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最前線  作者: TF


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1/843

過酷な現場

加筆修正完了!

誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;

急患です!!


仮設テントの幕を豪快に開きながら大柄の男性が運び込まれてくる、一瞬だけ目の前にいる患者から視線を外し運ばれてきた人物の症状を瞬時に診察する、彼の右足大腿部から白い物質が視え心の中でため息をついてしまう。

彼であれば不注意で爆発に巻き込まれてもおかしくはない


患部からは骨が見えている甲冑を着た男性がテントの奥へと運び込まれる、まだ他の患者を診ているというのに彼の腑抜けた笑顔に苛立ちを覚えてしまう


「止血剤を患部にぶっかけろ!」


飛び込むように運ばれてきた患者にどのような処置をすれば良いのか医療チームに伝える

チームが適切な処置を施している間に現在、診ている患者の手当ての続きを施術していると


「装備と布を除去!止血剤投与完了です!次は」「患部にショック麻痺!」

次の指示を求める荒げた声が聞こえるのと同時、いや、即座に求められた次の指示を出す。


診ている患者の折れた腕を強引につなぎ合わせると同時に「治癒班!」指示を出す為に荒々しく呼びかけてしまう、が。


・・・呼んでも返事すら返ってこない、困り者だな、まったく!!


治癒班が居る場所はすぐ近く、すぐ真横で杖を手に持ちながら、ぼーっと、突っ立っている。

連勤の最後の方となると皆、疲れによってのんびり屋になってしまう、苛立つ感情を抑えることなく声をかけると「ははは、はい!」慌てながら返事をするが、遅い。集中しろ。


治癒班の仕事として、私が呼んだら直ぐ駆けつけるくらいは常に意識を集中していて欲しい

これだから、貴族様のお嬢様達は使えない。学生あがりだったか?

苛立っているのを抑えつつ施術が終わった患者を治癒班のもとへと進む様に指示を出し


杖に寄り掛かって今にも意識が飛びそうになっているのんびり屋に、折れた患部に回復促進効果のある魔術を行使させる。


寄りかかっている魔道具、のんびり屋に持たせている杖さえあれば、子供でも出来る簡単な術だ。

こんな簡単な仕事すらできないのが現場に居るのってだけで本当にイライラする。

次の患者、先ほど運ばれてきた骨が見えていた人物に痛み止めとしての処置の指示を出したが


「ショック麻痺、レジストされましたー!患部にききません!!」

どうやら、此方が用意している道具では効果がなかったみたい、レジスト薬を無駄に飲んでるのでしょう。

指示を受け取った人物も、この手の状況にまだまだ慣れていない、いや、勉強不足!座学をもっと真剣に受けろ!


急いで患者に近寄り顔を見ると痛そうな顔をしつつヘマをしたことが恥ずかしかったのか作り笑顔で会釈をされる。


ああもう!ちらっと見えたけど、やっぱりベテランの人か!

「いいか、よく見ておけ!レジストされるってのは、場所が悪い、こういうタイプはこうやれ」

適切に、患部の神経に針をさし、魔力を通し、痛覚を麻痺させる。

レジスト薬の効果よりも上回る出力で魔力を通すので当然

「いででででで」

患者は痛みを訴えるが、痛みの言葉に耳を傾け手を抜くような事はしてはいけない。

痛がろうが叫ぼうが、ここが大きな音を出してはいけない場所だとわかっていても、術式をお構いなしにかけていくのと、ほぼ同時に、空いた片方の手で、素早く、洗浄されている患部に手を突っ込み

欠けた骨を元の形にはめ込んでいく、ふっとんで使い物にならない部分は、培養で作り上げた代用骨を使う


代用骨を使って、大腿骨を元の形へと形作り、裂けた肉を皮膚と同化する特殊繊維で作られた糸で塞いでいく

「ったく!耐性を上げ過ぎなんだよ!無意味に耐麻痺薬飲んだでしょ?」「つい、条件でな」

へへっと、ベテランは笑ってごまかそうとしてくる

どうやら、まだまだ余裕がありそうだ、さすがはベテラン様だ!長生きしてくれよ!


