12話 邂逅。
12話 邂逅
※最初の方はレイツァー特捜官視点です。
いや~やっぱり日本のエンターテイメントは最高でありますな。
皆様、ごきげんよう!レイツァー特捜官であります。今は天橋朱里ちゃんの監視を行っているであります。
おっ!まさかこんな事になるとは燃える展開でありますな!ん?何をしてるかだって?朱里ちゃんの監視のついでにマンガを読んでるであります。
主人公がどたばたで覚醒するのってよくありますが小官は嫌いではないであります!
『ガガッ』
ん?無線機に指令が飛んできたでありますな
「こちらレイツァー特捜官であります。」
『レイツァー特捜官、真面目にやりたまえ。』
『それと天橋朱里の様子を逐一、報告せよ。』
「了解したであります。」
お堅い魔導所長殿にマンガ読んでるでいるのがばれてしまったであります。ヤバいであります、給料が減らさせるであります。
『じゃ、お母さん行ってきます。』
『いってらしゃい~♪』
おっ!朱里ちゃんが出てきたでありますな、尾行を開始するであります。
※主人公視点に戻ります。
今日は取り敢えず、能力のコントロールの続きをしようと思う、大体、出来たと言ってもかなり荒削りだし。
で、昨日と同じ所にきた、1日しか経っていないせいで、昨日の惨状はそのまんまだ、
木はなぎ倒され、地面はドロドロ、それに小動物の死骸は全て埋めたつもりだったが何処かに残っていたのか悪臭が漂っている。
「うっ!?これじゃあ、修行が出来んな。」
私は悪臭に耐えきれず、渋々場所を移動した。
それにしても吸血鬼になってから嗅覚も鋭くなったようだ、今なら吸血鬼の弱点の一つがニンニクの理由もわかるような気がする。
悪臭が匂わない所まで来て修行を再開する、先ずは火魔法だ。
最初は20メートル近くあったが前回の修行のおかげで1メートルまでに抑えられた。
しかしこれでは不十分である、読者の諸君は焚き火をするためにガスバーナを使うだろうか?断じて否である焚き火なんて、そんな大層なもの使わないでもマッチ一本で事足りる
魔力(仮)を前回同様、絞り火魔法を使用するという作業を何回も繰り返し、出力を少しずつ少しずつ下げていく、とてつもなく地味な作業だ。
「めんどい。」
何十回何百回と繰り返しようやく火種が蝋燭の炎並みに小さくなってきた、此処まで来るのにもう二時間近く経過している。
これをこれから先、何回もやるとなると考えただけでも億劫になる。アッ!ミスった。
『ドォォォォォン!!!』
私を中心に森を爆発が襲う、
「ギャァァァァァァ!!!」
周りの木々は燃えて灰になり、地面は溶けてドロドロになっている、不思議な事に私は爆発の中心に居たにも関わらず、火傷一つ負っていない。
・・・ん!?、今悲鳴が聞こえなかったか!?
私が悲鳴が聞こえた方に向かうと、そこには
全身真っ黒になり、某国民的アニメのボサボサ頭で右目に傷があって左頬に十字傷があるヤツが敵キャラに一緒に自爆されて、倒れ伏しているシーンみたいになっているヤツがいた。
こいつ・・・ヤ○チャかなんかかな?




