Episode 3 ~Good bye my girlfriend~
ある朝、俺は叩き起こされる。
前々から予測してたので、なんとか起きれた。
予測してた、ではなく、予測しとかないと殺されかねないという恐怖感から起きれた。
というのも、この前、霧島にこう言われたのだ。
「あたしがあなたを叩き起こした、ってことはなにかあったってことだから、起きなさいよ。」
めっちゃ殺気を感じた上で睨まれた。
「なんだ、何かあったのか。」
「そうよ」
そういうと、彼女は、
「ペンダントをつけなさい」
言われるがままにペンダントを首にかける。
そして、俺は「朝なのに」夜に包まれる。
また、あの禍々しい夜だ。
何かが漂っている。
姿形は曖昧だ。
「やばい気がする、伏せてくれ。」
彼女を伏せさせる。
俺も伏せた瞬間に何かが頭上を通る。
刀だ。
危険は予測してよかった。
さて、どうすればいい…
「…」
「霧島、なんとかする方法はないか?」
「…ペンダントに力を借りなさい。」
意識のほぼない声でそう言う。
どう借りればいいんだよ…
「握って…ペンダントを…」
誰かの声が囁く。
それに従ってペンダントを掴む。
そうすると、自然と言葉が口に出る。
「我が主、ネプチューンよ、我に力をお貸しください。そして、守護の力をお与えください。」
「我の力を欲すか、その旨を問おう。」
「守りたい。ただみんなを守るための力が欲しい。」
「よかろう。我の力、己に貸そう。」
Chain completed.
「ロザリオブレード。これがお前に貸す我の力。生かすも殺すもお前次第じゃ。」
左手には、十字架を模した剣。
羽根のように軽く、ダイアモンドのように硬く、鋼のように存在感を感じさせる剣。
「絶対守護の力」と読める謎の文字が書かれている。
「…」
「…貫けぇえええええ!!」
弱い、と思った。
それもそのはずだとは後々知る。
「これ、だけなのか?」
「…ん…」
「目、さめたのか?」
「あれ、さっきのは…」
「なんとかしたよ」
「え、まさか殺したとは、言わないわよね?」
「はい?殺すんじゃないのか?」
「おい!なにやってんのよ!」
「…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
茜の方から叫び声が聞こえた。
「なんだ!?」
「え、あんた、どこ行くの!?」
「あっちに決まってんだろ!!」
「何があった!?」
「…ぁ」
「…!!」
目の前にいたのは、
まるで人形のような少女、
永田由佳。
亡くした親友の遺した妹。
「な…んで…」
「こういうことよ。」
「!?」
「あんたが殺したのはこの子の心そのもの。あなたはこの子の心を殺したのよ。」
「どういうこと、だ?」
「あれは心の闇。完全に分離すれば凶暴化するわ。」
「分離しきらなければ、凶暴さは落ち着いてるの。」
「あなたは分離が70%くらいのを殺したのよ。」
「そ…んな…」
「俺は…なんてことを…」
涙が止まらない。
誰の慰めも気にも止まらなかった。
ただ、悲しかった。
そして俺は、力尽きるかの如く意識を失い、その場に倒れた。
Episode 3 ~Good bye my girlfriend~ 終




