ARROW!! -3- 人
地下鉄を降りて 徒歩30分。
そこに見えた 私の新居であろうアパートと4人がお出迎え。
チラシ通り、フランス・パリ風だった。
こんな所に住んでいいんですか?
ほんまにここ、あたしの家ですか?
ARROW!! -3- 人
「えーっと、桜井さん?」
茶髪のボブで今時のかわいらしい20代前半くらいの女の人が
喋ってきた。
「・・・はい、そうです。」
お願いやから、人違いであってほしい。
「うせやんっっ!めっちゃかわいい★ よろしくなあ♪空奈ちゃんっ」
何やらホストNo.1みたいなカッコいい人が、あたしの名前を言う。
やっぱり、間違えじゃないんや。。。
「んー、よろしくな。うん。」
この人 めっちゃかわいい・・・猫みたい・・・プーマのジャージを履いて
サンダルはエルモで。男の人やけど、めっちゃあったかそう。
「初めまして^^ 」
「えっと、初めまして!!!桜井空奈です!!好きなものは焼きぷりんです!
今日からよろしくお願いしまふ!」
・・・・なんやねん 「お願いしまふ」って 涙
「なははははははははははっ!!!! 焼きプリンにお願いしまふ!かわいいコやわ(笑)
えっと、安田帆奈津ですっ!!年は にじゅう・・・%□▽(∀)?!でーす♪
ネイルサロン経営してますっ★!」
あー、めっちゃかわいい♪
「おもろい子やなあ!(笑)えと、オレは村上蛍でふ!(笑) ほたるって女やないで!
あ、ちなみに23歳で ホストやってます★って言いたいところやけど(笑)
プロカメラマンやってます♪」
ホストやないんやw
「んー?オレぇ? 田中龍ですー。んー?20歳ー。弁護士やってますー。
ゲーム好きです。おれは焼きプリンより抹茶プリン派ですー。」
やばい、かわいいなあ^^
「えっと、オレは大谷 晴です!!!大学生でコンビニでバイトしてます♪
19歳やでえ^^ 」
うわー、この人もまた、天然羽毛布団みたいな存在やあ(←?)
ふわふわしとるなあ。
「えっと、大家はあたしでここの名前は「ARROW」。意味分かる?」
「・・・? えー、何なんですかあ?」
「矢印♪。自分の行く先を見つける場所になればいいなって思って^^
全部で6部屋あるでな^^ 空奈ちゃんは2回の真ん中の部屋。」
「あ、そーゆーのめっちゃ好きですw え、あたしが6人目ですよね?」
「うん、そうやよー^^ あ、もう1人おるよ(・∀)もうちょっとで帰ってくると
思うでw夜、空奈ちゃんの歓迎パーティーあたしン部屋でやるでおいでなあw」
「んじゃ、部屋片付けてきますねえ♪」
「うん♪あ、これここの案内図wあたしが作ったからw」
あー、帆奈津さんめっちゃかわいいし良い人やなあ♪
てか、春休みあけたら学校や; 友達いっぱい作ったるでなっ!!!
階段をかけあがり104号室の鍵を開ける。
がちゃっ━━━━━━━━━━・・・・
期待通りのかわいらしい内装に奥にはダンボールが積んである。
1人分やから、ちょっと少ないけど ここで今日から始まる。
ある程度荷物を片付けて自分の部屋って感じになった。
ふいにベットに倒れこんで一息ついた。
4月から始まる学校も、今日から始まるこのアパートでのコトも
すべてが嬉しくてくすぐったい、そんな気持ちで思わず
顔がニヤける。
帆奈津さんが作ってくれた案内図を見ると、
2階 103龍たろ 104空奈ちゃん 105友来くん
1階 100蛍ちゃん101帆奈津 102晴
※龍たろの本名は龍です! 笑
隣は龍さんと・・・ 友来?くん?
あ、おらへんかった子かな。
「「「〜〜♪〜♪」」」
ケータイが鳴る。画面を見たらお母さんだった。
「もしもーし?」
「あ!空奈か!おかんやけど! 着いた?着いたな!今日、
そっちの高校の制服とかいろいろ送るでな!わかった?
よし、んじゃね。ご飯ちゃんと食べないな!ばいばい!」
「「「プッ━━━━━━━━━━━━━━━」」」
電話で自問自答すんなよ 笑
思わず笑みがこぼれる中
「「「ピーンポーン、ピンポンピンポンピンポン!!!!!!!!!!」」」
うっさいなあ(怒)誰やねん!
「は〜〜〜い!!!!」
ん?
んんんんん???
ん。
「どちらさん?」
「はぁ?お前こそ人ん家で何してんねん!!!!出てけや!」
「どぇうわっはぁ?!」
「うっわ、日本人ちゃうんけ。」
「日本人じゃあほーーー!!!!!!!!!」
「てか、自分だれやねん。」
「人のこと聞く前に自分の事言うんが礼儀やろ!」
あー、めっちゃ腹たつ! 誰やねん、ほんまに。
「おれか!おれはっ・・・」
「「「「はーいすとっぷー!!!!!!!!」」」
「もう、下で配達してもらったピザのお金はらってたら、えらい
でっかい声聞こえるで来てみたら! てか、友来くんの部屋
隣やろ?あほー。」
「帆奈津さーんっ;」
「空奈ちゃんごめんねえ。」
「チッ すいませんでしたねえ お邪魔しましたあ(怒)」
「ケッ わかったらええんですー。このさる!」
「いちいちムカつくこといいやがって まる子!」
「なんやねん丸子って、あたしはちびまる子か!」
「そうじゃ!その身長びっくりじゃ!150もないんちゃうか?」
「152じゃ あほおおおおお」
めっさ 腹たつねん。こいつ。
そんなこと考えながらも、帆奈津さんの部屋へ行く。
「お、空奈ちゃん来たなあ^^ いっぱい食べえやあ^^」
「ありがとう、蛍さん! どこぞの猿とは全然ちゃうわあ♪」
「猿言うなサル。お前ちびまるやろが。」
「(無視) 龍さん、ビールいいですか?」
「お、ありがとー、もらうわー。」
「空奈ちゃんオレにもー。」
「晴さん飲みすぎてんちゃいますー?笑」
「だいじょーぶ!おっちゃんまだまだいけるで♪」
「そういえば、空奈ちゃんと友来くん4月から一緒の学校やんなあ、
だって、小津高やろ?」
「「ええええ?!」」
「お、ええなあ 高校生わっ♪ でも、空奈ちゃん楽やな!友来に2ケツしてもらって
学校行けば? やったなあ^^」
「ちょー、蛍さん待って!こんなんと2人乗りしたら学校着く頃には
オレ、死ぬワ」
「せやでえー、行ったりぃ。」
「うわああ;龍さんまでンなこと言うー。」
「オレ、入学式くらい車だしたるでえ」
「え、ほんま?!晴さんありがとう!」
なんか、あたし会話に入れてない ・・・ 苦笑
さっきから、あのクソザルを中心に話が回っとる。
「空奈ちゃんと友来のやったら、みんなで入学式行こうや!
保護者席で♪」
「お、ええなあ^^ 帆奈津も行くやろ?」
「うん!当たり前やンっかわいいかわいいARROWの末っ子ちゃんやからなw」
そうして、ARROW入居 1人暮らしの初めての夜が終わった。
ARROW-4- に つづく・・・




