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最前線  作者: TF


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会議で得られる教訓

加筆修正完了!


誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;


後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので

初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!

会議室に入っていくと各部隊の長が勢ぞろいしている。ベテランさんの姿が見えないけれど、戦士の部は優秀な人が多いので代理出席でも何も問題はない。

どんなに激務でも、姫様からの通達を無視する事なんてできるはずがない。

姫様が街にもたらした貢献度は凄まじく、比較対象となるのが、伝説的存在である、この最前線を生み出した英傑達と肩を並べれるほど、そう感じてしまう程に彼女がもたらした功績はとても素晴らしい、この街の誰よりも貢献度があると思っている、というのが、ここで戦う全員の共通認識である。


そんな雲の上の様な人からの緊急通達なんて、無視出来るはずがない!だけれど、今日ばっかりは出来ることなら、参加したくなかった。

正直、連勤直後に難しい術式のサポート、更には、お腹の中にはサンドウィッチに牛乳が流し込まれている。

満腹中枢が刺激され副交感神経が優位に立つ、つまるところ~…眠たい、、、

カフェインがきれたぁ、、、少しでもいいから仮眠してから参加したかったなぁ、、、


会議の席と言えばここ!っとお決まり定番の席に座った瞬間、一瞬で意識が飛びそうになる。

何とか堪えているとティーチャーがみんなの前に立ち議題の開始を告げる。


さぁ私も寝ないように踏ん張って気合入れていこう!!

しかし、姫様の議題が始まるのかと思いきや、そうだよね、折角みんなが集まったんだから、ついでに他の議題も消化したいよね…一番最初の議題として挙げられたのが、あのやらかし事件となった。


個人的に死者が出ていないし、やらかした二人の罰なんて決まっているのに、もうどうでもいいんじゃないかなっと興味が無いせいで睡魔が押し寄せてくる。

私の気合返して欲しいなぁ、変に気合入れちゃったから、気合が抜けた瞬間に意識も抜けそうになるぅ、、、、ねむ、、、、ねむぃ、、、

何とか、眠らないように心地よい彼の音に身を委ね過ぎないように気を付けて話を聞いていく。



学生が起こしてしまった遊び心と冒険心と自尊心が爆発したどうしようもないカバーの出来ないやらかし事件の全容が録音された物は、事前に、この場に居る全員に回して貰っているので、凡その内容を把握しているご様子だった。


その為、説明は殆ど省かれて結論から述べることに


まずは、二名の罰であるが、

二名を牢にぶち込んで謹慎させるなんて、二名分の兵糧が無駄になってしまうので、世の中を舐めた態度+性格を粛正するために、徹底的に兵科でしごき上げることが決定した。

更に!二名が逃れないように、二名の実家、及び、在学中の学院に罪状を伝え、何かしらのお詫びを要求することに。

これによって、二名が仮に逃げようと実家や学院に打診したとしても、手を払いのけられて反省しろと言われるように根回しを済ましておく。


内容が温くないかって?

学生だから温情し過ぎじゃないかって?

この程度で済ますなんて、誰かの命が失いかねない事件なのに温くないかって?

そりゃ、多少は温情もあるさ、下手に重過ぎる刑罰を与えると、各近隣諸国から、前線に人を送ってくれなくなってしまう。

こんなにも度が過ぎた最悪の悪戯をしでかしたとしても、いないよりかはマシ、マンパワー大事。

むしろ、こんな程度のやらかしなら相手の弱みとなって徹底的に罰として、面倒な作業をやらせることが出来るので、我々としても助かる。だって、偶にこういうの誰かがやらかさなくても起きうることだし。


