第2話【苦労は顔に出る】
前回のあらすじ
大きさはとりあえずレモンで計算
勢いよく、扉を開けると 寸分の狂いのない掛け声が聞こえ、魔法刀を一定のリズムで振る多数の弟子達とその中央奥には、腰の曲がった老婆が弟子の間を歩き何やら指を振って指示をしている。
昔は純白の髪の毛で綺麗だったんだろうなと思えるほど実年齢よりは若く見える
とても体が小さく、時々弟子たちに踏まれそうでドキドキしている
「お師匠様ー!言われてた食材きっちり走って買ってきましたよ!これから、昼食作りますので時間内には稽古終わらせてくださいね♪」
この大きな屋敷でも、若い女手がアイナ、ラシメイナ、しかいないため、昼食の一言で揺らぎ出す弟子たち。
それを見逃さず、師匠は両手を頭上から徐々に地面に向けると弟子たちの動きが鈍くなる
ゆっくりとまるでスローで見てるかのような光景が眼前にひろがる
一息ため息をつくと
「お主も少しは場をわけまえるのじゃ、ここは一代とはいえ、名門中の名門の魔法剣術道場、そこに身を置く主も修行であるぞ?」
こちらにゆっくりと向かいながら、只たんたんとしわしわな顔は、一層しわしわになる
「師匠! ですがあまり魔力を酷使すると体に触りますよ? もうあまり若くな...」
最後まで言い終わる前にラシメイナの体がカタカタと物凄い勢いで動き始めた。時間にして僅か数秒手振りや口をパクパクすると食材を持ち調理場へ走っていった
弟子たちも活気を取り戻しまた
刀を振りはじめる。
「やれやれ、彼女は素質はあるのじゃがまだ芽がでんのお」
老婆はうつむき、まだあの子は...と思いながらまた弟子たちを見回る
年齢としわは比例する