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荒い息遣いが呻き声へ変わった。
それでも腕は背中に回されたまま。
距離が近すぎで噛んだ肩がどうなってるか分からない。
分からないから噛んでもいいや。
同じところかもしれないし、違うかもしれないけどもう一度噛む。
今度はさっきよりも力を込めて。
「痛ったい!」
岐阜さんは私を突き飛ばして肩を抑える。
顔を顰めて本当に痛そうだ。可哀想に。
「加減しなよ」
「なら、お互い様」
熱い。外は暗くて涼しいはずなのに、この部屋だけは熱が籠って熱い。
窓を前回にするとカーテンがなびいた。
ふわっと包まれて岐阜さんが視界から外れる。
風が収まって、岐阜さんは珍しく顔を顰めていた。
そういう顔をしてればいいと思った。
忘れないで欲しいと思う。
「私が絶対。そうなんでしょ?」