縫合も手早く終わらせ、患部の血を綺麗な布でふき取ると同時に、手に一瞬だけ炎を纏わせ不浄を払う。


後は、治癒班に体力回復向上と、組織回復向上の術をかけるように伝えるだけだ


「治癒班!」

のんびり屋に向けて声を出すが



・・・また返事がない


「治癒班!!!」

治癒班がいるであろう方向に視線を向けると、顔が真っ青になっており、頬が膨らんでいる


これだから、貴族様のお嬢様は使えない


「吐くなら外!ここでは絶対に吐くなよ!おい!こいつを外に連れ出して吐かせて来い!!」

チームの一人を捕まえて治癒班のガキを外に連れ出させる、恐らく、先ほどの処置で見慣れないものを見過ぎて気持ちが悪くなったのだろう、なんで、こんなのを最前線に送ってくるんだよ。ほんっとうに邪魔


のんびり屋の貴族様のお嬢様が外へと連れ出されると治癒班には誰も居なくなってしまった。

「治癒班は手が空いていないか、仕方がない私がやるか」

術式を構築する、私に杖なんて補助道具はいらない、素早く術式を展開し、患部組織を修復させ、苛立ちを抑えることなく目の前にいる先輩に

「おい!今のうちに携帯食があるなら食っておけ!すぐに現場行きだぞ!!」

きつくあたってしまう、今の私は内とは違い余裕がない、その事を先輩であるベテランも良く知っているのか、何も口答えせず慌てて腰につけてある袋を取り出し携帯食を口の中に放り込んでくれる

栄養があれば組織の回復が促進される、さぁ、後は私の魔力次第、まだ、持つだろう。


術式を頭の中で構築し続け魔術を行使する。

姫様のように素早く術式の展開は出来ないが、何年も同じことをし続ければ馬鹿でも早くなる。

ある程度、回復すれば陣の上で寝ていてもらおう、緊急用補助魔石を使えば

「急患です!!」

次の工程を考えている間も無く、次の患者がテントの中へと運ばれてくる。

次から次へと!つぎは!うぉっとと、これはやべぇな!即手当しないと死ぬぞあれ!


つい口調が大先輩の口調へと変わってしまうくらい危険な状況の患者が運び込まれるとベテランが私の手を叩き頷いてくれる。

その心遣いありがたく頂戴します先輩

運び込まれてきた危険な状態の急患へと視線を移すと


「治癒班、手が空きました変わります!!」

テントの中に休憩に出ていた治癒班が急いで中へと駆けこんでくれる

「助かる!!」

ハイタッチしたい衝動を抑え、運び込まれた患者へと駆け寄り、頭の中でつい愚痴を零してしまう

今日は、怪我人が多すぎるなぁっと…




─ 死の大地という過酷な現場に建てられた仮設テントの中から、吐きそうになっている治癒班へ


口の中がすっぱいものがいっぱいで気持ちが悪いよぅ


「吐くならここに吐いてね」

この私が吐きそうになっているのに労わる様な感情も何もなく、優しさの欠片も無く力いっぱいに腕を引っ張られ、躓きそうになりながらも、連れていかれた場所には、既に色んな人が吐いたのか吐しゃ物らしき匂いが込み上げてくる、穴があった。


その穴の近くに来ると、その匂いでさらに、気持ちが悪くなり、我慢が出来なかった


「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!!!!!!!!!」

貴族であるこの私が、この様な場所で!!

吐きながらも今の状況が恨めしく、怒りを込めて吐き捨てていく吐しゃ物を睨んでしまう。


一通り出すものを出した後、事前説明でこうなることを予測されていたのか、予め持たされていた口を漱ぐ為の液体を腰につけてあるポシェットから取り出し勢いよく口の中に含み、口を漱ぐと


ぁぁ、なんでこんな限定的な物を渡すのかと思ってたけど、みんな、吐くからなんだ

爽やかな香りと味が口の中と鼻の中を洗浄してくれる!!

