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最前線  作者: TF


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57/843

とある人物が歩んできた道 ~泥沼の中での一歩は遅い~ No2の過去編

加筆修正完了!


誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;


後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので

初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!

はい、では、第…何回目?忘れてしまいましたが

定例会議を始めます~ってね、今日も私と騎士様と財務の方で密会よ…


会議の後はどうなったのか端的にいうと

驚いたことに、街の皆は協力的だった。


財源を得る為に何かアイディアが欲しいと財務の方が触れ回ってくれたおかげで、あちらこちらでアイディアを出し合ってくれている。


私も彼らと同じように財源の確保を試行錯誤していたら…

まさかの流れで思いのよらない物がたくさん売れてしまった。


何が売れたのかって?私も驚きなのよね…

絵本が売れてしまったのよ。歴史ある希少な絵本とか、そういうのじゃないわよ?


事の始まりは…会議の流れで真っ先に先輩の奥様に今後の方針を相談したのよ。

その話の流れで奥様が趣味で絵を描いてることが判明したのよ!

そしたら、研究塔の皆が、みんなで童話の絵本でも出してみる?っとね、盛り上がってしまったのよねー。


ほら?研究塔の皆様って博識でしょう?

なので、各々が知っている始祖様伝説を繋ぎ合わせて内容を少々アレンジして…奥様が絵を描き起こして英雄譚の絵本出したのよ!

そしたら、飛ぶように売れてしまった…


えー?これが売れるの?ってね、失礼ですけど、販売するまでは思っていました…

まさか、売れるなんて思ってもいなくて驚いた、ほんっと驚きました。


だってー…

始祖様の武器といえば槍なのよ?槍!神聖な槍なのよ?

それを有り触れているからって剣へと変えてみたり、始祖様の物語をちょっとした純愛物語にしてみたりと…最終的には、始祖様をモチーフにしているだけ、って感じで語り継がれる始祖様の物語とは完全に別物、ほぼ原形をとどめていなかったのよね。


だもんで、完成した原稿を皆で読みあわせてみたら、これは原作ブレイカーだぁ!ってね、みんなで笑いあって、これは売れないだろうなーって販売する前は和気藹々としたのよね。


絵本の中身はともかく、驚いたことにね、奥様の描く絵がすごく綺麗だったのよね。

絵が綺麗ってだけで売れるほど甘くないのよ~ってね、絶対に売れないだろうなぁって全員が思っていたのに…


予想外に飛ぶように売れてしまって…

思いがけないところでお金を得てしまったのよね。


奥様も研究塔の皆も売れたことに対しては喜んでいたのだけれど、ちょっと素直に喜べないのが、術式の本よりも売り上げがよかったことなのよね!!

価値としては圧倒的に術式の方が高いのに!!っと、全員が釈然としない結果に納得できていなかったのよね~。


研究塔の皆は結果に満足しているけれど、自分たちの研究内容を大衆は理解してくれないのかって意気消沈してしまっていたけれど、反対に奥様は自信をつけちゃったのよ…

奥様がそっち方面で自信をつけてしまったのか意欲的になってしまって、今回の売り上げでもっといっぱい!次回作を作る!ってね、息巻いていたのを皆で諫めるのにすごく大変だったのよね、それでも創作意欲っていうのかしら?それに火が付いてしまった奥様は何かと私に次の本を出したいなーっと持ち掛けてくるようになったのよね。


っというね、思いがけないところで資金を得てしまったわけで

当然、事の成り行きを財務の方に説明したのよね。


財務の方がどうして売れたのか、市場を冷静に分析して

「王都では本そのものを買う文化が少ないから、こういった民衆の娯楽的な本が少なくて作る人も少ないから目新しさで売れたんじゃないの?」って、推測。


じゃぁ、尚更、このブームを消さないためにも次を出そうよ!って奥様が乗り気だったけど、財務の人が冷静にバッサリ切ってくれました


「もう、始祖様をこするのは厳しいよ、あれが売れたせいである場所の一部からちょっとお叱りみたいなのが発生したからね?次は、完全オリジナルになるけど、売れる自信ある?」

奥様もそれを聞いて漸く!冷静になってくれたのよね。


奥様としては、絵は描けても文章は創れない!