結果論だけれども、幸いにもさ、人が死んだりしていない大きな怪我人も出ていない。

どうしてか理由は不明だが、隠密術式や、隠蔽術式は定期的に破られてきたので、そこまで深刻に思っていない。


敵側に、術式を解読するような知恵者が居るとは、心底思うことが出来ないというのに不思議ではある。


アクシデント続きで、初めての出陣となる新人達には、ちょ~っとだけ、慌ただしい初現場と相成ってしまったが、これまた経験だと噛み締めて欲しい。

初の出陣くらい恙なく終わらせてあげたかったという、申し訳ない気持ちを感じてしまうが、それは違う。


寧ろ、逆に考えるんだ、新人達にとってとても良い経験になったのだと考えるんだ。私がそれを憂う必要は無い、そのような優しさはかえって邪魔となる。


学生やらかし事件はこれで良しとして、次の議題にへと進んでいく。


次の議題は、新人達が初出陣でどの様な感じだったのかという、報告会が始まる。

例えば、言動などで悪目立ちしているやつがいないかーとか、他にもやらかしそうなやつがいるのかーっとか情報交換はとっても大事、なのは、わか、るけ、ど…いまひつよう?おってほうこくでよくない?めいどさんがさ、もどってきてからでも、よくない?


現場の声は大事?聞いて置け?大事、、、、なんだけど、、、だめだぁ、、、、すいまが、、、


本当に眠たい…医療班としてはさ、新人なんてさせれる内容が魔力を使う事しかないから、ほんっと関りが無さ過ぎて、発言することがないんだよねぇ、、、


だってねぇ?初めて現場に出てくるど素人に折れた骨を戻させたり、脱臼をはめこんだり、裂傷の皮膚を縫合したり、火傷の皮膚を切って新しい皮膚に張り替えたり、頭蓋骨が割れて脳みそがちらりちらりしているのを目視で脳内出血している箇所を縫合したりなんて、出来るー?無理だよね?

それが出来たら新人じゃないよね?すでに何処かで医者として勤務されていた特殊ケースだけだよね?


なので、医療班の新人達がする仕事は、医療班実力上位チームが施した後に必要な、患部組織を回復するための体力向上、組織回復力向上などの術式を起動する。


その為に必要な魔力リソースとしての役割しかないんだよねぇ…

ぶっちゃけると、お年寄りの方でも十分に働ける内容なんだよね。

魔力さえあればいいから、さ。


お年寄りが出来る内容ではあるけれど、志願されたとしても配属は出来ないかな。

やらかし事件の様な緊急事態があるから、お年寄りを配備するのは出来ないけどね。

どうしてもっていうのなら、内での勤務かな~…


新人かぁ…

頭の中で新人がどの様な働きをしていたのか思い返し見る。


そういえば、一人だけ根性のある娘がいたね、それくらいは報告してあげるかなー、寧ろ、それしかないっていうね。


後退の時間になるその瞬間、最後の最後まで、意識は殆ど飛んでいたけれど、杖に魔力を流し続けるという苦行を実行し続けてきた根性のある新人が居たのを伝える。


根性とやる気のある新人は、自然と他の部署からも声がかかることが多い。

評価の高い人だと、希望する部隊があるのなら優遇もしてくれるし、待遇も良かったりする。


有力な人材は何処の部署も喉から手が出る程、欲しがっている、器用に何でもこなせる子がたま~に居るけれど、そういった人は、研究職以外から引っ張りだこになる事もある


医療チームはどうなんだって?


本音を言うと、根性だけではどうにもならないのが医療。


医療を志す熱きハートが無いと長く続かない、知識?そんなものは、上位陣についていけば勝手に身についていく、ちゃんと座学も実技も定期的に開催して後人を育てているからね、だから、それ以外での勉強はそれほど重要じゃない、勤勉じゃなくてもいいの、知識なんて後からついてくる。


