ピンク目の悪役令嬢
わたくしは、ルシファス。ルシファス・メルセデス。
私は、高貴な血に相応しい美しいピンク色の目を持っている。
しかし……しかし私は知ってしまったの。
私の高貴なピンク色よりも格段に尊き存在を……人間を遥かに越えた美しく恐ろしい存在を……。
そう!それは私のネイク様!
この世界の頂点に位置するであろう方。
とても深い深い紫色の目のネイク様、、、、、、、。
素敵。美しい銀色の髪の毛、素敵。端正な顔立ちも、素・敵っっっっっっ!!
己以外は、全て虫けら以下の扱いをするあの非情なお方……。ステキステキ素敵!!
なのになのに!
なぁーに!……あの者は!
身の程知らず、ろくでなし、泥棒猫!邪魔!邪魔!邪魔ですわ!
私の高貴なピンクでもなし。あの方の神々しい濃い紫でもなし。
中途半端な偽物紫が!
この私が思い知らせてやるわ!
ルシファスは狂気じみた目をし、リルネットを睨みつけていた。
……天気の儀!!やれるものならやってごらんなさい。この儀式は単に魔力が高いだけではできない!しっかりした知識がないと成功しない儀式よ!
あの者が不正をしないように、事前にあの者の椅子に他人からの魔力は無効化にする魔方陣を仕掛けておいた。
だって、あの者が昨日の入学式であんな花を咲かせるのは、おかしいのじゃなくって!あんなに大きくて美しいピンク色の花!
……ネイク様と似かよったものを感じたのよね。
ネイク様の魔力を借りているに違いない違いないわ!
婚約者というのをいい事にしてね。あの泥棒猫はネイク様から魔力を何らかの形で借りているに違いないわー!
なんて、なんて厚かましいのかしら!
だから不正をしないように、あの方の魔力を借りることが出来ないようにしてやったわ!
フフフッ。でもそんなことは杞憂だったわね。そもそもこんな狭い教室で、天気の儀が出来る訳がない!
なのに、あの者はこの狭い教室で天気の儀を執り行おうとしている!
阿呆ね!無知ね!愚かね!
あれは自然の力を取り入れる為、屋外で行わなければならないのよ!!や・は・り・・あの目の色と同じ偽物風情が!
……ルシファスは、不敵な笑みを浮かべた。
黒い制服に身を包んだ黒い艶やかな流れるような髪の毛。
紫色の目をした美しい少女、リルネット。
リルネットが教壇に立つと、その場所が別世界のように輝いて見えるのである。
いつの間にか、自分の逞しい筋肉を見せつけるかのように前をはだけさせているエイル・ローランド。
数年前自分の領民達が、苦しんでいた時に颯爽と現れて次々と領民達を救ってくれたことを思い出していた。
(あの方は変わらない、どこにどのように現れても、なんて神々しいのだろうか。)
教壇の前にいるリルネットはいつものように美しく微笑んでいた。
(教壇に立つリルネット……良い!)
(フフッリルネットが、教壇に立っているのを見ていると、リルネットが教師で、生徒の僕に一つ一つ丁寧に細やかに色々と教えてくれる……というのも良い!フフッ非常にそそるものだね。)
ネイクは色香のある大人びたリルネットを想像して浸っていたが、、、、。
(フム、あの煩わしい虫けらをどうするかだね。)
ネイクは指先にグッと力を込め後ろの席のピンク目の少女を一瞥した。
(だが、僕のリルネットが悲しまないようにしなければいけない……例え虫けらだとしてもね。)
リルネットは魔力を指先に込める。
指先から輝く金色の光が見える。それが教室の天井の中央辺りに集まり、丸い玉ののようになった。
金色の玉が輝かしく光る。
……太陽だ!!!……
今度は白いモヤのようなものが、モクモクと出てきた。……雲だった。……雲から、今度はポツポツと雨が降ってきた。
その雨はいつの間にかザーザーと降り注いでいた。
完璧だった……。
教室にある僅かな自然の力を利用し増大させた。
教室という小さな空間で、創造し、操作したのだ。
ピンク色の目は、これでもかという風に見開いて揺れていた…。
何かの何かの間違いに決まっている……こんなの、こんなのまるでネイク様と同じ………もしするとその……上?………そんなの嘘よ!
なにかなにかなにか、ネイク様が何かをしたのではなくって!?
ルシファスの頭の中で、グルグルとうす巻いていた………と、ルシファスの周囲が、いつの間にか厚い霧に覆われ出す。
そして、雨が大粒になり激しく降り、風が吹き荒れ雷も轟き始めた。
ルシファスが瞬きをした……すると、麗しいネイクがルシファスの机の上に足を組んで座っているのであった。
……怒りをあらわにしながら、目の前にいたのであった。
神が怒りを露にして自分を見下ろしているようであった。
────熱く……続く……──
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………次回、ルシファスは!ネイクに!……
乞うご期待下さい。