原作が無ければどうしようもない!!ってね。

奥様も絵を描くのをやめようかなぁっと意欲が下がってしまったのよね。


それを見た財務の方が奥様の絵は純粋に褒められるので、このまま、絵を描かなくなってしまうのは勿体ないと耳打ちをしてきたから、提案したのよ。

色んな専門書に奥様の絵を添えて再出版するのはどうだろうかってね。


奥様の意欲を消すのはもったいない、磨けばまだまだ光りそうな才能、くすませてはいけないっという意見もあってね、そんなわけで、いろんな本を作ることになったのよね。


結果的に…童話の絵本が一番売れた。

けど、その次に出した本もそこそこ利益が出たのよ。

子供達の教科書っと言うのか、その分野に触れて欲しい親御さん向けに術式の基礎を書いた本を作ったのよね。

そう、今までは難解な文字ばっかりで絵も抽象的なよくわからない図式のような絵ばかり並んでいた術式の本を、ある程度、絵で表現してもらったのよ。

文字だけでなく絵でも小難しい術式について説明することで、初心者っていうよりも、子供達に教えるような本の方がそこそこ売れた。


売れた要因として、奥様の絵は親しみを持てる柔らかい雰囲気があるのと、奥様が描いた絵本を子供達が読んでいたっていうのもあって、親しみやすかったのかもしれない


次に多く売れたのが、畜産の旦那が出している専門書。

これまた、奥様の力を借りて綺麗な絵をつけて、読みやすい本にしたら、これもまたそこそこ売れた。

絵ってとても大事なのだと、財務の方が関心していたのよね。


このまま、小さな川が大河になるようにと、他にも本を出したけれど…大きな大河には至らず、左程、利益は得られなかった。

一部赤字になってしまった本もあるのよね。


ええはい、そうです、赤字を出した本を書いたのは私です…

頑張って美容専門の本を出したんだけど、売れたことは売れたけどニッチすぎる内容過ぎて購入者が少なかったのが敗因だと思う。

赤字って言っても!ほんの僅かに赤字ってだけですからね!あと、10冊、いいえ!あと20冊売れていれば、黒字だったのよ!

まぁ、そのうち売れたらいいかな…


後は、悲しい事に騎士様が作った武術指南書対獣編も売れたのは売れたけど…一部隊で一冊くらいの売れ行きで赤字でした。


騎士様が出した本の内容に関しては、ものすごく高評価なんだけど、何冊も要らない、まわし読めばいいかなって評価で騎士様が肩をがっくりと落として寂しそうにしてた。


あとは、これは赤字ってわけではないのだけれど、先輩が出している本があるのよ、ジャンルっというか名前が医療っていう本があるんだけど、何でも昔から定期的に先輩がこの街で得た経験や経過観察などを記載した内容を販売されてるみたいで、売れ行きもそこそこあるのよ。

なんでも固定での購入者がいるみたい。


っていっても、これは新しい試みじゃなくて前々から先輩のお小遣い稼ぎで出してたやつなので、財源にしにくい…


お願いすればそこの売り上げを此方へとまわしてくれると思うけれど、微々たる量なので、頼みにくい。

王都で散財しても尽きないくらい荒稼ぎしてるのであれば、お願いするけど~本当に、微々たる売り上げなので、頼みにくい、そこまで金がないのか!?ってなっちゃうのよねー後輩としてそこまでは…頼りにしづらい!


本の出版でひと稼ぎ!!!ってのは、だいたいこんな結果ってところかしらね?

全員が思ったことは一つ


売れそうな本って考えると難しいってこと…


振り返ってみれば見るほど、商売ってわからないものね。

まさか童話が一番売れたってののは予想外。

欲をかいてこの波に乗りたい!ってのは無い事も無いのよ?

