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千夜一夜物語  作者: 冷やし中華はじめました


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完璧な謝罪機

 エヌ氏は画期的な機械を発明した。「完璧な謝罪機」である。

 どんな失敗や罪を犯しても、この機械のボタンを押せば、内蔵されたAIが相手の心理を分析し、最適な声のトーン、表情、そして涙の量まで計算して、ホログラムによる非の打ち所がない謝罪を行ってくれるのだ。

 政治家や企業の社長たちがこぞってこれを買い求めた。汚職がバレても、不祥事を起こしても、機械が代わりに謝ってくれる。大衆はホログラムのあまりにも誠実で哀れを誘う姿に感動し、すぐにすべてを許してしまった。

 ある日、エヌ氏のもとに政府の役人が青ざめた顔で駆け込んできた。

「エヌ氏! 大変だ。あの謝罪機を今すぐすべて回収してくれ!」

「どうしたんです? また誰かが大きな不祥事でも?」

「違う。大衆が『あんなにも誠実で、自らの非を認めて美しい涙を流せる存在こそ、我々のリーダーにふさわしい』と言い出したんだ。明日、すべての政治家が降ろされ、あのホログラムの謝罪機が大統領に就任してしまう!」

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