表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつだってあなたが私を強くする  作者: 泥んことかげ
【第1部~出会いと約束】
65/111

第64話【ニッシャ精神世界その4】

 ニッシャは立ちあがり陽を感じながら、天に手を伸ばすように背伸びをすると、真っ直ぐ景色を見つめこう言った。


「アイナは直接的にはあんたのことは言ってないよ。だけど―――大好きで尊敬出来るって事は、十分伝わったし私もそう思ってるから安心しろ」


 男泣きをしたドーマは、どさくさに紛れて抱き付こうとしてきたので、軽い身のこなしで避けるとデカイ図体はそのまま地面へと倒れ込んだ。


「私の想像で作られたあんたにしては、動きが本物そのまんまだけど、本当に本人じゃないわけ?」


「だから―――さっきも言ったろ?俺はもう()()()()って。そして、お前の記憶にあるドーマ自身を写したのが、目の前にいる俺って事」


 立ちあがるとドーマは、土で汚れた戦闘服を手で叩き砂ぼこりと一緒に【星形のペンダント】が地面へと落ち、その拍子で中身が(あらわ)になり、そこにはドーマと奥さん、その間に小さくて、ふて可愛いアイナがご機嫌斜めの顔で写真に映り込んでいた。


 ()()()()()に少しだけ違和感を持ちながらも、私はそれを拾い上げ長々と【家族写真】と言うのを眺める。

(写真と言えば、髭面(ドーマ)老体(シバ)と撮って以来だな……)


「良くもまぁ、あんたみたいな全身毛むくじゃらの奴が、こんな見るからに美人な女と結婚出来たよなー。何か盛ったのか?それとも弱味を握ったとか?」


 ドーマは、眉間を小刻みに動かしながら無理やり優しい口調で問いかけてきた。


「ニッシャ君?……それは、褒めているのかな?それともバカに―――」


「うん、してるけど文句あんの?」


 ペンダントをまじまじと見つめながら答える、ニッシャのあまりにも、自然かつ迅速な解答にドーマの目は【点】となった。


「それにしても性格以外、全部奥さん()で良かったな。これで、あんたのDNAまで濃かったら、純度100%のメスゴリラだぜ?」


 生前、プライベートを部下や上司にも話さない硬派を装っていたため、何だかむず(がゆ)くなり、顔が真っ赤に染まると恥ずかしくなったドーマは、ニッシャに対し両の手を器型にし前に突き出すと返却を求めた。


「分かった、落ち着け取り敢えず返せ……というか、(アイナ)の悪口は止めてもう許してやってくれ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