大事なのは心、医療行為によってどんな結果になろうとも絶対に折れない続けていくという鋼の精神。

それがないと、些細とは言わないけれど、何かのきっかけで心が圧し折れてしまう。


なんとなくという、軽い気持ちでは医療行為は長続きしない。

死ぬような結果につながらない捻挫とか、擦り傷とかの手当てなら、誰も続けていけると思う。


医療現場はそうじゃない、特にここ最前線では、人の生死や、人生にダイレクトに関わる事が日常にありふれている。


さらに前線では常に戦士は足りていないこそ責任感というプレッシャーが凄まじく高いし、何よりも、治療する人は総じて知り合いになる事が多い、こんな狭い街だから、何処かで笑顔で話していた人の時もあるし、ちょっとした時にみんなでご飯を食べた人の時もある、何処かで見たことがある人だったり


身近に居た人が、今、この瞬間、自分のミスによって全てが終わってしまう、終わらせてしまうというプレッシャー。人の人生をこの一瞬で背負わないといけない。


医療班全員が一度は絶対に通る道


私もその瞬間は動悸が凄すぎて、頭も真っ白になって、何をどうすればいいのかわからなった、たまたま、そう、本当に偶々、偶然にも頼れる先輩が傍にいてくれたおかげで、先輩の指導の下適切な処置を行い、生死の境を彷徨っていて天からのお迎えを回避することが出来た。まだ、月の裏側へと旅立たせなくて済んだ


もし、あのとき、わたしのてによって、あのひとはって思い返すだけでプレッシャーで手が震えるし吐きそうにもなる。


今でも、怖いよ、人の命を極限の中で助けていくっていうのは、怖いよ。

だからちょっと現場にいると気が荒くなってしまうのだと思う。


過去に医療班の先輩達で、たった一つのミスで責任感に圧し潰されて、心が折れてしまって、立ち直れなくなった人も大勢いると聞かされている。

先輩達が慰めてくれる名セリフとして、最初っから完璧なんて誰も求めていない、フォローしあうのは大事って懸命に、必死に、伝えてくれるけれど


やっぱり、ミスをすることによって、後遺症が残ってしまったり、自分のミスのせいで、その後の人生に大きな影響を与えちゃうと、責任感の強い人であればあるほど、心に重しが乗っちゃって潰れちゃうことがある。


私だって、何度も何度も心折れそうになったことがある。

どんだけ、周りの人に支えてもらったか、助けてもらったか数え切れないほどの感謝がある。


他人事じゃないの、、、未だに、あの時、私にもっと技術があれば!なんて思うことがある、、、だからこそ、向上心は忘れない、自身の目的にも繋がるから、


絶対に、己を高めることだけは、続けていく、それが、私の存在理由でもあるから。


そんなとてつもない現場だからこそ、こちらから誰かをスカウトすることは殆どない。

向こうからの志願が無い限り、無理強いはしないのが、医療班の鉄則なのさ。


私みたいに、元々、医療に関心があって、医者になりたい人や、医療の現場で人を支えていきたい人も一定数居るから、そういうのは大歓迎。


因みに、根性のあるやつが好きな部署は山ほどあるから、あの子は、たぶんだけど、何処かしらからスカウトが来ると思うのよねー

良い場所を見つけて、長生きしてほしいものさ、私よりもね、、、みんな、長生きしてほしいものさ


各部署全員、新人の情報交換会が終わったのか。

周りから話声が聞こえなくなってくる、その様子を見て、司会が次の議題へと進めていく


司会のティーチャーが黒板に文字を書いて行く。

現在、抱えている議題は数多く、前回の会議で上げた下記の議題について再度、意見があれば意見願いますっと会議が恙なく進んでいく。


・食料自給率向上のためにどうしたらいいのか、農耕をする為の人材を募集するべきか?それとも、持ち回り担当を増やすべきか?

