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引き留めたい。そんな気持ちがあったけど、私は岐阜さんの背中を見送った。
岐阜さんがごねてくれれば、仕方がないからって言えるのに。
聞き分けがいい事に恨めしさが湧く。
岐阜さんが何を期待してたかは分かってるし、それはお互い様で、言葉として言えないから、有耶無耶になる。
ササッとシャワーを済ませて部屋に戻る。
もうすぐテストだ。岐阜さんに構ってる場合じゃないし、体良く岐阜さんを使って宿題をさせてる場合でもない。
赤点を取ろうものなら夏休みがパーだ。
「テスト範囲……はぁ」
やる気は起きないけど少しはやらないと。
そういえば岐阜さんは小鳥に勉強を教えてたし、宿題も難なくこなしてる。もしかしなくても岐阜さんは頭がいいのかもしれない。
けど、教わるとなると癪だから自力で何とかするしかない。
眠気を堪えながらやっても全然身につかないということだけ分かって眠りについた。




