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「少し暗くなってきた」
「帰ろうか」
自然とそう言う会話が生まれ、自然と私の家へ戻る。
荷物を持ってこさせれば、そのまま返すことも出来たと今になって思う。
会話という会話は無いし、なにか打ち解けた訳でもない。
「ただいま」
誰もいない家にそう言うと、岐阜さんが意外なことを言う。
「おかえり?」
「なんでアンタが言うの」
久々に聞いた言葉。もう記憶からは薄れて存在そのものが無かったような言葉。
それが岐阜さんから聞こえてくることにむず痒い感覚を覚えた。
けれど、そんなにも悪い気もしなかった。




