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第63話 復活

第63話 復活



佐藤 「なぁ、ラグ…」


ラグ 「ん?」


佐藤 「本物のラグはどこにやった?」


ラグ 「本物の?僕が本物だよ?」


佐藤 「俺に嘘が通じると思うなよ」


ラグ 「……真眼か」


??? 「さすが銀龍、よく見抜いたな。まあ、こんな嘘が長く持つとは思ってなかったけどな」


佐藤 「……やはり、お前が黒幕か。ダク」


??? 「はは…やっと気づいたか」




— 宇宙の始まりに気づいたのは、ダクだった。


ダクと呼ばれる前、彼はただそこに存在していた。全能の力を持ちながら、それをどう使えばいいのかも分からず、果てしない時間を孤独に過ごしていた。時間という概念すらなかった。


やがて、ラグが生まれた。ラグは全知の力を持っていた。


ダクとラグが手を取り合い、この宇宙に 時間、空間、感情——あらゆる概念が生まれ、世界が動き始めた。


それが、この宇宙の始まりだった。



ダク 「佐藤……いや、銀龍。お前は強くなりすぎた」


ダク 「俺とラグが宇宙を創ったあと、お前は突如、謎の光と共に現れた。まるで宇宙が産み落としたかのようにな」


ダク 「最初はただの異物だと思っていた……だが違った。お前は俺より強く、賢く、あらゆる面で俺らを超えていた」


ダク 「それが、俺には許せなかった」


ダク 「想像神は俺だ。この宇宙の主は俺でなければならない。なのに、俺よりも優れた存在がいては、俺の存在意義がないじゃないか」


ダク 「ラグは気にもしていなかったが……俺は違う。お前という存在がいる限り、この世界の主導権は俺のものにはならない」


ダク 「だから、機を待った。何万年、何億年と」


ダク 「そして、お前と同じ龍の種族が誕生し——緑龍と手を組み、お前を滅ぼす計画を立てた」


ダク 「すべては、この瞬間のためだ」


ダク 「ここで、お前を終わらせる」



佐藤 「……話が長ぇな」


佐藤 「言いたいことはつまり、『俺が邪魔だから消したい』ってことか?」


佐藤 「そんな個人的な理由で、世界を巻き込むとはな」


佐藤 「俺は何回も転生していたらしい…そして『佐藤』として転生した時、本来の銀龍から託された…この力を使ってお前を倒せってな…なぜ銀龍が俺…佐藤の人格を乗っ取らなかったのか…新たな転生体を産まなかったのかそれは謎だ…」


佐藤 「本来銀龍とは、不滅の存在、なぜ自らの人格を捨てて俺に銀龍として生きさせたのかは分からない」


佐藤 「けど…この体を貰ったことで、俺は命をすくってもらった…大切な人と呼べる人にも出会わせてもらった…だからその恩をお前を倒す事によって恩返しとさせてもらうとするよ」


ダク 「一体何を言ってるんだ?」


ダク 「つまり君は昔の銀龍とは違うってことか?」


ダク 「そんなわけが無い…でたらめを言うな!」


ダク「だったら何でお前は…強くなっているんだァ!」


佐藤 (強くなっている…?)


佐藤 「まぁ、いいや…全部。」


佐藤 「全部…お前を倒した後に考えるとするさ」


ダク 「ここで殺す」


佐藤 「逝くのはお前だ」




次回へ続く。

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