第8話【奪われたプリンそして伝説へ】
前回のあらすじ
豆と鳩と捕らわれの牛乳プリン
少女は叫びながら泥棒を追いかける。
目の前には人、人、人である
「こらー! 私のプリン返えせー!」
公園を勢いよく飛び出す。
商店街に向かうそれを追う
右へ左へと人を受け流しながら徐々に距離を詰める
食べ物の怨みとは恐ろしいほどである
毎日炊事洗濯掃除を1人でこなしていたため足腰が強く目の前の人の隙間をぬって行く
「、、、あの子一体どんな魔法を、、、」
ポツリと言うが、負けじと人を倒し、物を倒しあらゆる物を駆使しながら逃げる
プリン泥棒は市場で売られている
食材や工芸品などを倒しながら駆けていく。
「へへ~ん!! そんなの私には通用しませんよ~だ!」
屋敷で掃除を1人でしているため身のこなしが軽く、【工芸品】【銅剣】【書物】と次々に避けていく。
「あっ!うちで仕入れたばかりの果物達が!」
商人のおじさんが言うも虚しく
果物だけは口に咥えたまま走る
「ひひょっほまっへ~」
りんごを咥え、バナナを手に持ち自慢の髪の毛にはフルーツギフトの様な形になりながらも走る少女
ようやく追い付いたと思い右手を前に差しのばした
ローブを掴んだ途端。
対象物は布切れ一枚を残し跡形もなく消えていた。
残したのはそう
食べられない布切れだけ
人影は懐からコイン取り出した。
簡易通貨【瞬間移動】
目の前から消える泥棒と愛する牛乳プリン
「|ひへた、、、?」
膝から崩れ落ちた少女は
口からポトリとりんごを落とす
「わはひのひひひうふりん、、、」
そこは商店街からほどなく離れた路地裏にて
泥棒は座り込むと息を切らしたのか少し息が荒くなっていた
「あいつ、本当に速いな、、、
これ、、、、いい匂いしたから盗ったけど大丈夫だよね?姉ちゃん達喜んでくれるかな?」
少年はくしゃくしゃになった顔で笑うと大衆から消えた。