誰しもが聞きたい英雄譚、そんな話を作れる人がねいない。

そのうち、何か面白い話が生まれたら創るって感じなのよね~。


本以外にも案を出したわよ?

例えば、化粧品を作るのはどうか?ってね!


この街にある錬金設備があれば新しい化粧品とかね、作れそうな気がするから、それらを作って売る、っていうのも考えたけれど…

そのノウハウなんて無いので、それらで利益を得るためには投資する必要があるのよ、色々とね…

その投資した金額と販売などによって回収できる金額がプラスになるには、な~~~が~~っく、時間が必要になってしまうわけで…

利益が出るのに時間が掛かりそうってことで、緊急的な財源確保には向いてないので断念。

この街で作れるようになったら誰が喜ぶかって?私よ…

王都の品を商人の方に運んでもらわなくても済むから、その、気軽に手に入るかなぁっていう打算があったのは…否定しない。


他にも稼げそうな分野ってなると、美がダメなら食!

そう!昔から頼りにしている畜産から得られる金額を増やす!!

っていう、考えもあったけれど…

現状だと、牛本体を売ることは出来るけど、ここまで買い付けに来るような人がいないのよ、居たとしてもモノすっごく高価だからとびっきりの貴族でもない限り買い付けに来ないのよね。

そう、幾ら畜産や食物の収穫量を増やしたところで、売り先が王都だけって現状なのが困りものなのよね。

何でも、畜産の人が言うには一部の作物が既に若干ではあるけれど売れ行きが悪く余ってしまっているらしいのよね、なので、これ以上の売り上げアップは望めない。


じゃぁ、いっぱい収穫して、他の国に私達で運送して!行商をすればいいじゃない!ってね、考えたこともあるわよ?


でもね、王都以外に持っていく間に腐っちゃうのよ…

野菜関係は鮮度を保てない、味が落ちる、それだったら自分のとこの領地で栽培した野菜を食べればいい。

お肉関係は生きたまま運ばないと腐るってね…


野菜に関しては日持ちする作物に関しては王都に買い付けに来ている人もいるけれど、そんなに数多くを求めているわけではないのよね、何かの買い付けのついでに荷を置くスペースがあれば手土産に買って帰るって程度。

だったら!日持ちする野菜や、加工して粉にして!私達が運んで売る!

となるとね…運送コストと売り上げが釣り合わなくなるみたいなのよね。

何か他にも売るものが必要、そうなると、一つの小さな集落ではなく複数の集落を回らないと全て売れそうもないってこと…


売りに行けば行くほど赤字になっちゃう。

薬の材料を買い付けに出ている人達についでに運んでもらうってのも考えたけれど、少量ではほぼ無意味、かといって大量だと重すぎて身動きが取れない、つまるところ、野党に襲われかねないってなる…ぐぅ!どうして人類はこんなにも愚かなの!働けよ!


後は、産地が問題だったりするのよ…

最前線の街で作られました!って、作物ってだけで売れ行きが悪そう。

絶対に死の街で!なんて口が裂けてもいえない…


王都で売れているのも長い付き合いで信頼があるからこそ最低限売れているだけで、もっと欲しいなんて声がない…


「これが今までの成果であり結果です」

財務の方が確認の為に色々とまとめてくれた資料を手に取り説明を受けたけれど、ちょっとこれはその…凹むわね。


結果を出せていないもう一人の人物が、闘うだけしか能のない僕はダメダメだぁっと膝を抱えて部屋の隅っこで転がっている。

ほら、そんなとこで転がっていないで建設的な話をしましょうよ?騎士様。


まぁ、その姿を見れるだけでも私にとっては役得だけどね、この姿を絵に残したいなぁ…ん?



…絵だけで売れたりしない?



この閃きを財務の人に確認すると、渋い顔をされてしまった。

王都でも当然絵描きとして、いえ、芸術関係で活動している人がいる。

けれど、彼らは決して裕福ではない、貴族の方達に自分の作品を高く買ってもらう、といった支援してくれる人がいないと生計が成り立たない。

なので絵だけを売るのは厳しいっという冷静で残酷な意見が出たので、この話はなかったことに!