・昔に比べて見たことがない新種の敵と会敵する頻度が高くなってきている対策委員会を設立するべきか否か

・上空からの攻撃頻度も増えてきており、上空への対処方法、及び、対空迎撃手段の確立について

・人型タイプがここ半年以上も、目撃が無いという不安、過去には長くても三か月に一度は激突していたのに、具体的に9カ月も会敵していない

・近隣の街に出掛けている人が多く、緊急時に連絡がとれないケースが多発してきている。


等々、過去のおさらいもさらっと進めてくれる。


おかしいな、今回のは定例会議ではないのに、がっつりと定例会議しちゃってるよねぇ?てっきり、緊急の内容のみかと思っていたのに、こんな長丁場になるなんて…睡魔が、、、睡魔が時折、ちらっと覗いてくるの、、、、


小波だった睡魔がどんどんと大きな波に、私の船はもう、もう、限界なんですぅ…


私がうつらうつらとしている中も、会議は進んでいく、どうせ、姫様が居ない会議なんて決まるようで決まらないのにね、特に、予算が絡む内容はね、特に、すすまない、だって、お財布を握っている人がね不在だと決まらないよ、ね、、、



みんなのこえがことりのさえずりのようにきこえてくる、ぁ、だめだ、ねよう・・・


かくんっと私の首はおれ、意識もふか~ぃふかい海の底に沈んでいく。





・・・・ぺしぺしと音がする


何かを叩く音だ、はたくにしては凄い優しい音だ、、、、


だんだんと音が強くなってきている気がする?あと、心なしか揺れてない私?


ゆれ、ゆれ?なんか衝撃を感じる?


…さっきまで何してたっけ?


「っは!?」


思い出した会議中だ!

ぱっと目を見開いて周りを見る、私の顔をじっと近距離で見てくる、研究塔の長、顔が近いよ。


どうして、左手を上げているのかな?ぼーっと眺めていると、長の左手が振り下ろされぺちんぺちんと頬が叩かれる。


どうやら、私を起こそうとして頬を叩いているようなのだが、優しすぎる。

もしくは、これが全力なのか?研究塔のみんな貧弱すぎるのも問題なのでは?今度、青白くやせ細った皆を訓練場に連れて行って体力測定してあげないとねー。


「ありがとう、お陰様で。目が覚めました。」長の左手をそっと両手で包みながら感謝の気持ちを伝えると

「…ここから、大事、起きてね?」小声で伝えてくれる、悪目立ちしないようにという気遣いが嬉しいのだけれど、こっち見てるんだよねぇ、皆が。


もしかしてイビキかいていたのかな?だとしたら恥ずかしいなぁ。

たぶん、いびきは出していないと思うけれど、寝てるときはわからないよね~


「さて、全員、起きたみたいなので、今回集まってもらった本題について話し合いたいと思う」


…私以外にも寝てた人がいるのぉ?たぶん、私を気遣って他にも寝てた人がいたんだよ~ってことかな?私ってそんなに腫物扱いされるような感じだったかしら?


眠い目を擦り鼻から空気を吸い込み吐き出し思考を呼び覚ます。


本題とは?

それは、昨日の晩には届いていた、姫様からのあつーいあついラブレターだ、ラブレターの中身の中で一番、私達ではどうすることもできない内容の一つ、世界各国の異変について…簡潔に説明すると


海を渡った先にある大陸の都市の一つが壊滅した。


この一行で終わってしまうくらい完結的な内容だけれど!

この一行が途轍もなく恐ろしい可能性を秘めている。


その都市とは今後、姫様が開発した品々を売っていって場合によっては街の設備を最先端の物にしたりと、太い取引先にするかどうか悩んでいた財源になるかもしれない都市だと聞かされていた。


でも!その都市が、ちょ~っと訳ありで、領主様がとっても宜しくない性格で、姫個人としてはあまり技術を分け与えたくない人らしい、下手をすると、姫の技術で生まれた本来であれば人に向けて使うものではない兵器を平気に人に向けて使用しかねない人。


