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2章 80
「あ、もうこんな時間になっちゃった。ごめんゲーム結局見に行けてないね」
「いいよ。この後見に行くから。小鳥は帰る時間か」
小鳥は立ち上がって急いで片付けをした。小鳥が居なくなってここに留まる意味もないから私も習う。
当初の目的は結局出来ずじまい。でも別に問題はなかった。
小鳥と過ごせたのは良かったと思うから。
両手を合わせて頭を閉じてごめんのポーズは可愛いと思う。私がしたら似合わないだろうなあと苦笑いが出そうになる。
岐阜さんはそれっぽくあざとい仕草は出来るんだろうな思う。
「実質一人暮らしは門限なくていいね」
「いい、か」
それはないものねだりだ。
手を振って小走りで駆けていく小鳥を見送って、ずっと小鳥の最後の言葉が針が刺さったように抜けない。
帰りを待つ人が居ること、一緒に食べるご飯。
それは当たり前じゃないんだぞと言いたい。
言っても仕方ないことだから言わないけど。
「……どうしよっかな」