含んだ液体からは、ミントの香りと、オレンジの味がして、口の中と吐しゃ物の香りが充満している鼻の奥がすっきりさっぱりとする。


這いずるように吐しゃ物を吐き捨てた場所から僅かに離れると

「終わったなら、気力が回復次第、テントの中に戻りな!、、、別に戻らなくても、誰も、貴女を責めたりはしないわ」

きつい言葉を投げかけられたと思ったら、優しく気遣うような言葉に混乱してしまいそうになる。


私の腕をここまで引っ張って来てくれた彼女は私の顔色がよくなったのを確認した後、テントの中へと戻っていった。


地べたに座って小さく呼吸を繰り返していると、鼻の奥に吐き気を催す匂いが流れ込んでくる。

ここは匂いがきつくてとてもじゃないが、長くは居たくない。どこかで新鮮な空気が欲しい。

地べたに手をつき何とか体を持ち上げて立ち上がり一歩目を踏み出そうとするが、足取りが悪く、意識も視線も定まらない為か、大地も空も歪んで見える。

千鳥足でふらふらと地面に杖を突きさしながら、新鮮な空気が欲しいけれど、武家の一族としてこの程度でへこたれてはいけないとテントへ近づいていく


テントに近づくと、一人の男性が何かしているので、足を止め様子を窺うと、先ほど、足を怪我されていた立派な甲冑の方だった。

あんな大怪我をしたのに、もう立って歩いている。


どうやら自身の装備を点検しているようだ

あの大怪我だというのに、もう平然と歩いている姿に驚きつい、目の前の方を凝視してしまう。

「ん?君は先ほどの」私の視線に気が付いたのか声をかけてくれるっていうか、一瞬で視線に気が付くなんて


やっぱり、最前線にいる人たちは鋭い、、、


「今日がはじめてかい?」装備の点検をしながら微笑み優しく声をかけてくれる、優しい人だ。うれしい。今は少しでも気分を紛らわせたい。

でも、今声を出すとまた、込み上げてきそう

ゆっくりと頷くと

「はは、ってことは、いつもの枠だろうな、大変だろうけれど、お家の為にも頑張りたまえ」

爽やかな言葉遣い!嗚呼、きっとこの方は名のある武家の方なのだろう!


そう、爽やかな彼が仰る通り、この国は最前線で戦うための人手が常に足りていない。

私の様な家柄は最前線で戦ったという功績が出世にも家の駒としても必要、だけど、私の家として望むべき配属先はここではないのだけど、私のような学生が研修で連れてこられた場合は、魔力さえ流すことが出来れば、だれでも仕事が出来る治癒班に配属されるお決まりがあると学院の先輩からお聞きしている。


先輩が、いいえ、この街に来てから大勢の学生たちの前で説明をしてくださった内容

治癒班は、比較的安全圏で作業するので、非常に安全ではあるが、ここは最前線である為

命の保証はない、それに、運ばれてくる人たちが途切れることが無いうえに、重症な方が多い


思い出しましたわ、先輩が教えてくれたじゃない

それ故に、籠の鳥達はみんなここで私と同じような状況に陥ると。


話には聞いていたけれど、ここまで酷いとは思っていなかった

どうりで、これが終わった後のお姉様たちは肝が据わるわけですわ。。。。

帰りたい。。。。ぱぱ、まま、たすけてぇぇ、、、


「では、私は前線に戻るよ!」

装備の点検が終わってしまった爽やかな気遣いのナイト様は移動術式が施されている魔道具が設置されているテントの中に入っていった


あんな大怪我をして、あんな痛い思いをして、どうしてすぐに戻ろうと思えるのだろうか?

国に人質でもとられてるのかな?それとも、借金だらけとか?

ぁぁ、やだやだ、なんでこんな思いしないといけないんだろう、早く帰りたい。


武家の一族という誇りがいつ消えてもおかしくないほどに、心が荒んでいく。


先ほどまで中で必死に魔道具の杖に魔力を込め、運ばれてくる怪我人が放り込まれていく救護テントの裏で、はしたないけれど、土の上にぺたんと座って俯いているとテントの中から

叫び声が聞こえてくる。


ぁぁ、やだやだ戻りたくない戻りたくない、やだよもう、帰りたいよぉ、助けてぇぱぱ、ままぁ


耳を塞ぎたくなるような過酷な現場から逃げ出したい一心で俯いていると

唐突に、大きな声を出してはいけないと教わっているこの場所だというのに、大きな声が聞こえた

「伝令!現地点が敵に露見した可能性あり!移動求む!」

その言葉に『命の保証はない』っという言葉が喉を締め付け、目の前が真っ白になる。


ぇぇ!?うそ!?敵に見つかったの!?防衛班は何してんのよぅ!役立たず!!!ちゃんと幻覚術式最大限に使ってよ!!


