玲香2
今、俺は車の助手席に座りながら、ナビの操作をしていた。
急遽、玲香さんのお出かけに付き合う事になったのだ!、俺としてはゆっくりしたかったのだが、まあ、今更そんな事を言ってもしょうがない。
玲香さんは出かけると決まった途端に、いきなり
「じゃあ、車が必要ね!」
と言い出した為、近くにレンタカー屋があるので、車をレンタルして、今、こうして車に乗っているのだ。
「ちょっと真、早くしてよ!、時間が勿体ないじゃない」
「いやいや、そもそも、子供にナビの操作をやらせるって、おかしいでしょう?」
俺は前世で、車は運転をしてはいたがナビは付けていなかった、あんまり遠出はしなかったし、スマホのアプリで調べればほとんどの場所には行けるしね!、なのでナビを一度も操作をしたことがなかった為、よくわからないのだ。
「はい、玲香さんが言った、場所をナビに設定したよ!」
「よし、じゃあ行くわよ!、今日は私のオススメの場所に連れて行ってあげるわ!」
しかし、ちょっと出かけるだけなのに、レンタカーを借りるって、なんか凄いな、そしてこれから向かう場所だが、どうやら俺の自宅から30キロぐらいの所にある場所に行くらしい。
ちなみに電車でも行けるのだが、荷物が増えるから車がいい!、と玲香さんが言った為、車で行く事になったのだ。
というか、玲香さん遊びに来てるだけなのに、荷物を増やしていいんだろうか?、まあ、俺が気にしてもしょうがないか、まあ、どうせ、荷物持ちで俺とリサを連れて来たんだろうな。
「玲香ちゃん、今日、何か買うの?」
妹のリサが好奇心から玲香さんに聞いていた。
「まあ、色々、買うわよ!、まあこの際だから、真とリサちゃんにも欲しいもの一つだけ買ってあげるわ!」
「玲香ちゃん、本当!、何でもいいの?」
「もちろん!、何でもいいわ、あ、でも、あんまり、高い物はダメよ、姉さんに怒られちゃうからね!」
リサは嬉しそうにはしゃいでいた。
そうか、何でも欲しいものを一つだけ、迷うな、多分、そんなに高い物はダメと言う事は、おそらく一万円以内なら大丈夫じゃないんだろうか?、うん、多分、玲香さんなら大丈夫だ!、よし、欲しい物は決めよう。
まあこの際だから、ゆっくり考えよう、焦って、変な物にしてもしょうがないしな。
そしてそうこうしているうちにナビで住所を設定した場所に到着した。
「やっと着いたわね!、ここよ!、ずっと気になってたのよね」
目の前に現れたのは有名な高級デパートだった。最近、改装したみたいで、中の店舗のラインナップも少し変わったみたいだった。
そして玲香さんは足早に店内に入ると俺の常識を覆す買い物をしだした。
「あ、このバック欲しかったのよね!」
お値段、十万円
「あ、このアクセサリーも可愛いから買いましょう!」
お値段、十万円
「あー、このハンドバック、限定品のやつだ!、今、買うしかないわね!」
お値段、三十万円
「まあ、ついでに服も買っときましょう!」
お値段、三十万円分
計、八十万円
いやいや、買いすぎでしょう!、というかこんなに高い物ばっかり買って大丈夫なのか?、よくわからんが心配になってきたぞ。
「ちょっと、玲香さん!、こんなに買って大丈夫なの?」
「ぜんぜん問題ないわ!、むしろお金には余裕があるからね!、これぐらい買わないと買い物した気にならないわ!」
後日に聞いた話でわかったのだが、玲香さんは投資や株式など色々やってるみたいで多少、儲かったそうだ、だからお金に少し余裕があるとのことだった。
「まあ、だいたいこんな所ね!、よし次は二人の欲しい物を一つだけ買ってあげるわ!」
玲香さんはひととおり自分の欲しい物を手に入れた為か満足しながらそう言ってきた。
「じゃあね、私はゲームソフトがいい!」
妹のリサは嬉しそうに言った。
「じゃあ、リサちゃんはそれで、真は何がいいの?」
俺はここに来るまでの間に何がいいか真剣に悩んだ結果、あるものに決めた。
「じゃあ、俺は現金がいいな!」
「馬鹿!、それじゃダメに決まってるでしょう!、他に何かあるでしょう?、子供なんだから」
まあ、やっぱり駄目か、現金が一番いいんだが当然そうなるよな、そもそも買ってあげると言われてるのに現金をくれっていうのもおかしいしな。
と、なるとどうするかな?、今の家に引っ越した時の最初の方はゲーム機とか欲しかったけど時間がたつにつれてその気持ちも薄れていったしな、あ、そうだ!、財布にしよう!、ずっと子供っぽい財布でちょっとヤだったんだよな、うん、そうしよ、それに財布は人から貰う物だって言うしな。
「じゃあ、財布で」
「ふーん、まあ、子供みたいな感じがしないけど、まあいいわ、じゃあ二人の欲しい物、買いに行きましょう」
その後、妹のリサにはゲームソフト、俺には財布を買って貰ったのだが、、、
財布を買うと言って、連れていかれたのは超有名海外ブランドの店で、なんと玲香さんはその店の中にある財布から好きなものを選びなさい!と言われビックリしてしまった。
「いやいや、玲香さん、こんなに高い財布じゃなくていいんだけど!」
「何いってんの!、財布はね、デザイン、丈夫さ、使い易さが揃ってないと、その点、このブランドはいいわよ!、オススメね!」
そしてなかなか決められない俺に業を煮やした玲香さんがしょうがないわね!、と言いながら店員にこれとこれと指示して財布選びは終わった。
黄色い二つ折りの財布と黄色い小銭入れの二点
お値段、二つ合わせて六万円
いやいや、小学生が持っている財布の値段じゃあないだろう!、それに小銭入れはいらないだろう!、まあせっかく買って貰ったし使っていこうとは思うが高級ブランドの財布を使っている小学生って、なんか変だろ。
こうして玲香さんとの買い物は終了した。




