92/124
92
(なーに、やってんだろ)
制服の姿のまま、近所の公園に向かっている。
荷物はポケットの中の鍵だけ。
手ぶらなJKが意味もなく街を歩いている。
何かに突き動かされて、焦がれるように空を渇望していたはずなのに、その空には視線が行かない。
並んで歩くことも無く、ただ後ろを着いてくる岐阜さんも何も喋らない。
住宅地の奥まった場所にぽっかりと空いたスペースにサッカーのハーフコートくらいの大きさの公園がある。
一丁前に屋根のある休憩所と花壇もあるし、遊具は少ないけれど、色んな遊具がくっ付いた滑り台が1つ。
誰も居ない公園に大きな大木だけが私たちを出迎えた。