この場所は比較的安全だと教えてくれた内容がでたらめだったのかと、ため息をついていると

「あんた何してんの!?準備は出来てるの!?」先ほど、私の腕を引っ張っていった人がなんか叫んでる

うるさいなぁ、っと、眉間に皺を寄せていると、勢いよく先ほどと同じように私の腕をつかみ、強制的に立たされる。


「ほら急いで自分の荷物もってきて!私はやる事があるからあんたのお守なんてしてらんないのよ!」

荷物を置いてあるテントに私を追いやると、私が先ほど吐いた場所に走っていく

なんだ、偉そうにしときながら、貴女も気分が悪かったのね、情けないこと、オホホ

偉そうにしていた人物から視線を外し、こんな場所から直ぐにでも逃げたいという一心で先ほどまで歩くのもやっとだった体を動かすと、気分の問題なのかふらつくことなく視界も定まって動くことが出来た。


荷物テントから自身の荷物を手に取り、移動術式のあるテントに向かっていくと、先ほどの人がもう戻ってきていた


あら、お早いお戻りなことで、と誰にも聞こえないくらいポツリと呟きテントの中へと入ると、術式は発動しているみたいで、一歩前へ踏み出し安全圏に飛ばしてもらった。


汚い現場を横目に私は優雅に帰還する、やっと帰れるという安堵感に満たされながら、晴れ晴れとした足取りで帰還する!晴れやかな!そう!気持ち悪い匂いのしない日常に!






─ 撤退準備を急ぎで進めている仮設テント内


テントの中に残された患者の処置を全て大急ぎで終え、救護テントから外に出る。

安全地帯ではなくなった拠点、撤退状況がどの程度進んでいるのか目視で確認していると、チームの一人が自身の荷物を持ちながらテントに戻ってくる。先ほど、嫌な報告がテントの中に響き渡ったときに撤退手順を任せてしまった彼女だ


本来であれば、緊急時の撤退手順を行うための要員ではない彼女に緊急撤退を任せてしまったことに少々胸が痛む。職権乱用はよくないことだ。

本来、彼女が担当する仕事でもないのに快く引き受けて責任をもって遂行している彼女にねぎらいの声をかけるのが団長としての仕事!だよね。

「すまない!後退手順を任せてしまって!」

「いえ!頼っていただき光栄です!!」

元気に返事を返してくれるのが嬉しいと感じる反面、申し訳ない気持ちが心を満たそうとしてくる。

撤退するうえで必須となる汚物エリアの隠蔽作業は誰でも嫌なモノ、誰だって非常に堪える。

申し訳ないことをした、休みに入ったら、何か差し入れでもしてあげないとね。


じきに撤退する、っという不本意だけど、この危険な死の大地に設営してある仮設基地から安全な私達の街に戻るのだという流れに緩みそうになる気をもう一度引き締めなおし、テントを迅速に片づけていく。

その間も、次々と移動術式でホームへと帰還するチームを見て帰還していく人物達を把握しながら、遠目の術式を用いて視力を強化し、この基地の近くで戦って居るであろう前線がどういう状況になっているかチェックすると…


確かに、ここが露見している、明らかに獣共がこっちに向かってきている。

死の大地に住む白き獣、その一団が見える。しかも、足の速いやつらばかりだ。


その姿を見た瞬間、全身から殺気が溢れ出てこようとするのを抑える。

男の部分が、いや、恨みがそうさせる。


長い間、お世話になったセーフティエリアを惜しむ様にテントを片付ける。

今後は、場所を変えないといけなくなるな、当面の間、このエリアは使えそうもない。

この場所が敵に見つかるなんて…考えられる一番の原因は、どこの馬鹿がやらかしたのやら。


姫様が作りたもうた幻覚術式がそうそう、看破されるとは思えれない。

だが、もしもってこともある、姫様には申し訳ないが新しい幻覚術式を採用してもらわねばなるまい。


また、姫様の寝る時間が減るな、やらかしたやつは晒し首にされても文句をいえんぞ、、、

出来るだけ弁明してやらないといけないな、はぁ、また仕事が増えるのか、、、いかんいかん、気分を落としてどうするの!ってね。はぁ~やだなぁ、外での現場が続くと、心が荒んでくるのに、戻ってからもイライラさせないでよ。


いかん!気を引き締めなおして!次の現場に急いで移動しないとな!

大きな荷物や仮設テントが大方片付いていく、後はもう、この場を離れ、次のセーフティエリアで仮設テントを用意するだけ、だが!その前にやられるだけってのは癪に障るというやつだ!!