資金を得るためには、何か…財務の方が管理する前提で、何かしらの事業を王都で始めても?っと、提案してみるが渋い顔をされてしまった。


長期的なのか短期的なのか計画的に考えて、尚且つ、市場を把握していないと、いざ、事業を始めたとしても財源へと成長するころには、私、お祖母ちゃんになってるかもね、ってさ…

きつい冗談をハハっと笑って受け止めて騎士様を笑顔にできないかと、誘ってみても反応しないくらい、落ち込んでいる騎士様…


もう、変なところで子供なんだよねぇ、まぁ、そこがまた可愛いなぁってにやけちゃう辺り私もダメダメなんだけど。

とりあえず、お金稼ぎの方針はひとまず置いといて、次の議題に移行しましょう!


なんでも、現時点で目標予算は、ぶっちゃけると確保できつつあるみたい!


そりゃ、これ以上あれば…お金なんてあるに越したことはないけどね。

一応、売れた絵本から得た利益についての使い道は、予め街の全員に説明してあるので、関わってくれた全員から許可も貰っています。


来る日に備えて武具を新調したりする方針でいいんだけど…

欲が出てしまう物よね…


出来れば、もう少し予算があれば術式の方にも回してほしい。


奥様がそっちに時間割いちゃったから、解析が一つも進んでないの…

あの人、マルチタスクが出来ない人でこれをする!って決めたらそれ以外できなかったの…

絵を描き始めたらもう、それ以外のことが集中できないみたいで、色々と私も先輩も大変だった。


なので、術式について詳しい人材を増やしてほしいのだけれど~~…

そういう人たちが好き好んでこの街に来るのかと言うと答えはNO

だったら!私一人でも!なんなら!この街を離れて王都のそういった研究施設に出向いて!現地の凄い人達と共に研究をすれば!!いいんだけど~…


騎士様から離れたくないっていうか~~…いいえ!違うわね!騎士様がいるから!


私の全てにおいてブーストが!!補正が!!プラス作用されていることによって!こんなにも激務だとしても!!!動けてる!!…だけであって~、騎士様がいないのなら、たぶん、動けないよ?

そもそも、私から新しい何かが始まる気配なんて皆無だからね?


凄い所に出向いての研究なんて失敗続きで帰ってくる自信がある!!

騎士様という愛のパワーが無ければ!!私なんて有象無象と変わらないもの!!っは、こんなダメダメな部分を自信をもって言えるあたり、自己評価が低いです事…事実ですし~、客観的に自分の事を見れている証拠ですよーだ。


っと言うわけで、術式班、及び、研究塔担当の私からは特に新たな進展は無し!っという報告をもって次の議題へ…


騎士様に、戦士達の取り組みはいかがですかー?っと、財務の方が会議室の隅っこで転がってる筋肉の塊に呼びかけてみると、これはさすがに、すねている場合じゃなくなったみたいで立ち上がって現状を伝えてくれた。


戦士達の取り組みは比較的問題なく順調とのこと。

今後の課題の一つとして、そろそろ、坊やを独り立ちさせたいみたいで、最初は乙女ちゃんとのツーマンセルで動いてもらう予定。ほほぅ?

つい、彼の提案に口角が上がってしまいそうになるのを堪えるのに必死だった。


そのまま、順調に彼らが成長していけば、ある程度上手いこといけるようになったら、各々に部隊も任せる予定。ほほぅ?

口角が下がってしまいそうになるのを堪えるのに必死だった…


因みに、何時、行かせる予定なのか確認すると、次回の探索を予定とな?

二人でとあるエリアの探索と可能であれば殲滅任務に出てもらう予定で、本人たちにも伝え済み。何か入れ知恵をする暇は…なさそうね。


二人の恋物語はひとまず置いといて…

戦士の方は思っていた以上に順調そう。


次に、新たに補充される予定の戦士候補生は坊やに教育を頼む予定。

いいじゃない!坊やも誰かを教えることによって成長するでしょうね!


