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「もういい、帰って」
「えっ」
鈴城さんは拗ねた様に言う。目は合わせてくれない。
無理やり視界に私を入れないようにして服を引っ張る。
帰れと言われるとは思わなかったし、これは拒絶だと思う。
そうさせないようにわざわざルールを破って来たのにこれじゃあ本末転倒になる。
焦る。
「ちょっ、なんで帰らそうとするの。命令しなよ」
「しない。帰って」
「鈴城さんっ」
強情な鈴城さんは意固地になってグイグイと押すわ引っ張るわでシャツがシワクチャになる。
それはどうでもいいけど、鈴城さんと対話すら出来ないのは想定外だ。