「おい!土系統の術式が扱えるやつで余力のあるやつはいるか!または、術式は扱えないが魔力に余裕のあるやつは?」

現場の片づけを奮闘してくれている他の部署や医療班の数人が声に反応し、その中でも幾名が勇ましく手を挙げてくれた。


根性のあるやつがいるようだな!大好きだぞ!戻ったら全員に良い肉でも食わせてやらんとな!!


敵にこの場が見破られたのも一つの策としてしまえば、姫様の溜飲も下がるというもの。

そう、幻覚術式をわざと見破らせこの場を罠として、獣共を誘い込んだと思わせれる!それほどの力作を作りこむ!

全員が協力して思いつく限りの罠を現地に設置していく。


設置が終わり、後は罠へと敵を誘導する為の囮が必要。

私以外のメンバーを移動術式で避難させ、私は単独で敵を出迎える、さすがに囮がいないのではな、せっかくこさえた罠が不発に終わるのもまた、忍びなし!!

撤退するための移動術式を臨界状態でスタンバイさせて!

いつでも高跳びできるようにし、ありったけの手持ちの攻撃札、通称術譜を起動!


使い捨ての術譜だからこそできる!最小限の魔力で敵を攻撃しまくる!

炎に、水弾に、音撃!!独りでやってるとは悟らせない手数で誘い込む!!!


術譜を起動させ前方から迫ってくる足の速い一番にぶつけてみるが敵のスピードが緩む様子はなかった。


所詮は最小限の威嚇用攻撃!敵にダメージは、期待は出来そうにないご様子!かまわん!本命は地下だからな!

こんだけ弱い攻撃の数々なら、ザコ共が群れていると勘違いして馬鹿正直に突っ込んでくるだろうな


あいつらは基本的に低能で馬鹿だからな!


私の攻撃に煽られて顔面真っ赤にしているであろう、殺気ばかり溢れ出ているごみ共が真っすぐにこちらに向かってくる、やはり、知能は低そうだ、、、


どうして、こんな低能共に我々は勝てないのか、歯がゆいものだな物量の差というのは



仕込んだ罠のエリアに敵が入るのと同時に臨界状態でキープしておいた移動術式を起動し飛び込む。

私が離れた瞬間に轟音が辺り一面に響き渡り、移動術式で移動した先でもその轟音が聞こえていたのか、チームのメンバーは各々「ざまぁみろ!」「滅べ!」「いよっしゃぁ!」と歓喜の声を上げていた。


突発的ではあるが、罠に嵌められたことによってあの低能な馬鹿どもが教訓を得てくれると迂闊に飛び込んでこなくなるだろうが…そう、幼子でも理解する、幻覚術式の先には罠がある可能性ってのを、低能な獣に植え付けられたら良いのだけど、たぶん、植え付けたとしても無意味無策に突撃してくる予感しかしない。


敵の知能が低すぎる、期待はしないでおこうかな。

それにしても、毎日毎日、かなりの数を殺しているというのに、我々の倒すべき敵の総本山はどうなっているのだろうか?


どうして、あそこまで数多くの物量と質量をキープできているのか?謎だらけ


移動術式で移動した先では既に、救護テントの準備が終わっており、医療班も直ぐに仕事を再開している、だって、既に新しい患者が運び込まれているご様子だったから。


ふう、と小さな溜息を空虚な世界に吐き捨てた後、カバンから新しい救護服、別名隊服と、栄養剤を出して、栄養を摂取する。


今日も長い一日になりそう。

っていうか、まだまだ外での勤務時間だから、帰れるわけない、どうも外に長くいると思考が乱れちゃうな。


恐らく、先のゴタゴタで怪我をした戦士や騎士達が救護テントの中で待って居るであろうから、気を引き締め救護テントに近づくと、入口で思考が停止しているのんびり屋の小娘が三角座りで膝を抱えて呆けているので、その姿を横目に心を引き締めなおし、私の過酷な戦場へと身を投じていく。



終わりなき闘争の日々で研鑽されていく人体の解体術と組織再生方法。

今度出す私の本は飛ぶように売れるだろうね、実戦経験こそ!それに勝る経験なし!

平和な王都ではこの手のデータを記した本が凄く売れる。


っとなると、あまり使い道のない、私財が増えてしまうことになる。

はは、また、私財がふえてこまるなぁ、、、はは、は、、、、姫様も遠慮しないで研究費折半してくれたらいいのに、、、

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感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。

お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。


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追記:

完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。

当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。

完結後に見直し訂正する予定でしたので!

ですので、完結したので、ゆっくりと修正して行こうと思います。

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