日、私は強くあろうとした。あなたが私のことをそう見てるって言ったように。
何とか立ち直り、前に進もうとした。それはとても難しかった。
あれから数ヶ月。桜が咲く季節になった今、私は再びあなたの墓の前に立ってる。エウイコと一緒に。彼女はもう私のクラスに転校してきて、私たちはとても親密になった。今日は一緒に墓参りに来て、ユウトくんに挨拶をした。
手を合わせて祈る。心の中で、あなたに届くことを願って話しかける。
あなたが去ってから、私はあなたのようになろうと決めた。あなたはいつも、二人のうち強いのは私だと言ってた。でも、私の目には、あなたの方に何か特別なものがあった。
どれだけ苦しんでも、私とは違って、あなたは顔を上げてまっすぐ前を向き、前に進もうとしてた。私は自分の中に閉じこもって、他人から逃げる方を選んだ。
あなたは言った。病気になったことが幸運だったって。そうすることで私に出会えたから。私も不運だった。でも、その不運の中で、あなたに出会った。これが人生だ。良いことも悪いこともある。両方の感情を味わわなければ、それを人生とは呼べない。たとえあなたに会えなくても、心の奥底で、あなたがここに、私と一緒にいることを知ってる。
「行こうか?」
エウイコが言った。私はうなずいて答えた。
どこへ行くんだろう?
わからない。でも、私たちは歩き続ける。決して振り返らずに。学んだことを心に刻みながら。




