表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
590/704

581, この総攻撃を止めるには、そこしかない気もしてきたわ……。どんな作戦でも「儲け」は絶対条件。そこが、闇の弱点なのかもしれない。

 どうやら、闇の精鋭と呼ばれる下僕だけじゃないわ。その「手下ども」まで、完全に動き始めたみたいね。すぐにわかるわ。彼らは前に出ない。精鋭の補助役に回るのよ。情報を操作し、空気を歪め、闇が勢力を広げる場面では、怪しげな術で民を惑わせる……。


 この規模で暴れ始めたのは、ほんとうに久しぶりなはず。それだけ闇も追い詰められている、そう考えていいのかしらね。


「うわ……この雰囲気。俺が……な銘柄で蹂躙されたときと同じだよ。この闇、あいつらと同じ臭いがする。間違いない。ただ、あれは局所的な話だった。今回のこれは……規模が大きすぎる。正直、怖いな……。」

「ちょっと。あんたがどんな銘柄を好んで触ってたかは知らないけど……。そんな……な銘柄と一緒にしないでくれる? どうせ二桁年、連続下方とか、そういうのなんでしょ?」

「まあ……そうだな。ははは。」

「な、なによ?」

「……それが聞けて、少し安心したよ。闇の総攻撃はさすがに堪えるからね。でも、その様子なら……。」

「そ、そうね。大丈夫よ。」


 心配してくれていたのね。ええ……大丈夫よ。この「アリスのお守り」を握りしめていれば……。こんな状況の女神だなんてね。でも、これで助かるなら、恥でも何でも受け入れるわ。


「それにしても、このままだと本当にジリ貧だぞ。この攻撃……闇も、儲け以外の目的があるな。」

「あら。勘が鋭いじゃない。そうよ。闇は……存続の危機なの。だから持てる力を、全部出し切ってくるわ。」

「……まじで?」

「うん。もちろん闇の精鋭でも、手下クラスになると儲けしか頭にない。にやにやしながら、SHA-256をちらつかせていたわ。……そこは、やっぱり闇よ。でもね、邪神に忠誠を誓う精鋭は違う。儲けと存続への焦りが、半々ってところかしら。」

「……精鋭でも、儲けは気にするんだな。それなら、ちょっと安心した。」

「あら? そうよね。安心材料よ。つまり……精鋭でも、損をするなら、動かない。そこは間違いないわ。」


 ……そう。それは確かにある。この総攻撃を止めるには、そこしかない気もしてきたわ……。どんな作戦でも「儲け」は絶対条件。そこが、闇の弱点なのかもしれない。


「しかも、ピンポイントでネゲートの周辺を狙ってる感じだな。」

「そうよ。わたしを支える精霊たちに、総攻撃を仕掛けているのよ。必死に守りを固めて、防御に徹しているけど……いつまで持つか。ううん、今が踏ん張り時だって、励まし合っているわ。」

「……。」

「……言いたいことはわかる。闇は、わたしを討ちにきているの。だから、その精霊たちが倒れたら……次はわたし。このクリプトの塔そのもの。それを邪神イオタへの手土産にして……まず、時代の半分を取り戻すという算段。そんなところかしら。」


 闇を甘く見ていたわたしは……本当に甘かった。でも、ここは必ず耐えるわ。……絶対に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