28/51
勇者さま、名前しか書けません。
--免許センター
10:00
住民票をもらった勇者は、昨日案内された受付へ
「これで討伐免許を取れるだろう。」
紙をバンっと叩きつけ勇者は鼻息荒く、受付のゴブリンへ話しかける。
確認します。と住民票を受け取るゴブリン。
「では、試験料として、3700円になります。」
「へ、HeyHey払いで…」
恐る恐る携帯を差し出す勇者。
こちらにどうぞと決済端末を取り出した。
決済完了の音が聞こえ、勇者は安堵する。
「次に、こちらの書類を2番で記入し、書き終わりましたら、3番の視力検査へお願いします。」
「討伐に、視力検査があるのか…」
「そうですね。受けなければ免許の取得できません。」
勇者は、渡された紙を記入するため2番へ向かう。
氏名、生年月日、住所、市役所で記入する欄がある用紙に、無駄に大きい字で自分の名前のみを記入した。
ーー山田 勇者
書けたと一言。自信満々に3番窓口まで持っていく。
「討伐免許は目の前だ。」




