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「少し歩く」
バス停を降りて辿り着いたのは岐阜市。
こんな所になんの用かと思うも、着いてこいと言うから付いてていくけど。
夕方には少し早い時間はまばらに人も多く、かと言って観光地と言うには弱い気がする。わざわざ各務ヶ原からバスを乗り継いだのに。
「……早く着きすぎた」
「ねえ、そろそろ言ってくれてもいいんじゃない?」
鈴城さんは尚も頑なに言わない。
それどころかベンチに腰かけて微動だにしなくなった。
喋りもせず動きもせず、仕方ないから鈴城さんの隣に座る。
久しぶりというか、初めて何もしない時間だった。
目の前の長良川しか目に映らない。
少しだけ視線をあげれば雲があるなーって感じの空。
私は一体何をしてるんだろう。




