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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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104/119

100、 初めての旅行だね

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

GWの真ん中の2日間。

今日、明日は智もお休みだからずっと一緒だ。

「嬉しいなー」

朝ごはんのオムレツを作りながら思わず呟く。

今日はちょっとお出かけしようか、と話していた。

「おはよー」

目をこすりながら智が寝室から出てきた。

「おはよう」

「今日もうまそー」

「ふふっ、顔洗ってきて?」

「うん」

顔を洗いに行く智を見届けてオムレツをお皿に盛る。

レタスとトマトを添えて、ケチャップをかける。

ちょうどパンも焼けた。

テーブルに朝ごはんを運んでコーヒーを淹れてると智が戻ってきた。

「お、ちょうど?」

「うん、食べよ」

向かい合って座って手を合わせる。

「「いただきます」」

朝から一緒に食べられるのが幸せだな、と思った。


荷物を車に乗せて出発。

私は後部座席(運転席の真後ろ)に座る。

「ごめん、助手席じゃなくて」

「ううん、大丈夫」

申し訳なさそうな智に私は首を横に振る。

今、注目のアイドルで週刊誌に目をつけられてるから仕方がない。

2時間のドライブで着いたのは都会から離れた湖の近くのペンション。

「わー、素敵!」

「ここ、知り合いのペンション借りたんだ。この辺もあまり人がいないから大丈夫かなって」

「嬉しい!ありがとう!」

お礼を言うと智も嬉しそうに笑った。

自分たちの荷物と途中で買った食材や飲み物を運んで一休み。

「綺麗なペンションね」

「すごいなー」

二人でお茶を飲みながらまったり。

「近くに小川があるらしいからちょっと散歩してみる?」

「え!行きたい!」

地図を見ていた智の提案に私は頷く。

ちょっとした荷物を持ってペンションを出るといい天気。

智と並んで歩いているだけで楽しいと思うのは重症だなと思う。

「きゃっ」

石につまずくと智が支えてくれた。

「ありがとう」

「道、舗装されないから気をつけて。ほら」

手を差し出される。

「え、でも…」

「大丈夫、ずっと周りを見てたけど、人はいないっぽいから」

「じゃあ」

手を重ねるとギュッと繋ぐ。

「行こっか」

「うん」

手を繋いで歩くなんていつぶりだろう。

それだけで嬉しくなるなんて単純だ。

「あ、川見えてきたよ」

「わー!綺麗!」

澄み切った川の水がキラキラと太陽の光を反射している。

ちょっと水に触れるとすごく冷たい。

「冷たい!」

「やっぱり山の水って冷たいんだなー」

智は靴と靴下を脱いで川に入る。

「あ、いいな」

「蓮華もおいでよ。タオル持ってきてるから」

持ってきていた小さい袋はタオルだったのか、と思いながら私も川に入った。


夜、ペンションのベランダでBBQをすることに。

「肉いい感じー」

「貝も焼けてきたね」

寄ったスーパーが海鮮が豊富で思わず買ってしまった。

「じゃ、乾杯」

「乾杯!運転ありがとう」

お礼を言うと智はふふっと笑って頷く。

今日は川で遊んだりもしたのでよりビールが美味しい。

「さ、食べよう」

「うまそー」

二人で食べたいものを食べながら飲む。

「外でBBQって楽しいね」

「蓮華、やったことない?」

「いつもの同期4人でやったことあるけど、その日は雨降っちゃったから結局屋根あるところでやってた」

「あー、なるほど」

そんなことを話してながらBBQを続ける。

「そういえば、今日はなんでここでお泊まりだったの?」

智に提案された時、一緒に遠出ができることが嬉しかったから何も考えずにOKを出したけど、なんでだろ?

「いつもみたいに家でゆっくりも考えたんだけど、せっかく2日間も一緒にいられるし」

ちょっと申し訳なさそうな顔を智がした。

「あと、いつも俺のことで迷惑とか我慢させちゃってることもあるから」

「それはないって!」

「うん、ありがとう。でもこうやって出かけたりできないだろ?だから人がいない場所だったら自由にできるかなって」

智がギュッと手を繋いだ。

「俺だって、堂々と外でデートしたいんだ。だから今回はそういう休みにしようって思ったんだ」

由里香たちを見てて、どこか羨ましいと思ってた。

でも大丈夫、と言い聞かせてたのも事実。

そう思ってたのは智も同じだったんだ。

「…うん、嬉しい」

「ふふ、よかった」

智の優しさに心が満たされる感覚がした。

「!蓮華、空!」

智が興奮したように指したのは空。

見上げると東京では見れない星空と流れ星。

「わぁ!!」

「流れ星とかラッキーだね」

智が嬉しそうに言う。

私も笑顔で頷いた。


()()()()()を一緒にしたかったんだ。

プチ旅行デートをした二人。

普段は都心で働く二人なので自然に癒されたことでしょう。


そして記念すべき本編100話目です。

ここまで来れたのは読んでくださる皆様のおかげです。

本当にありがとうございます!!

拙い文章ですが、今後も二人を見守ってくれると嬉しいです。


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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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