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「無いって言ったら?」
急に冷めたように言う。それが気に入らなくて今度は私が鈴城さんを睨む。
まともな距離感では無いけど、まともな間柄では無いけど、約束で縛られた中で、それを放棄しようとしているみたいで嫌だ。
「私と同じ命令をしなよ」
「足を舐めろって?」
あんなに悔しそうな顔をして、今はその仕返しも出来るというのに、急に辞める意味が分からない。
進んで人の足なんか舐め様とは思わないだろうけど、全く逆の立ち位置になった時に、何を思ったのか。
そこを考えれば理解は深まる。
「そう言ってるんだけど」
「嫌」
ひよっている鈴城さんは即座に否定した。
私はその一言でムカムカして、引くに引けないところまで来ていた。




