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「ご褒美だからね、キスでもしてもらおうかな」
「だから、聞いてないし。そんな事言うこと聞けないって」
少し早口で、口を挟ませずに私の希望を言えば、低い声で拒絶する。
「場所は決めさせてあげるから」
ご褒美のリクエストは変えるつもりはないから、せめてどこまでが許されるかの線引きは任せてみる。
何かを言おうとして、口をつぐみ深くため息をついて固く目をつぶった後に「分かった」と小さい声が聞こえた。
私が折れない事と、弱みの事を考えた末に出た言葉だろうが、私は満足した。
「じゃあ、命令だよ」




