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言霊ホラー(統合失調症)  作者: 穏世青藍


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6/6

愛を持つということ

 この幻影のシガーは、本当は何者かは分からないけれども、精神が病んでいるんだと思った。

 助けなければいけなかった。

 そう、思った。

 でも、私も、精神がシガーのお陰でぎりぎりだった。

 出来る事をしようと思った。

 いつの間にかに、幻影、シガーの事を理解しようと思いだした。

 すると、私の結構な考え方が、その考え方の核を持ったまま柔軟になりだした。

 それを後押ししたのは、私が受けた学校教育やメディアなどからもたらされてきた情報だった。

 その情報が、私の心の底の考え方に厚みを持たし、私が精神的に安定した主軸のある考え方を持つ事を、支えてくれた。

 …生意気な心意気は、心の底に、あったけれども。

 許そうと思った。

 シガーは、病んでいるんだ。

 私が支えよう。

 私の中で、少しずつ愛が芽生え始めた。

 どんな人でも、いい所はあると。

 それを、私は見つけよう。

 私は、正直に、正直に、正直に対応した。

 そして、無理難題を仕掛けてくる酷いシガーに、愛を注いだ。

 始めは、おっかなびっくりだったけれども、丁寧に、丁寧に、愛を注いだ。

 私は、何かの主軸が定まったようだった。

 ある時、統合失調症から抜け出せた。

 しばらくすると、大分しばらくすると、私は心が無敵になった…と、思っている。

 私をいじめていた人達の言霊に振り回されなくなりだした。

 私の中で、統合失調症の時に私に酷い事をしたシガーと闘ってきた心の底が、とてつもないパワーを持っていた。

 その心の底は、心にゆとりを持っていた。

 不動だった。

 私は、闇から少し抜け出せた。

 私を救ってくれたのは、愛だった。

 そして、その戦いを支えてくれたのは、神様からの教えと私の結構な考え方と、それまでの私への学校教育とメディアのもたらす情報だった。

 私の心の底の取捨選択の仕方に、とても影響を与えた。

 私を苦しめた罪を許すという選択が、私を強くしてくれた。

 私を苦しめた事への罰を与えないという選択が、私を呪縛から解き放ってくれた。

 全ては、愛があったから。

 私を、私が、救ってくれた。

 これは私のケース。

 他の言霊に振り回されている人達のケースは分からない。

 今の私の現状は、まだ、何かの恐怖が心の底にあるみたいで、まだ同じ行動を繰り返したり、手を洗ったりする。

 それは、何か私の考え方が足りないのか、足りなかったり足りているのか、足りているのか、わからない。

 私の心の底で何かが、言霊に焦点を与えて向き合おうとすると、遮る。

 まだ、私をいじめてきた人達が、怖いみたい。

 頭で理解出来ていても、私はその手綱を緩められない。

 理屈じゃないみたい。

 恐怖が私を支配している。

 まだ、暗闇の中にいる。

 普通の生活に戻りたい。

 でも、もう、仕事には支障が無いくらい、回復している。

 私はB型就労福祉支援施設で、利用者としてお世話になっている。

 そこで、日々与えられた仕事をしている。

 何故か、仕事中は、闇に覆われない。

 だから、仕事は普通にこなしている。

 私は考える。

 そうして、毎日を過ごしていく。

 でも、仕事が終わって家に帰ると、また、少し、同じ行動を繰り返したり、手を洗ったりする。

 いつになったら、治るんだろう。

 先が見えない。

 でも、ここまで、治ったんだもの。

 きっと、きっと、抜け出せる。

 恐怖の世界から、抜け出せる。

 その日を楽しみにしながら、私は毎日同じ行動を繰り返し、せっせ、せっせと手を洗う。

 言霊の威力は凄まじい。

 本当に、本当に、凄まじい。

 貴方が渦中に吸い込まれません様に。

 誰もが渦中に吸い込まれません様に。

 私は、そう、祈っています。


 

 最後までお読み頂き、有難うございました。

 皆様にとって、苦しみ悲しみ怒りが無い良い日がきます様に。

 そう、願っております。


                      終

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