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2章 83
「あまり椛音をイジメちゃダメだぞ」
「白狼さん」
やれやれとため息を吐きながら私の机に乗って強制的に私と和氏さんの距離をとってそう言った。
流石に濡れたのかいつもは腰に巻いてるジャージはなかった。
スタンダートな制服姿は珍しい。
私が、イジメてる?和氏さんを?
一体いつ私がイジメていたんだろうと不思議に思うと同時に無意識にそんな事をしていたのかと恐ろしくなる。
自分の狂気に恐ろしくなっていると、白狼さんは鼻で笑うし、和氏さんは立ち上がって私の前で跪いて必死に否定した。
「そんなことないからね!?海戸ちゃんが言ってるだけだからね!?」
「え、あ、はい」
あまりの必死さにちょっと引く。そんな私を見てショックを受けたように固まってしまったから、変じゃないと言う意味を込めて頭を撫でようとして、こんなことになったなと思い返して伸ばしたが宙ぶらりんになる。
「何してるの」
「何してるんでしょうか」
白狼さんがカオスなこの状況に冷静にツッコムも私にも分からない。
和氏さんは私の手が自分の頭に触れそうで触れない距離を無理やりゼロにして頭の方を振り回して無理やり頭を撫でている状況になった。
白狼さんはもう一度言う。
「何してるの」
「何してるんでしょうか」