次回の探索で自信を持ってもらえれば話す予定、っかぁ…

うーむ、何も問題が無い!すごく計画的で順調そう。


戦士長である彼の手腕が秀でているのだと痛感してしまう。

ほんっと、騎士様がこの街に居てくれてよかった…もし、順調に筆頭騎士の地位に座りでもしたら、一生…声をかける事すら出来ない高みへと昇り詰めていたことでしょう。


そのようなIFは置いといて!

あー、それにしてもいいなぁ、人材増えるの、羨ましい!

こっちも人材が欲しいけれど、術式は育てたらいいってわけには、いかないのよね~。


医療と違って術式って素養がある人じゃないと厳しくて、そんな素養がある人がこの街を志望するとは思えないのよねって愚痴ばっかりぼやいてしまっていると財務の方が

「なら、術式のめちゃくちゃ難しくて難解な本を出しませんか?」

っと意味不明な提案をしてくれる、その意図は?


意図を掴むことが出来ず、腕を組んで首を傾げていると

「この街では、術式について新機軸の新しいものを生み出そうとしている人物がいるとアピールするんですよ!」

財務の方も湧き出たアイディアが素晴らしいものなのだとテンションが高い。


なるほど!確かに、それは、ナイスアイディアだわ。

そのアイディアを採用し、どうせならここでしか手に入らない品物を前面に押し出すべき!

敵から手に入れた戦利品である魔道具!これは世に出回らないし王家も下手に危ない物を王都で保管したくないので基本的に此方預かりなのよね!

ここでしか手に入らない品物!それらの解析や分析内容を記載した本を出すことによって!

本の値段も希少な本として高く設定して!

その本を易々と買える!そんな人達をターゲットにするってことね!


っとなると、私がするべき仕事ってなると…

現時点で解析が終わっている魔道具もあるみたいですし、奥様を捕まえてそのデータを貰って綺麗にまとめて、後は奥様に何点か絵を描いてもらうって流れね?

やってやるわよ!っと胸を叩き宣言すると、方針としてその本を出版する流れとなった。


術式班も次の目指すべき指標が出来たので、今日の会議はこれにておしまい!


会議が終わると同時に財務の方が椅子に座り込んでしまった。

ここ最近は会議が多い、財務の方もしっかりと時間を作って参加してくれている。

財務の方も普段であれば基本的に王都での仕事なんだけど、この一件を上司に話したら、王子の件が落ち着くまではこちらでの仕事を優先していいことになったので、殆ど、この街で寝泊まりをしている。


馴れない生活と、重なるプレッシャーに、今までしたことのない商売の真似事もしているので財務の方が心底疲れているご様子だった。

財務の方もそうであるように…


視線を向けると騎士様も会議が終わったとしても直ぐに立ち上がらず、椅子に体重を預け目を閉じて休憩している。


騎士様もお疲れのご様子…

日々の激務に、会議に、指導に、方針に、相当疲れているみたい。

弱音を絶対に見せない人なのに、この会議室の中では全力で疲れや、弱音を見せてくれる、それが、私としては凄く嬉しいと感じてしまっている。

惜しむらくは!!ここに財務の方がいなかったら確実に色仕掛けでも甘い仕草でも何でも使って!!!私という蜜に溺れてもらえるのに!!!

そう!騎士様の心の拠り所になってしまえばもう、身も心も完全に落とせるところまで!!出来るのだという自信が凄くある!今ならやれる!!!


でも!今それをやってしまうと、たぶん、その場限りの気まずい関係になってしまう恐れもある…一夜だけでもいいのならありなんだけど、うーん、完全に騎士様を私という蜜に溺れ刺すにはもっと疲弊してからの方がいいのかしら?…


ん?いやいや、騎士様であれば…既成事実作った方がいいのかもしれない?っていうか一発で孕めばなお良し!!じゃない!そんな的確にその日に合わせて誘惑なんてできるわけないじゃん!!

それが叶っているのであれば前回、叶ってますー!!


