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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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106/119

102、 久しぶりの針

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

「えー、本当かな?」

「でも地元同じだった子が言ってたし」

GWが終わり、梅雨になった。

湿気が鬱陶しいと思っていたら聞こえてきたヒソヒソ声。

「前にもSNSで騒がれてたじゃん、彼女なんじゃないかって」

「そうだけど、今も付き合ってるってこと?」

確実に自分のことを言われてると理解し、ため息。

週刊誌に追加で記事が出たりしていなかったから油断した。

またSNSで騒がれ始めてるのかな、と思っていたら後ろに気配がした。

「おーい、前に頼んでた資料できたー?」

「た、滝リーダー!」

「は、はい!」

ヒソヒソ話していた女子たちは慌てて資料を取り出す。

「サンキュー。仕事中の息抜きも必要だけど、息抜きするなら休憩室な」

チラッと後ろを見るとその子たちのデスクにはちょっとつまめるお菓子とコーヒー。

息抜きしてたのは本当なんだろう。

「は、はい」

「すみません」

シュンッとなるのが見える。

嫌味がないのはさすが滝。


「まーた!!SNSで騒がれてるんだよ!!」

その日の夜。由里香と滝の家で同期飲み。

珍しく4人とも定時だったから急遽開催だ。

「うーわ、本当だ」

雨宮が由里香が出した携帯の画面を見て呟く。

そこには私を知ってる人からしたら特定できそうな内容や智と歩いてるのを見たなどの目撃情報。

まぁ、家デートだけだから外で会うことなんて無いけどね。

「でも最近、記事出たりしてないだろ?」

「うーん、そうだと思うんだけど…なんでかな」

思い当たるとしたらGWの旅行だけど、自分でもSNSチェックしてみたけど無かったし。

「鎮静されたと思ったんだけどなー」

滝も苦い顔をして呟く。

「こうなるの覚悟で付き合ってるからいいんだけど、仕事に影響出ないといいなとは思う」

「今日も女子たちヒソヒソしてたもんな」

けっ、と悪態つく滝。

「ひどくなるようなら上長相談かな…あんまりしたく無いけど」

「もう!蓮華ったら!危ない目にあう前に対策しないと!」

由里香が怒って言ってきたので驚く。

「危ないって…そんなこと」

「いやー、ありえるだろ。過激なファンが襲ってくるとか」

雨宮の言葉にちょっとビクッとする。

「…お前、なんかあったか?」

「あー…襲われてはないけど、前の報道の時に階段で押されたことがあって」

駅の階段で押された時、偶然ぶつかったのかと思うようにしてたけど、

明らかに押された。手すりに捕まったからよかったけど。

「なんで言わないの!!」

由里香が大声で怒る。

「ご、ごめん」

「ゆり、怒りたくなるのはわかるけど落ち着け」

「中倉も心配かけたく無かったんだろ」

男性陣に宥められて由里香は頷く。

「まぁ、でもそう言うことが起こる可能性があるから気をつけろよ」

「あんまり一人になるなよ?今日は途中まで俺と帰るぞ」

「雨宮くんと帰ってるの見られたらそれはそれで騒がれない?」

「みんなありがとう。タクシーで帰るから大丈夫」

その後もぷりぷり怒った由里香を宥めながら飲み会は続いた。


家に着いて一息つくと智からの着信。

「もしもし」

【蓮華、お疲れ】

ちょっと電話したいと連絡があったので到着時間を伝えていた。

「お疲れ様。どうしたの?今日地方でしょ?」

【うん。でも蓮華の声聞きたいなって】

付き合い出してからは以前よりさらに甘さが増した智。

たまに動揺してしまう。

「ふふっ、大変なお仕事だったの?」

【んー、体力的に大変だったかなー】

何気ない会話をしているとさっきまで抱えていたモヤモヤも消えていく。

智ってすごい。

【そういえば、有名なお団子あるんだって。ちょうど東京帰るの金曜日だからお土産に買ってくね】

「え、本当?楽しみ」

【20時に東京着いてそのまま帰るからね】

「うん」

楽しみができると明日からも頑張ろうと思える。

そんなことを思いながら智との電話は続いた。


智がいるから何があっても大丈夫だと思えるんだ。

久しぶりのチクチクするようなお話。

不安を抱えつつも智くんがいるから乗り切れる蓮華さん。

同期3人の存在も大きいでしょう。


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