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皆さん、これ50話ですよね?

食堂にてーー


「八尾ちゃん、知ってた?」

佐藤さんが、私の座っている席の隣にドカッと座った。


「魔王さま、また何かしでかしました?」

「またってなんやねん。」


佐藤さんは、「まぁ、ええわ」と続きを話そうとする。


「そちらの席は、空いてますか」

後ろを振り向くとエルさんが立っていた。

佐藤さんは、「おいでや」と手招きをした。

「あ、課長さんやん。おーい。」

課長を席に呼んだ。


「で、何ですか?」


エルさんが静かに座りながら促す。


「これな」


佐藤さんがスマホを見せる。


「今、何話目やと思う?」


「さぁ……」


私は首を傾げる。


「50話やで」


「……51話ですね」


エルさんが即座に訂正した。


「ズレてるやん」


佐藤さんが笑う。


課長が、穏やかに口を開いた。


「一話程度の誤差は、日常でもよくあることです」


「ありますか?」


思わず聞き返す。


「あります」


課長は微笑んだままだ。


「なら問題ないな」


佐藤さんも納得したように頷く。


「問題あると思いますけどね」


エルさんが小さく呟いた。


「……で、誰が数えたんですか?」

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