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僕と許嫁《かのじょ》の宇宙生活  作者: みさわみかさ
閉じられた宇宙船《ふね》
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13-1 クコの暴力

 僕はいらだっていた。

 ローテーブルで自習する僕のかたわらで、グミがゲームに興じている。勉強時間が終わるとすぐこれだ。こっちは船の問題を解決するために懸命だってのに。

 前はそうでもなかったのに、この頃、ゲームの音やグミの出す声が耳障りになってきた。日頃のストレスの発散なのかグミはやたらと声をあげる。気が散ってかなわない。


「音量を下げろ。それと黙って遊べ」


 がまんしきれず注意すると「うるさいなあ」とグミはモニターから目を離さず口答えした。


「僕は勉強してるんだ。静かにしろ」

「もう勉強時間終わってるし。勉強するのは兄ちゃんの勝手だろ」

「船の異常を解決するために頑張ってるんじゃないか」

「だったら自分の部屋でやればいいじゃん」


 うとましげにグミは異議を唱える。顔はモニターに釘づけで僕を見ようとしない。こいつ……。


 確かにグミの言うとおり自室に行けばいいのかもしれない。

 ただ先日、睡眠について調べたとき、よく眠るためには寝室は寝る以外に使わないほうがいい、と本に書いてあった。僕たちは自分の部屋を与えられてはいるものの、起きている間はほとんどいない。うちもマリーの家も、特に必要がなければ自室にこもることをよしとしない方針なので、実質、部屋は寝室の位置づけだ。睡眠だけに使用すべきとの本のアドバイスに従いたかった。


 それに部屋にひとりでいることは僕にはイメージが悪い。なんというか、お仕置きを連想させる。罰を受けてそうしているような気分になる。グミがよく母さんに命じられるのでそのイメージが定着してしまっていた。僕自身、先日受けたばかりでなおさら抵抗感があった。

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