夕食にて
宿に帰った俺たちはハイオークの肉を持ち込みで調理してもらうことにした。
「ハイオークとは驚いたね。腕によりをかけて焼かせてもらうよ」
今夜の夕食はステーキだ。焼きあがるるまでしばらく待つ。
「本当にオークなんて食べるの?」
「あぁ、前にも言ったがうまいぞ、しかもハイオークの肉ははさらにうまいらしい」
「嘘だったら承知しないから」
そうこうしてる内にステーキが焼きあがった。
「……」
セティは恐る恐るといった様子でハイオークのステーキを眺めている。俺はナイフで一口大に切り取ると口に入れた。
「む、これは……!」
「どうなの?美味しいの?」
「とにか食ってみろ」
しばし躊躇していたセティだったがナイフで切り分けると一呼吸間を開けてから口に放り込んだ。
「!!……美味しいわ」
「だろう?オーク肉は食ったことがあったが、これはそんなもんじゃないな」
もくもくとハイオークのステーキを口に運ぶ二人。それなりに量のあった肉はあっという間になくなっていた。
「……ふぅ。ご馳走様。オークも馬鹿にしたもんじゃないわね」
「そうだろう。ハイオークはでかいからな、しばらく肉には困らないぞ」
「そうね」
翌朝、ギルドに出向くと張り紙がしてある掲示板のあたりに人だかりができていた。
「なんだ?」
「おう、お前らか?なんでも北の村にドラゴンがでたらしい」
「ドラゴンってあの?」
「そう、あのドラゴンだ」
それが本当なら最低でもAランク、ものによればSランク級のクエストだ。
張り紙を見るとなんでも出たのはフロストドラゴンらしい。氷系統のドラゴンだ。
「お前らも行く気なら北の村行の馬車がでてるぞ」
「わかった」
随分と親切な荒くれものだった。
「行くか?セティ」
「当然でしょ」
「倒せるのか?」
「愚問ね」
受付にいってフロストドラゴン退治のクエストを受ける。ちなみに昨日のハイオーク退治でランクがBに上がったらしい。
「Bランク昇格おめでとうございます。フロストドラゴンは強力です。気をつけて行ってらしてください」
こうして俺たちはフロストドラゴン退治に赴くことになった。