その領主が納める都市がいつの間にか壊滅していた。


私達がいる大陸から、その都市に行くには、陸路はなく、絶対に、海を渡らないといけない。

陸路はかなり整備されてきているので、この大陸であれば、結構移動は楽に移動できる。


でも、海は違う、海に関する技術は最前線にとって重要ではないし、需要も無い。

それ故に技術力が全然、陸路に比べて発展していない。

だから、最低でも移動を渡って移動するとなると五日もかかってしまう、貿易に慣れた一団でも、五日は要する。

そんな貿易の船団が、都市に近寄ると、人の気配がなく、遠目の術式が施された魔道具を使って都市をみると。


無残にも都市は壊滅していた。


せめて、出来る限りの救助をしようと、上陸するけれど、何処にも人の気配がなく、死体も無かった、その様子から、最低でも滅んでから一月以上も経っていると判断せざるを得ない状況だったとのこと。


現場に何か手掛かりが無いか貿易船団が現地を調べていると、随所に残留物を発見することが出来たので、持ち帰ってくれた。


都市に残された残留物、それを王都にいる研究員たちが残留物を調べてくれた。

その嫌な結果が判明した。都市を襲い蹂躙したのが獣たちの軍勢ではないかと…人同士の争いではなく獣が原因だと判明した。


そう、今現在進行系で私達が戦っている獣達が海を渡って都市を蹂躙したことになる。

まず、その部分だけを見れば全員が首を傾げてしまう、そんな事が起こりえるのだろうかと…

大いなる壁を超えれば私達がいる、あの大穴の向こうは断崖絶壁、高い場所から海に落ちれば無事では済まない。

そんなの、低脳共でも理解はしてる。


でも、もしも、何かしらの方法で海を渡る術を持っているのだとしたら?


未来の取引先が潰れたことよりも、獣たちが海を渡る術を持っていたことに驚きと共にある事実に戦慄してしまう。

海を渡ることが出来るのだったら湾岸地域にある多くの都市が海からの襲撃にも備えないといけないという可能性が非常に高くなってしまったことになってしまう。


それらの対策を講じろってこと?

海も見張れって事だろうか?

不可能だ…なら、姫様が求める答えは何処にあるのだろうか?


大いなる壁に取り付けた監視台、そこにある大きな望遠鏡で観測できるこの大地の果てにある大穴まで、海までは監視できない。


そう、私達はそこから獣達が出てくるのだと思っている、その大穴から出てくる獣たちは、この大陸限定の厄介な厄災だと私達はずっと認識してきた、けれど、それは違っているのかもしれない、他の可能性も浮上してくる。


あ、だから緊急性があったのか?他の大陸にも大穴があるかもしれないって知らせたかった?

姫様はこれを議題に出したかったのかもしれない、他の大陸もこの場所と同じように死の大地へと変貌するかもしれないっと…


他の大陸にも、もしかしたら同じような穴があって他の大陸の人たちもその厄災との戦いを強いられてしまう可能性が否定できなくなってしまった。ってことは、えっと、姫様は私達に何を求めているのだろうか?

この人手が足りていない状況だというのにまさか、外に人を送るっとか?え、でも、うん、そうだよね。

確か、海を渡る場合は王様の許可を得ないとダメだよ、ね?うん、そうだったはず。

そんな面倒なことを姫様が議会に出す?どういう意図があるのだろうか?


姫様が何故この会議を緊急で開く様に指示を出したのか意図が掴めない読み切れない。


それだったら、他の大陸にも大穴があって、そこから獣達が出てきたってなると、この大地にいる獣たちが海を渡る手段が実は持っていませんでした、ってなるから、海を警戒しなくても良くなるので、ひとまず安心だよね?

もし、他の大陸にはここと同じ大穴が無く、この大陸にある厄災の大穴から獣たちが何かしらの手段を用いて、海を渡って遠征してきたのであれば…非常に厄介。


死の大地に大穴がある、私達が住むこの大陸にある近隣諸国には、海と面している国もあれば、湾岸には街が数多く点在してある。西の方にも、いや、あの街はもうないんだったな。


全ての海に面している都市は、これからは、脅威に対して常に警戒をしないといけない、その対策をどうすればいいのか、それを姫様は求めているのだろうか?

