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ARROW!!  作者: ま ゆ
6/15

ARROW!! -6- 星



 あ、どうなんやろ・・・


 ここで考えてしまうあたしに


 折りたたみ自転車でいいので


 赤い自転車を下さい。


 

     ARROW!! −6− 星




『お前 龍さんが好きなン・・・?』


「・・・わからへん。」


龍さんを見ると「きゅん」ってなるし、

龍さんと喋るとめっちゃ照れるし、

これは、好きなんかなあ。

こんなことを聞いたらサルが絶対笑うから

聞くのはヤメた。そしたらサルが


『龍さんだけはあかん。』


「なんでやの?めっちゃいい人やン!!」


『なんでもええけど あかん。』


このクソザル、何やらわけのわからんサル語を

話しやがった。


「意味わかれへん! なんで?」


『お前っ!!!もうええわ、好きにすればええで、』


「言われんくてもそうするわ サル太郎!!!」



それから、無言でARROWに戻って家に入ってベランダで

1人、空を見上げた。


『ここは、星がちょっとしか見えんなあ・・・』


ふと、田舎のみんなのことを思い出した。友達や家族、

おじちゃん、おばちゃん みんなのことを思い出した。

そしたら、涙出てきて。ガマンしてもいっぱいこぼれて。


バタバタバタッ・・・━━━━━━━━━━


「お前っ、何泣いてんねん」


『ううっ、なっ泣いてへんもん。』


「ウソつけ、泣いてるやんけ」


『ちゃうって!! てか、何で人ん家 入ってきてんねん!っ・・

 んんんん〜〜〜(涙) 』


バサッ ・・・


いつのまにやら、あたしは友来(サル)の腕の中に居て、ギュってされて

そしたら、涙がまたあふれて。。。


「ガマンすんな。泣け。」


このサル、空気読めるんやなあ。KYM(空気が読めるモンキー)や。

あたしは、泣いた。ARROWに来て、5人の楽しい人に出会って、

家族の事なんか忘れてずっと楽しかったけど、やっぱり家族なんやなあって

思った。龍さんはあかんってサルが言うから、なんかおかしな気持ちに

なったんかもしれへん。


「お前にには・・・」


なんかサルが喋ってるけどあたしは泣くことしか出来んかった。

声を出して、ちっさい子みたいにサルの腕の中で泣くしかなかった。


「お前には、龍さんやなくて」


あかん、涙がとまらへん。











『オレが・・・おるやんけ。』









それは、恋愛対象なんか、友達としてなんか、

どっちでもよかったけど、安心出来た。

どうも、ニブいあたしには判断がつかんかったけど

このサルは心配してくれてることくらいは

わかった。




「クソザルうううっ」


『くそざるはないやろが。』


「あほぉ・・・そんな優しい事、彼女に

 言うたりぃ・・・っっ」


『彼女なんかおらんわ。今はお前が大事やから

 思うたこと言うただけや。』


最後の方 何言うてるんかわからへんかったけど、

このサルの言葉はめっちゃ安心出来た。


ありがとう、サル。






「ちょ、もう大丈夫やから。離してほしいねんけど、サル。」


『んー・・・ 嫌』


「サル、ほんまにあたし泣きつかれた、眠い。」


『んー・・・ここで寝ればええやんかー』


「はぁっ?!無理、あんたの腕の中って。もう十分お世話になったし!」


『ふー・・・・』


「ちょっとサル!!友来っ!!!!起きてえやっ!!」


どうやら、サルは寝たらしい。寝顔かわいいなあ、まあ、もとの顔も

普通にカッコいいしなあ・・・

そんなこと考えるうちにあたしも寝た。




朝、起きたらいつのまにかサルはおらんくて、サルの家に行っても

留守みたいやった。メールしたら、晴さんとアメ村行ったらしい。


メールを返信してたら、隣からすごい物音が聞こえた。


バタン!!ドン!!!!ガッシャーン!!!! ボテッ・・・


最後の「ボテッ」はあきらかにモノが落ちたんじゃなくて、

人が倒れた音やった。あたしは急いで龍さんの家に行った。



『龍さん大丈夫ですかー????』


「ううっ」


『うっわ、大丈夫ですか?』


「あ゛、空奈ち゛ゃん! う゛ーーー;」


『すごい鼻声ですね; 風邪ですか?』


「ん゛━━━━━;」


『うっわ、すごい熱。早ぉ寝てください!!あたしやりますから!!!』


「ありあとお」

↑たぶん「ありがとう」って言いたかったみたい。



龍さんは、顔を赤くしてベットに入っていった。

あたしは、とにかく食べるものをまかないで作ってあげた。



『龍さん、おかゆ作ったから 食べますか?』


「んー?おかゆー? 食べさして♪」






ん??






『へ?』


「だ・か・ら、食べさしてー♪」


『あたし、ですか?』


「ん♪」 


『うぇっ?!』


「早くっ♪」



この人、すごい今かわいいけど、

そんな恥ずかしことを、あたしにさせる気か・・・


『ん///』


恥ずかしいのを抑えてスプーンを龍さんの口に差し出す。

そしたら、おいしそうに笑顔で「ありがとう」って言うた。

やっぱし、かわいい人やなあ。






そう見とれていると、







龍さんは何を思ったのか





あたしをじっと見ては、起き上がり


あたしの手を握って、


顔を近づけた。












ん?













   ARROW!! -7-へ 続く・





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