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2章 88
鈴城さんの家に着く頃には2人ともビショ濡れで、鈴城さんは怒っていた。
「変なことしなかったらこんなにも濡れなかった」
「はは、ごめん」
悪いとは思ったけれど、そうしたいという欲求には逆らえなかった。
これだけ濡れてると風邪でも引きそうだけど、そうなったとしても後悔はしないと思う。
そういう態度が伝わったのか口をへの字にして睨まれた。
「……ちょっと待ってて」
鈴城さんはそう言って靴下を玄関に脱ぎ捨てて、濡れたカバンを廊下に置いて上へ上がって行った。
タオルでも取りに行ってくれたんだろう。申し訳ない。申し訳ないけど、嬉しいが勝つ。