今まで警戒していなかった海を、今までの様に警戒しないままでいると、すぐさま滅ぼされてしまうという、滅びへの確定事項が待っているっと、姫様は警鐘を鳴らしているのか?


でも、そうなると、この街だけが、最前線とは呼べなくなってしまう、この最前線が機能しているからこそ!世界中の人間が心穏やかに平穏で暮らしていける。


しかしだ、前線が敵を抑え込んでいるからこそ平和であるという、その前提が覆ってしまったらいったいどうなる?どうなってしまう?考えてみるんだ。


いや、考えるまでもない答えは簡単、全世界が恐怖に包まれ恐慌する。

世界中がフィアー状態になってしまう、そうなってしまうと、今までと同じような生活とはいかなくなる。


人の社会が恐怖により停滞し機能しなくってしまう。

停滞すると言うことは敵に緩やかに攻められ続けるのと同じ人類が衰退する。


そうならないようにするために、海からの対策、及び、海からの監視手段、可能であれば、全大陸に大穴があるかもしれないという調査をすることが必須になるかもしれないということ?


世界中を巻き込んだ、新しく厄介な議題が増えてしまった。

こんな内容をここでするべきなのだろうか?姫様なら王に進言することくらい、出来るのではないのだろうか?

…姫様はたまに溢していた、王都には近寄りたくないなぁめんどくさいからっと。無理強いは出来ない、でも、人類の為なら?いや、確証が無い証拠が無い、その状態で進言するのは世迷言と捨てられる、その考えは捨てろ。


今は、王都を巻き込むことなく、まずは、私達だけで何が出来るのか話し合うべきだろう。


こんな途轍もなく途方もない議題に、各々が現時点で出来る対策方法を提案していくことに。

問題点や、実現可能なのか、出来るとすれば、いつから出来るのか具体性のある意見が出てこない。


この手の机上の空論を実現出来るだけの技術力、発想力、実行力、財政力、コネを持っている姫様が居ないとまとまるものもまとまらない。


まとまらないからと言って議題を止めるわけにはいかない、知ってしまった以上、思考を止めるわけにはいかない。


姫様が戻り次第、議題を進めるべきであるのだが、今の段階、何もまとまっていない状態だと、この議題がヒートアップするのは確実、であれば、少しでも姫様の時間を有効活用するために出来る限りの案を出し、煮詰めていく。

多少の穴は、姫様が来てから詰めれば良い、私達に出来るのは、姫様が戻ってくるまでに出来うる限りのアイディアを提出し対策を練り上げていく、ブラッシュアップも欠かせない!


会議室はどういう意図があるのかわからない議題についてあれやこれやと話し合い続ける。

全員が白き獣がどれ程にまでに脅威なのか良く知っているからこそ、言葉が止まることは無かった。


この場に居る全てのアイディアを絞り出したころには日も暮れてきた。

意見の出し合いでヒートアップしていた会議室も熱が引き、この場に居る全員が少々、疲れが見えてきた。


時間も時間で、これ以上はみんなの時間を無駄に浪費することになると司会役は感じ取り、解散宣言をしようとした時だった

「この議題は、俺達だけで話し合うべきではない、この街にいる全員でするべきではないか?」

という提案がされた。


確かに、少しでもアイディアは欲しいし、様々な角度から意見を見直すべきだし、私達だけでは到達できない過去の英雄達の意見も得たい。


その意見に、司会進行役であるティーチャーから、ふっと片頬を上げると同時に

「既に、ここの会議室の映像と音声は各主要な場所で同時中継済みだ」


なんてこったい私のイビキが街全体に流れてるじゃないの!?ぇ、うそ、いつのまに!?


