↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚勇者は便利屋じゃないんだよ! ー俺は名誉や金より安らぎが欲しいー  作者: しいたけ
第1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/213

第35話 そうだ!教会へ行こう!

 リナの店を出た俺は、教会を目指した。


 今度は直ぐに分かった。なぜって? だって、教会は見るからにそれっぽい建物だったのだ。来るときに気づかなかったのが不思議なくらい。人間って意識してない物は見えないモンなんだよね。不思議。


 流石に十字架はない。しかし、十字架の代わりにひし形と十字を足したようなマークのモチーフが教会の青い屋根に掲げられていた。


 教会に入ると、紺をベースにした服、頭には白いベール、いわゆる修道服を着た女性がいた。シスターかな?

 僅かに見える前髪は金髪。そして、はち切れんばかりの巨乳。

 いやぁ、異世界巨乳率高け〜。

 聖職者とせいしょく……なんて、今時誰も言わないようなことを頭に浮かべつつ、俺はその女性(ひと)に声をかけた。


「神様とお話がしたいんです。」

もちろん超真顔で。


 すると、巨乳シスターは不審者認定することもなく丁寧に教えてくれた。

 しかし、神との交信は可能だが、それは神託と言っていつでも誰でも簡単にできるわけではないと言われてしまった。


「じゃぁ。どうすれば神託を受けることができますか?」


「信託を受けることができるのは、司祭や神官、それに預言者ですね。たまに、一般の方が信託を受けることがありますが、それは、神からの思し召しあってのことで、こちらから望んでできることではないのです。」


「そうなんですか……。」

 俺はあからさまにがっかりとした様子で肩を落とす。巨乳シスターも、申し訳なさそうな表情で俺を見ている。

 折角良い考えだと思ったのになぁ……。仕方ないので帰ろうとすると、


「あら? あなた、その首にかけているものは?」


 シスターがそう言って俺の首からかけた碧色のペンダント、そう《勇者の(あかし)》を指さす。


「あぁ、これですか。」

 そう言いながら、俺も勇者の(あかし)をまじまじと見る。


 あれ? そう言えば、ここに描いてある紋章は……


「ちょっとそれを見せて頂けません?」

 シスターが俺の《勇者の(あかし)》を手にとってまじまじと見る。近いな……。


「この紋章。碧色の石。まさか! あなた、これ、勇者の(あかし)ではありませんの?」


「えぇ。そうですよ。勇者の(あかし)です。」

だから? って感じで答える。


「ええ!! では、もしやあなたは、いえ、あなた様は、勇者様?」


「えぇ。一応そういうことになってます。」

だから? って感じで答える。


 すると、突然シスターはその場で跪き、両手を胸に当ててお祈りを始めた。い、いやいや。近いから。そんなところでに跪かれたら、人が見たら誤解するよ?


 しばし祈りを捧げたシスターはやおら顔を上げ、

「申し訳ございません。まさか、勇者様だとは存じ上げず。大変ご無礼を致しました。少々お待ちくださいませ。只今 司祭を呼んで参ります。」

 そう言うと、シスターはそそくさと奥に入っていった。


 あれ? 公爵の時とは勇者の扱いが随分違うな。


 暫くすると、シスターは1人の男性を連れて戻ってきた。

 たぶん彼が司祭なんだろう。


「これはこれは、あなたが勇者様ですか。ようこそ我がアガルテパラス教会へお越しくださいました。勇者様に来ていただけるとは、恐悦至極に存じます。」


 あら。えらい低姿勢な司祭様だな。低姿勢というか卑屈にさえ感じるな。


「おぉ、これは確かに勇者の(あかし)いやはや、生きてるうちに拝見することができようとは、まさに僥倖。」


 俺の勇者の(あかし)を確認した司祭がえらい興奮しながら喜んでいる。


 どうやら、勇者の(あかし)と教会は密接な関係があるらしい。そして、絶大な威力もあるらしい。

 言われてみればそうだよな。だって、女神に召喚されたのが召喚勇者だもんな。で、その女神を信仰しているのが教会。そうか! はじめから勇者パワーを使えば良かったんだ。よし、覚えておこう。教会では勇者パワーっと。

 しかし、勇者パワーの使いどころがイマイチ分からないんだよなぁ。


 まぁ、よくよく見てみれば、勇者の(あかし)に描かれている紋章と、さっき見た教会の屋根に掲げられていたモチーフって一緒なんだよな。気づくの遅すぎ……。


「ところで、勇者様。大変失礼ではございますが、勇者の証以外にご身分を証明する物を何かお持ちですか?」

と、司教が尋ねてくる?


「ん? 勇者の証だけではダメなの?」


「いえいえ。滅相もございません。ただ、私ども聖職者ならまだしも市井の者には勇者の証は知られておりません。ご身分を証明するには、不都合なことも多いのではないかと思いまして。」


「あぁ。確かにそうだね。証明できる物は何も持ってないな。」


「では、当教会にてお作りすることが可能ですが……いかがでしょう。お作りいたしましょうか?」


「え? 本当? それは助かる。是非お願いします。」


「畏まりました。では、準備をさせていただきますので、今暫くお待ちくださいませ。では、シスター・マリアンヌ準備をしなさい。」


「はい。司教様。」

 シスター・マリアンヌと呼ばれた彼女が、小部屋に入っていって準備を始める。

 そうか、あの金髪巨乳シスターはマリアンヌって言うのか。覚えておこう。



「勇者様。ではこちらへどうぞ。」

 マリアンヌに案内されて小部屋に入る。そこには、黒い石版のような物が置かれていた。


「では、勇者様。こちらの石版に両手を置いてください。」

 俺は、マリアンヌに促されて一歩前に出ると石版に両手を置く。暫くすると、石版からまばゆい白い光があふれ出した。

 あぁ……このパターンね。

 俺はどこから()()()が出てくるのか興味津々で光が収まるのを待つのであった。

いよいよ久しぶり? の女神との再会です。

良いと思ったら評価・ブックマークをお願いします。

感想いただけると跳んで喜びます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。