↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱味から始まる2人  作者: 新規四季
退屈から始まる2人

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
381/396

2章 37

「で?」


岐阜さんの方を向けない。その理由はなんだろう。この答えが見つかる日が来る気はしない。


この先高校生活が終わった時、あの時のあの人という感じで段々と薄れて行くだろうし、振り返った時に今の感情は持ち得ないだろうからどうでもいいことかもしれない。


今に振り回されている。


「……しばらく会うの辞めよう」

「……なんで」


静かすぎる薄暗い廊下。背景が影で青く見えて、光の届かないう〜ん暗く冷たい深海のようで、お互い苦しげに言うのだった。


私は理由を先延ばしにしたい。

でも岐阜さんはその私の気持ちを知らないから、違うように受け止めていそうだった。


「テストがあるから……」

「尤もらしい理由だね。分かったよ。家に行かないテストが終わったら再開、それがいいんだね」


苦しい言い訳だけど、岐阜さんは何かを別のことを言おうとして飲み込んで、キュッと足元から高い音がして、踏み込もうとして辞めて。



「……うん。岐阜さんは……」



聞き分けのいい態度に、嫌だと感じる。

岐阜さんはそれでいいの?そう聞きたかった。


「私は、なに?」

「なんでもない」

「……いつか素直に言ってくれる日を待ってるよ」


岐阜さんは寂しそうな、悲しそうな声だった。

ポツンと残された私はずっと背中を見ていた。

私が悪いことをしてるみたいで嫌だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。