ぁ、だから私を起こしたときは小声だったのね!?中継しているならしてるって教えてよ!?あわわ、あわわと内心焦っていると

『団長がね、うとうとしてる間にね、皆の了承を取ったの。でね、先の提案をした彼もね、うたた寝してた人なの』

研究塔の長が音の指向性を狭めて私だけに聞こえるように教えてくれた。


私もその術式を使って『ねぇ、私の…そのイビキって放送されてそう?』と返事を返すと『ぁ、それは大丈夫、音声中継のON・OFFは彼が管理してるから上手いことカットしてくれてると思うよ』

イビキ出して寝ていたのは確定しちゃったよぉ、、、やだぁもう、、、恥ずかしいぃぃぃぃ


まぁでも、街中に響き渡らなくて良かったぁ、さすがだよー気遣いの神様~私の団長としての威厳が保たれる~今度、何か甘いモノでも差し入れしないと~


そういえば、ちらっとうたた寝をしていたであろう、隠蔽部隊室長はどんな顔をしているのかな?ちらりと視線を移してみると


顔を真っ赤にして明後日の方向を見ていた。手が震えてるあたり相当、恥ずかしいこと考えてたでしょ?


例えば『してやったり!俺様ちゃんと会議参加したぜぇ?』みたいな事を考えていたんじゃないの?

でも、実際は墓穴を掘っちゃって、そりゃ、もうね、目も当てられないよね~。


彼がこれまた、賢しい性格しているから、尚更、人一倍、恥ずかしいだろうしなぁ。

きっと気遣いの神様がカットしてくれてるはずだよ。

一緒に、彼への貢物を選びに行こうかって誘ってあげるとしよう、年長者としてね!


カットされていなかったら暫くは自身に隠遁の術式でもかけて、ほとぼりが冷めるまでおとなしくするのが吉だね。

会議中に寝てはいけませんっという教訓がみんなの心に刻まれた実りのある会議だったね♪


私も隠匿、隠蔽の術式かけて欲しいなぁ、だってさ?

下手すると、最後の会議以外の事も団員たちから質問される可能性があるよね?

…殆ど寝てたから、最後の会議くらいしか覚えてないの、どうしよう、全編しっかりと視ている部下が居て、会議の内容で質問されたら、どうしよう。


威厳溢れる団長としてのメッキがベリィっと剥がされちゃう、どうしたものかと悩んでいると、すっと会議の内容がまとめられた紙が目の前に無言で渡される。


てぃーちゃぁぁぁそういうとこ!そういうとこが気遣いの神様ぁぁあ貴方の二つ名は気遣いの神様が一番しっくりくるよぉ!!


神から紙を受け取りカミに祈りを捧げる、ついでに、投げキッスもつけちゃいたいくらい!一人で浮かれていると、他の皆にもちゃんと配っているのを見て、スンっと冷静になる。


だよね、私以外にもちゃんと全員に渡すよね。知ってた知ってた。私だけが特別じゃないよね。しってた!しってました!!でも、嬉しいのは事実。複雑な心境。


会議室に居てもしょうがないし、自室に戻ろうと、ドアの方に視線を向けると、こそこそと。唯でさえデカい肩幅を出来る限り小さくしながら、

誰にも気が付かれないようにそ~っと会議室から離れようとする隠蔽部隊の室長が居たので、す~っと近づいて肩をポンポンと叩くと同時に

「今度一緒に、お礼の品でも見に行こうね」と耳元で囁いた後、軽くウィンクして少々浮かれ足で自室へと戻っていく。鼻歌なんかも歌っちゃたりしてね。



鼻歌を歌いながら自室に戻る、誰も居ない自分だけの空間に入った影響か、一日の疲れが一斉に押し寄せてくる。


自分から立ち込めてくる、汗の臭いがくさい、早急にお風呂入ってから眠りたいけれど!大浴場に行くと、色んな人に会いそうで嫌だな~。

会議室での出来事も触れられたくないし、部下に出会っちゃったら、もう最悪、昼間の術式の事や、会議の事で、質問攻めになりそうだから、色々と気疲れしそうで心休まらないのは必定。


であるのなら、お風呂を我慢するのか?


