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勇者さま、名前しか書けません。

--免許センター


10:00


住民票をもらった勇者は、昨日案内された受付へ


「これで討伐免許を取れるだろう。」

紙をバンっと叩きつけ勇者は鼻息荒く、受付のゴブリンへ話しかける。


確認します。と住民票を受け取るゴブリン。


「では、試験料として、3700円になります。」

「へ、HeyHey払いで…」

恐る恐る携帯を差し出す勇者。

こちらにどうぞと決済端末を取り出した。


決済完了の音が聞こえ、勇者は安堵する。


「次に、こちらの書類を2番で記入し、書き終わりましたら、3番の視力検査へお願いします。」


「討伐に、視力検査があるのか…」

「そうですね。受けなければ免許の取得できません。」


勇者は、渡された紙を記入するため2番へ向かう。


氏名、生年月日、住所、市役所で記入する欄がある用紙に、無駄に大きい字で自分の名前のみを記入した。


ーー山田 勇者


書けたと一言。自信満々に3番窓口まで持っていく。

「討伐免許は目の前だ。」

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