あーダメね、私も皆と同じで疲れ切ってるわ…


少しでも癒しを求めて動きましょう、ええ、予め準備していた癒しのティータイムにしましょう。

疲れ果てた皆に、何時もと同じようにお湯を沸かして事前におばちゃん、もとい、お姉さんから強奪、もとい、用意してもらった焼き菓子を準備して紅茶を淹れる。


各々の前にティーセットを用意すると、財務の方は震える腕で焼き菓子を掴み口の中に放り込みながーく咀嚼し始め、騎士様も、紅茶を一口、口の中に含んでカップをティーカップの上においてから再度、眼を瞑り背もたれに全てを預けるようにしている。


各々が紅茶を楽しんでいる間、私も紅茶を手に取るのだが…紅茶を飲めば飲むほど、課題が脳裏をよぎってしまって、落ち着かない。


疲労を回復するための栄養剤とかそういうのも開発しないといけないし、あの丸薬の味も改良しないといけないんだよなぁ…っと、医療班としての課題もまだまだ残っているのだと冷静な思考が速く何とかしろと鞭を振ってくる…


本当に一歩ずつ一歩ずつ、歩幅はすごく小さいけれど歩いている感じ。

このペースで間に合うのかという不安もすごくある。


騎士様の見立てでは、あと2年は耐えれると思いたい、そう言っていたけれど、実際問題、いつ来るかわからない爆弾がじっとこちらを見ているのかもしれないっていうこの現状が辛い…


王家の動向を知りたいが、知る術がないのも…王家?

そういえば、騎士様のご実家って、今も仲はよろしいのか尋ねてみると「非常に関係は良好だよ」っと教えてくれる


だったら…情けない話だけど、この問題は私達で対処できそうな域を超えている!そちらにも協力を仰げないか聞いてほしいと頼んでみると

「既に、頼んでるよ、王子が連れていきそうな騎士の練度と、個々の能力の向上を徹底的に叩き込んでほしいって」

聡明な騎士様が何もアクションをしない訳がないですよねー、さすがですぅ…


全員、その後は何も言葉を話さず紅茶を飲みながら焼き菓子を堪能した後、解散となった。


感想、評価、いいね、Xのフォローよろしくお願いします。

感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。

お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。


▼XのURLはこちら

https://twitter.com/TF_Gatf


───────────────────

追記:

完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。

当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。

完結後に見直し訂正する予定でしたので!

ゆっくりと修正して行こうと思います。




─※ 完結まで読んでから見てね ※─ 

─※ ネタバレ注意 ※─ 

設定資料


財務の方 名前は考えていません。

特に細かい設定も無く


身長170 痩せ型

王家と関りがある一族ではあるが、その中でも最下流に属する一族

彼の主な仕事は、演算・橋渡しといった仲介・書類の見直しといった内容が主です。

彼としても今の地位にいる事を望んでおらず、何処かで上り詰めてやると虎視眈々と上に喰らいつく野心を持っています

過去に、少々いざこざがあり、それを根に持っていてそれが彼の原動力でもあります。

そんな彼の姿を見て多くの同僚が、彼のことを好いていません

でも、彼はそんな事に気が付いていません。

そんな人物です。




関りも今後もほぼないのですが

サクラ(姫様)の時代ではかなりこき使われています

色々と駆けまわったおかげで、王都での地位もあがり、宰相との繋がりもできたおかげもあって、かなり裕福な生活を暮らしています。


この時代の彼は

痩せすぎなくらい痩せています。

巻き込まれる前は少しやせてるなって程度だったけれど

巻き込まれてから物凄く痩せてしまい周囲からも心配…されていませんでしたね。


姫様のあれやこれといった新しい仕組みを使って

彼は時の人になるのですが…その代償が大きすぎて…その後も、姫様にこき使われ倒されてしまい


過労で死にそうになりながらも

良い物だけは食べさせてもらえたので徐々に太っていきます。


全てが終わった後も、財務管理のポストについて

全てから解放されたのか解脱したのか…悟りを開いたかの如く、どんな仕事も黙々とこなし続けている日々を送っています。




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