そうだ、大阪へ……
【登場人物】
・ゆかこ(私)……独身、フリーター、実家暮らし。
・まいちゃん……私と4歳差の妹。
・姉さん……私と6歳差の姉。
・うどんちゃん……私の猫。キジトラ。赤い首輪に鈴が1つ。
〜曇り空の朝〜
「ゆかー!起きてるー!?」
「おきてるよー!」
階下から母さんの大きな声が聞こえて、咄嗟に返事を返す。本当は起きてなんかいなかったけど。
一緒に寝ていた猫のうどんちゃんがベッドからのそりと出ていく。前足、後ろ足、と順に伸びをして窓際の本棚の上へ上がる。棚の上には猫用ベッドが置いてあり、うどんちゃんのお気に入りの場所のひとつだ。
私も腕をのばしメガネを付けるとのそりと這い出て枕元に置きっぱなしの電子タバコを手に取る。
9時かぁ二度寝するか、映画でも見に行くかなんて考えながら加熱が終わるのを待っていると、姉がひょこっと現れた。
『ゆかちゃん寝起きじゃん!大丈夫?飛行機間に合うの?』
こちらに向けられた姉のスマートフォンから妹の声がする。
「あれ……姉さん?まいちゃんの声……」
「おはよう。やっぱり寝てたね。」
呆れたように言われてちょっとむっとした気分になる。
「なに?なんか用事あったっけ?」
『え、待って?忘れてんの??有り得ない!!3人でオーサカ行こうって言ってたじゃん』
3人でおでかけ?オーサカ?飛行機!!!8時48分伊丹行き!!!
「まいちゃん、姉さん、ごめん」
『んーいーよー!まいもさっき起きたのー』
妹がカラカラと笑いながら平然と言ってのける。
「実は私もさっき気づいたんだけどさ、飛行機のチケット、取れてなかったんだよねー」
姉も苦笑いしながらそう言う。
『てか、そもそもなんでオーサカなんだっけね?』
「なんでだっけ?」
結局、オーサカ行きは無くなりましたとさ。
なんだそりゃ、な夢でした。




