59.新たなスキル
(1)0歳編
エリアーナSide
ちなみに新たなスキルは、“状態異常無効化”、“魔力異常耐性”、“身体異常耐性”、“魔力操作”、“完全無詠唱”、“無限収納”、“鑑定”の7つ。
後半は身に覚えがある。
“生える”はよくわからないけど、無限収納は“アイテムボックス”の練習をしていた。
なぜか、容量無制限&時間停止の無限収納になっているけど……。
そして、鑑定は色々なものを精霊眼で見ていたせいかな?
魔力操作も、毎日魔力循環しているし、頷ける。
完全無詠唱も喋れないからイメージして使っていたせいかなと推測はできる。
となれば、前半は完全に神様案件だ。
この約1年、怪我や病気を一切しなかった。
乳児特有の免疫のせいかと思ったが、この世界にそんなものはないらしい。
昔は、生まれても1歳を迎えられない子供も多いらしく、無事3歳を迎えるまで成長できると、神に感謝を捧げる“洗礼式”がされるようになった。
と以前聞いた気がする。
『光:他にもスキルがついているが、これは置いておいて、すごいスキルばかりだな。神託スキルで聞く他ないか……』
光の精霊様も頭を抱えている。
ちなみに今、光と無の精霊様以外は、無の精霊様に防音の結界を貼ってもらい、その中でお説教中である。
朝からご苦労なことだ。
「父:リア、すごいスキルがいっぱいのようだけど、まずはおめでとう。たくさん頑張ったんだね」
そういい、頭を撫でながら褒めてくれる。
他の家族も、ニコニコだ。
「ヨシュ兄様:リアの頑張りの成果だね!」
「シア姉様:リアすごいわ!」
私だけ褒められたのに、シア姉様もヨシュ兄様も喜んで褒めてくれる。
最近では、自我が出てきて、1人ずつ喋るようになったと母様が言っていたけれど、同時に褒めてくれたあたり、双子だな〜と思う。
お礼を言い、気になることを聞いてみた。
((リア:ところで父様、王都に行く話が途中だったのですが、いつから行くのですか?))
そういえば!!と、思い出した家族であった。