答えは否!!


こういう時の為に!私財をなげうって!私室の一室に特注で!!私専用のお風呂をこさえてもらっているのです!マネーイズフリーダム!!

掃除とか、面倒臭いけれど、汗臭い方が嫌!


テンションがまだ高いうちにささ~っと浴槽を洗ってお湯を溜めていく。


ぱぱっと服を抜いでその辺にぽいっと放り投げて、ささっと体と髪の毛を洗って、より一層、今日も頑張った私をご機嫌にする為には!

ここぞという逸品を用いるのがベスト!姫様と一緒に買ったお気に入りの匂い袋が私にはある!これを~浴槽に浮かべて~、かおりを~たのしむ~


はぁぁぁっと吐く息は蕩け、鼻から入る空気はとってもファンシーで気分をファンキーにしてくれる。超ご機嫌だっぜ!


何度も何度も深呼吸を繰り返しながら、ゆったりと浴槽に浸かって一日の疲れをお湯の中に溶け込ませていく。


今日も一日、お疲れさまでした~。

本日の出来事を、思い返してみても、色々と実りのある一日で充実してたなぁって思うの。


何と言っても、色々と、おもてなしもしてもらっちゃったしね~♪


…今日みたいな日が続くといいなぁ・・・・


ん~、でも姫が居ないと寂しいなぁ、早く戻ってこないかな?今日の事とかきゃーきゃー言いながらお茶でもしながら、甘~いクッキーでも食べながら

おしゃべりしたかったなぁ・・・


そんなことを考えながら、湯船の中で誰にも見せれないような様々な表情をしながら、上機嫌に猫なで声ような、囁くように歌いながら

姫様が帰ってきたら、話したいことを脳内で、整理整頓していくのであった。


感想、評価、いいね、Xのフォローよろしくお願いします。

感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。

お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。


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───────────────────

追記:

完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。

当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。

完結後に見直し訂正する予定でしたので!

ゆっくりと修正して行こうと思います。




─※ 完結まで読んでから見てね ※─


設定資料

隠蔽部隊は物語でたまに名前が出てくることがあり、室長と部隊長がいます。

実は結構、この部署はトップの入れ替わりが激しかったりします。


基本的に室長と部隊長はやらかしてばかりで周囲から問題児扱いされています。

そもそも、ここの部署は落ちこぼれ組、成果を出せていない人が流れ着きやすく

貴族としてこの街で何年勤務したっという成果欲しさに所属する人達が多い部署でもあります。


物語りの中に会った通信魔道具と映像を流す魔道具も

短距離であれば中継できるが、画質も音質もこの時点ではまだまだ荒く安定しておりません。

魔力に関しては地下にある大型魔石から組み上げているので特に問題なく機能しております。

ですので、ティーチャーくんは、会議を始める前に、箇所に議題の内容内容と判断し中継すると興味がある人は参加するようにと根回しもしています。


後、まだこの時点だと団長の体はまだまだ男性であり、男性として振舞おうとしているのと、彼が、いえ、彼らが団長の思考に干渉している時期でもあります。

妹思いのお兄ちゃんたちなので、団長の成長をゆっくりと促すように団長に気づかれないように補佐してくれています。


なので、当初は、姫と姫様っと呼び方を変えて、どの辺りが彼で、どの辺りが団長の意思なのか分けようと思っていたのですが、読み直していると、けっこう入り乱れすぎていて区別をつけようとすると混乱しそうだなってことで、統一することにしました。


後、この星にも神っと言う概念はあります。

ですが、神様を信仰するっという行為は、この時代の彼らにはありません。

神と言う言葉があるが神話よりも、もっと輝く存在が実在していたので彼らはそちらの方に信仰を寄せています。


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