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魔王さま、それはただの石です。

お昼休憩後、魔界課


「エルよ、そなたは地位が欲しくないか。我と共に侵略計画を建てようぞ。本人確認など不要であろう」

「魔王さま、免許証や魔界ナンバーなどお持ちですか」


魔王さまの話は当然無視され、淡々と作業する。


「エルが良ければ、わたしの妻になることも…」

「魔王さま、カスハラで訴えられたいですか」

「……いえ、申し訳ございません。」

「では、免許証または魔界ナンバーをお願いいたします。」


魔王さまは、少し落ち込んだ後、黒いマント探る。出てきたのは黒い石だった。


「あの…これは…」

流石のエルも、一瞬だけ手を止めた。


「これが、わたしの本人確認書類だ」

「それでは通りませんね。」

「……では、どうすればいい」


「顔写真付きの公的証明書をお願いいたします」


魔王さまは、しばらく沈黙した。


「……ない」

「それでは、発行からですね」

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