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某年1月2日。晴。  作者: あみれん


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3/4

その3

さて、私の高校時代の友人がドラマーとして連れてきた男を、ここではKと呼ぶことにします。


Kは目つきが鋭く、どこか一癖も二癖もありそうな印象でした。

これが、最初に抱いた印象です。

もっとも、ドラムの腕はそこそこでしたし、言葉遣いも普通で、私のことも「さん付け」で呼んでいたので、ひとまず安心したのを覚えています。

最初のスタジオでのセッションを終えたあと、私たちは三人で居酒屋に入りました。


軽く自己紹介を済ませ、「じゃあ、これからよろしく」という流れで飲み始めます。

三人とも酒はいける口で、かなりのペースで飲んでいました。

場も和み、酔いが回ってきた頃でした。

不意に、高校時代の友人が言い出したのです。


「コイツね、中学のときに、副番ハッテたんだよ」


私はだいぶ酔っていましたが、その一言で、最初に抱いた嫌な感じが、ぐわんと蘇りました。


「へぇ、そうなんだ」


何でもない顔でそう返しながら、内心では「やっぱりな」と思っていました。

その日はそのまま解散しましたが、帰り道でも、あの嫌な感じは消えませんでした。


――それから一週間後。

私の携帯が鳴りました。

相手は、Kでした。

私はすぐには出ず、しばらく鳴り続ける携帯を眺めていました。

液晶には、Kの名前が表示されています。


胸の奥に、あのときと同じ感覚が、じんわりと広がっていきました…

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